今年も滋賀県にある「止揚学園」を、22名の生徒たちと一緒に訪問することができました。

共に生きる喜び!

 今年も滋賀県にある「止揚学園」を、22名の生徒たちと一緒に訪問することができました。

IMG_3840毎年感じることは、いつもと変わらぬ温かい心で迎えてくださることです。

大歓迎をして迎えてくださる止揚学園の方々に、緊張した面持ちの1年生たちはどのように接すればいいのか戸惑った様子でした。

彼女たちの思いは、脳に重い障害を持っている人たちの施設というイメージでいたので、このように温かく迎えてもらう事は想像もつかなかったと思います。

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 園長の福井生先生から

「願いは祈りになる。人間は独りだけで生きていくと孤立していく。仲間の人たちは一人では何もできないけれど、私たちに笑顔を与えてくれる。だから、仲間の人たちと共に歩んでいくことができ、みんなの命を守っていこうという1つの祈りになっている。」

というお話を伺った後、おいしい昼食の時間。

IMG_3693昨年参加した2年生の生徒たちは、止揚学園の食事のおいしさを知っているので、この食事時間を楽しみにしていました。

昼食のメニューは、冷やしそうめんでした。バナナの葉の上に並べられたそうめんを、おいしいつけ汁で頂き満足した後、先生たちの歓迎イベントが始まりました。

IMG_3727それはホールの中で、流しソーメン大会が始まったのです。生徒たちも加わり、大はしゃぎ。本当に楽しい食事でした。

ちなみに、夕食は「鶏ごぼう飯」、翌日の昼食は「酢豚」でした。本当においしいお食事で、皆の顔から満足の笑みがこぼれていました。もちろん私も生徒たちと同じです(笑)。

 

 IMG_3721食後は、2年生による「エビ、カニダンス」が披露され、生徒たちは少しずつ止揚学園の仲間たちの中に溶け込み始めました。

止揚学園の先生の指導の下、生徒たちはプールで仲間の人たちと楽しそうに遊んでいました。

 

 止揚学園の大きな目的は、夜の分かち合いです。生徒たちが体験して気づいたことを、皆で分かち合います。

IMG_3681止揚学園には、全国からたくさんの学校の生徒たちが訪れます。

それぞれの学校の特徴があるそうですが、聖カピタニオ女子高校と言えば「分かち合い」と、止揚学園の先生から言われ、私自身その言葉に驚かされました。

なぜなら、分かち合いは、生徒たちにとって必要と思いしていたことが、他の学校とは違うことに驚いたからです。これが本校の教育の特徴であることを、再確認できました。

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 1年生の生徒たちがこのイベントに参加した理由は、ほとんどが修養会でお話してくださった福井先生のお話を聞き、どのような施設なのか、自分の目で確かめたかったからと言いました。その感想をまとめて紹介します。

 

IMG_3981*脳に重い障害を持っている人たちのことを、「仲間の人たち」と言っていたことに驚いた。その言葉によって、止揚学園では、先生たちと障害を持っている人たちは「平等」なんだと思った。

中学校の時に行った他の施設は、利用者と指導者という立場がはっきりしていた。しかし、ここは相手の立場に立って話したりしている。

 

IMG_4008*脳に重い障害を持った人たちのいる施設だから、話が通じないと思っていた。

しかし、止揚学園の人たちは話せなくても、自分の思いを体で表現してくれたし、自分の方からいつも声をかけてくれた。

 

IMG_3744*私は他の施設に行った時、叫んでいる人を見て嫌な気持ちになり、そこで一緒に食事をしたり、そこの人たちがふれたものに触るのも嫌だった。

でも、ここに来て皆さんの温かい思いに触れ、以前のような気持ちがなくなっていた。

 

IMG_3951*私の親戚に障害を持っている子がいて、どのように関わればいいのかわからず、その子と関わることを避けていた。

しかし、ここに来て皆さんと接して、親戚の子との関わり方を学んだような気がしたから、今度から避けずに関わりを持つようにしようと思った。

 

IMG_3863*障害を持っている人に持っていた偏見が崩れた。

みんな自分を持って、それぞれ表現しているのを見て、私は自分を偽って生きてきたことに気づかされた。

自分を偽っていると疲れる。ここに来ると、素直な自分になれて嬉しい。

 

 毎年訪れる止揚学園で、毎回新しいことを発見させてもらっています。

今回は、食後にみんなで交流する場があり、一人の人にマイクを向けてお話をする場面がありました。

その人はマイクを自分で持ち、自分の気持ちを言葉にならない言葉で表現した後マイクを離そうとせず、職員の方が何回かマイクを受け取ろうとしていましたが、言葉を強めるわけでもなく、その人が満足するまでマイクを持たせていました。

私はその様子を見て、その人を尊重するという意味を教えられました。

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 1泊2日の短い期間でしたが、生徒たちも私も共に生きることの幸せを体験できた時間でした。

止揚学園の仲間の人たちが素直に自分を表現でき自分らしく生きているのは、職員、利用者に関係なく、共に人間としてお互いを支え合って生きているところから生れてくるものだと学び気づかされた訪問になりました。

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