|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

いのちの学習(1年生)

6月から平常授業が始まり、急に学校生活リズムに合わせなければならなくなった生徒たちの表情は、疲れ気味でした。しかし、徐々に学校生活にも慣れ友人もでき、本来の学校生活を過ごしている様子に、こちらも安心しました。

 

IMG_2965[1]3密を避ける意味で、行事関係も見直さなければならないこの時期、1年生対象の「いのちの学習」を7月2日に実施することができました。今年の講演者は、ココカラウィメンズクリニック医師伊藤加奈子先生にお願いいたしました。1年生対象なので一般的な体のことについてポイントをつかみ、自分の体は自分で守ることをわかりやすくユーモアをもって話してくださいました。

 

その様子を、生徒の感想文から抜粋して紹介します。

 

・今日の講演会を聞いて、性はずっといやらしい事って思っていたけれど、「」って漢字が心と生って聞いた時から、自分の中で性についての考え方が変わりました。・・・今の日本は、世界よりも遅れているから、より多くの人が性の正しい知識について、もっと知るべきだと思いました。

 

・日本はあまりこういった内容の事、今日みたいに詳しく教えることをあまりやりません。でも、こういうことはもっと早く知っておくべきだと思いました。そうすれば、高校生の予期しない妊娠などを防げたり、プラス面でもっとたくさんのことが良くなると思います。私は、そういう行動や言動に責任の持てる人になりたいと思いました。

 

・講演会で性の多様性やLGBT、ピルの話、妊娠、避妊、生理の話を聞いて、自分の性に対する知識の足りなさを痛感しました。また、困ったときは誰かに相談することの大切さを、改めて学びました。

 

・小学校や中学校では、男女別に分かれて、生理の授業を受けたり、保健所の方が性感染症について教えてくれたりしたけれど、下品なものというイメージが強く、現実のことだと思えないまま授業を受けていたけれど、今日の講演で、専門の先生のお話を聞くことで、身近に感じることができました。

 

・先生の話を聞いて、10代で妊娠する人が結構いることに驚きました。ですが、逆に考えると自分も妊娠する確率が十分にあるということなので、性行為など容易にしないように気を付けていこうと思いました。

 

・授業や道徳の時間に“命”や“性”について学ぶこともあったけど、実際に婦人科の先生に話を聞くことはなかったし、貴重な時間だったなあと思いました。きちんとした知識を持つことで自分も周りも助けられるかもと聞いて、これからも正しい知識を持ち続けていきたいと思いました。そして、私は少しLGBTに偏見があったのですが、決して悪い事ではないし、人間すべて同じなんて無理があるなぁと、この機会に少し理解が深まった気がしてよかったと思いました。

 

新型コロナウイルス感染拡大で、休校が余儀なくされ生徒たちは自宅に留まらなければならない時期が3か月もありました。その間、メディアで10代に妊娠が増加していることが報道されていることを知りました。

 

IMG_2966[1]生徒の感想の中にあったように、男女とも正しい性の知識を持っていると悲しい結果に終わらなかったのかと思い、私自身教育者としての責任を感じました。性に対する正しい知識を持っていたら、自分の性とどのように向き合って生きていくのかをしっかりと考える姿勢が身についていくと思います。また、困ったときに相談できる大人の存在も必要だと思います。

 

 

本校の「いのちの学習」は、そのような思いをもって実施しています。

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学校再開

緊急事態宣言が解除され、学校の再開が検討され始めました。2年生、3年生にとって約3か月ぶりの登校、1年生は入学式以来の登校。

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本校は5月18日から分散登校を、始めました。クラスも奇数グループと偶数グループに分け、学校滞在時間は最高3時間としました。

 

DSC_4000初日の18日、19日は1年生のみの登校。通路や校舎内の要所、要所に教員が立ち生徒たちを迎えました。生徒たちの表情はマスクでよく見えませんでしたが、やはり緊張している様子が伝わってきました。

 

 

職員室に居ても、生徒たちの話し声は聞かれず、学校が再開したという感じがしませんでした。

 

DSC_400120日、21日は、2年生と3年生がグループに分かれて登校してきました。久しぶりに出会った友人や先生たちとの再会を喜びをもって表現していました。このような状態で、ソーシャルディスタンスを保ちなさいというのは無理ですね(笑)。

 

DSC_4011生徒たちを迎え、生徒たちの生き生きとしたエネルギーが学校を生き返らせ、本来の学校の使命がやっと始められた感を味うことができました。

 

 

コロナウイルスと闘うのではなく、共存していく生活スタイルが叫ばれ始め、これからの学校生活の過ごし方、生徒たちと私たちが自分の命と他者の命をどのように守っていくのか、一人ひとりの生き方に責任が与えられているように感じます。

 

この生き方によって、他者を思いやることができる社会へと成長していけるように生徒たちと共に考えていけたら、日本が「大人社会」へと変革する助けになることでしょう。

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5月17日のごミサ

新型コロナウイルス感染防止の措置として、諸宗教は大勢が集まって祈る機会を減らす努力をしています。カトリック教会も同様、教会に集まり日曜日のミサや毎日のミサは、執り行われなくなりました。

名古屋教区長松浦悟郎司教様は、信者たちのためにミサのライブ配信をして、信者の霊的指導をしておられます。今回、私たちの修道院チャペルで、日曜日のごミサを挙げてくださいました。その様子を分かち合いたいと思い、アドレスを掲載いたしました。司教様のお話を皆様に聞いていただければ、キリスト教が広まった理由もお分かりいただけると思います。また、皆さんのご存じのシスター方も見られますよ。

https://youtu.be/6G5z5dsk3Jc?t=459

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愛に生きる

爽やかな5月になりました。この時期は、創立記念日を迎える準備の歌声が聞こえてくる毎日ですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大予防の休校措置のために、歌声は聞こえてきません。

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新型コロナウイルスが世界中に拡大し、報道番組では「中止したことはこれまでなかったこと・・・」という表現をよく耳にします。「ラ・カリタ」の歌声が校舎に響かない創立記念日は、初めてであり二度とこのようなことが起きないように祈りたいですね。

 

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本修道会(幼き聖マリア修道会)が創立されたのは、1832年イタリアの北部ローベレという小さな町です。聖バルトロメア・カピタニオと聖ヴィンチェンツァ・ジェローザが、「あがない主の娘」として十字架上のイエスのように人々の救いのために「血を流すほどに愛する」生き方をする特徴の修道会を始めました。

 

 

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現在、全世界の人々は新型コロナウイルス感染拡大で苦しんでいます。私たちの修道会の歴史を振り返ってみても、同様なことが起きていたことを、理事長Sr.フランチェスカからお話を伺いました。

修道会が創立された4年後の1836年、ローベレにコレラが大流行しました。聖バルトロメア・カピタニオが他界した後、聖ヴィンッチェンツァ・ジェローザと6人の若いシスターたちが、聖バルトロメア・カピタニオの遺志を引き継いで修道生活を始めていた時でした。

 

 

IMG_20180326_150553 (1) (1) (1)この時は、ローベレで小さな小学校を始めておりました。子どもたちの一部は寮生活をしていましたが、聖ヴィンチェンツァは子どもたちを自宅に帰らせ、空いたスペースを貧しくて病院へ行けない人々を収容し世話をしていました。コレラ患者の世話をする時に、世話をするシスターたちにも感染するリスクが高かったので、院長の聖ヴィンチェンツァは、

 

『私はこれから患者さんの世話をしに行きますが、感染の恐れがあるので皆さんは自由にしてください。』

 

と呼びかけました。が、6名のシスターたちは感染者の世話をし続けました。コレラが終息を迎えた時には、誰一人感染していませんでした。彼女たちの行動を揺るがないものにしたのは、イエスのみ言葉

「わたしの兄弟である最も小さい者の一人にしたことは、私にしてくれたことなのである。」(マタイ福音書25章40節)

でした。その生き方が多くの実を結び、今も私たちの心に受け継がれています。


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今も感染者のそばで自分を顧みず献身的にお世話をしてくださっている医療従事者の方々のことを、思い起こしながら祈りましょう。そして、自分の命、他者の命の大切さをしっかり考え、今私たちが感染を拡大させないことを考えて行動できるようにいたしましょう。

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主体的に生きる

愛知県にも緊急事態宣言が出され、学校の休校も延長されました。外出自粛の生徒の皆さんは、学校から出された課題に取り組みながら、家でどのように過ごしていらっしゃるのでしょうか。

ネットでは、日常生活ができないことから抱え込むストレスの解消法も出されています。非常事態の時には、これまで気づかなかった自分に気づき、自分と向き合える貴重な時間になるときもあります。

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そんな時、入学式で話してくださった理事長先生のお話を、皆さんに紹介したいと思います。

「・・・先ほど、担任の先生から一人ひとり名前を呼ばれた時、小さな声や大きな声で皆さんは、ハイと応えました。どんな気持ちでハイと応えましたか?

実は、この短い言葉『ハイ』にはとても深い意味があります。聖書の中で『ハイ』という言葉が、よく出てきますが、この『ハイ』を実践にした人の一人は、マリア様です。そして、私たちの学校の創立者である聖バルトロメア・カピタニオも、神様の呼びかけにハイと応え続けた人です。そのおかげで、この学校を巣立っていった9000人以上の先輩方は、日本の社会の中で活躍しています。

この『ハイ』という言葉は、自分に押し寄せてくる人生に対する受け身ではなく、むしろ積極的に生きようとする姿勢を表しています。・・・」

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私たちは自分の思い通りにいかないと、ストレスを感じてしまいます。「なんで、こんな風になるの?」「どうして、わたしばっかり」という言葉が、心から聞こえてきます。だからこそ、理事長先生が話されたこの状況に対して「ハイ」と応え、積極的に、主体的に生きていけたらいいですね。

ストレスを他人や物にぶつけて発散させることより、自分はどうすればよいのかと自分の心に問いかけてみてください。心の奥から聞こえてくる小さな声が、自分の歩む道を教えてくれます。その声に聴き従っていけば、心に平和と喜びが訪れ、周りに振り回されない生き方ができるようになるでしょう。

非常事態のこの時こそ、普段できない、良い本を読んだり、良いDVDを見たり、良い音楽を聞いて、心に栄養を与えていきましょう。

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