期末テスト後、短縮授業の中で「薬物乱用防止教室」が開かれました。

依存の怖さ

 期末テスト後、短縮授業の中で「薬物乱用防止教室」が開かれました。

生徒たちは警察官からのお話だと思っていたようですが、今年は岐阜ダルクから2人の女性がご自分の経験をお話してくださいました。

「薬物」という言葉を耳にしても、生徒たちにとって遠い存在、別世界の話と思って聞いていたようですが、自分たちの世界でも起こり得ることを知り驚いていました。

 

 

生徒たちの感想を抜粋して紹介します。

 

KS7_0626*今まで薬物依存、アルコール依存は身近なようで遠い存在だと思っていましたが、何かほんの少しのきっかけがあれば依存症になってしまうのだと理解しました。

悲しみや寂しさといった私たちの中にある負の感情を紛らわせるために使用したりすることもあり得ると思いました。(1年生)

 

*幼少期に辛い思いをした人は大きくなって犯罪の道に進んだり、ネットの危険な人と会ったり、薬物をやることで現実から少しでも離れたいんだなと感じる部分があった。

子供をそんな風にする親も最低だし、非行に走ってしまう子どもももったいないと思った。

KS7_0603私は結構へこみやすく、抱え込みやすい人間だから、いつ非行に走るかわからない。

いや、誰もが非行に走る確率は低いわけではない。

だからこそ、自分の意志をしっかり持って「断る勇気と絶対にやらない」ことを大事にして、今日聞いたお話を心に留めて生きていきたいと思った。(1年生)

 

*薬物を始めてどんどん止められなくなってしまって依存症になってしまうように、私はゲームセンターのユーフォーキャッチャーをやってしまうと歯止めが利かなくなってしまう。

KS7_0616「もう1回だけ」という誘惑に乗ってしまう。だから、最近は何円分だけにすると決めて、景品が取れなくても止めるように自分に言い聞かせている。

これからもユーフォーキャッチャーだけでなく、スマホやテレビなどが当たり前にある時代なので、自分で自分をコントロールできるようにしていきたい。(1年生)

 

*薬物乱用を経験した方のお話を聞くと知った時、目の前には穏やかで優しそうな方がお二人いたので、「えぇ~!この人たちなの?」と正直信じられなかったし、本当に誰でもなってしまうんだなと思い、すごく怖くなりました。

KS7_0620薬物はやくざのような怖い人たちのようなイメージがあり、これまで見てきた再現ドラマでも怖い人たちから薬物をもらっていたので、自分が接している普通の人たちが持っているかもしれないと思うと、人付き合いも慎重にしなくちゃいけないと思いました。(2年生)

 

 

*お二人の話を聞いて、特に様々な薬物を使用するまでに至ってしまう共通の原因は、家庭環境の問題と自分の弱いところを認める意識がないことだと知りました。

KS7_0624今までどういう気持ちで薬物を使用するのかわからなかったけれど、現実から逃げたくて使い、依存していくことが理解でき勉強になりました。

現実や自分の弱さを認められず、いくら辛くても逃げ続けて楽な方にいったり、依存したりせず、一人で抱え込んで歪んだ考え方になったりせず、周りの人に相談し、お互いに支えあいながら生きていくことが大切なのだと改めて思いました。(2年生)

 

*話をしてくださった二人の方は、どちらも身近な家族が関係していることを知って、少し切ない気持ちになった。

KS7_0625一番信頼できる家族が薬物の乱用を犯す原因になると、もう誰を頼ればいいのか分からなくなってしまうと思う。

「小さいころの自分は、親に嫌われたくないと思うから、嫌なことをいやということができなかった。」と聞いて、小さいうちからこんなに悩む人がいることを初めて知った。(2年生)

 

*講演をしてくれた二人のどちらも覚せい剤を使うに至る経緯は、心のどこかにある“むなしさ”だと思った。

KS7_0585家庭環境だったりプレッシャーに押し潰されたり、いろんな思いをするうちに、どこかに逃げたいと暗い方向にってしまうと、いずれ薬にたどりついてしまう。

私たちはスマホに依存しがちになっているけれど、やはり用がないのにSNSにしてもゲームにしてもスマホを使っているのは、心地よい避暑地に逃れているような感覚になってしまい、知らないうちに依存してしまうのではないかと考えました。(3年生)

 

 

 生徒たちにとってこれまで受けてきた「薬物乱用防止教室」と違って、当事者の生々しい体験を聞くことができ、各自他人ごとではなく自分にも関わることだと危機感を感じていました。

中には自分と重ねるところがあり、聞くことが苦しかった生徒もいたのではないかと思いました。

生徒の感想にもありましたが、家庭の人間関係が子どもの成長の基礎を作ることをお二人のお話を聞きながら再確認させられました。

それと同時に、人間の神秘についても考えさせられました。

お一人の方は、「2回少年院、2回刑務所に入るほど、薬物が止められずにいました。そのような状況の時、新聞に書かれた『神は許す』という言葉に目が留まり、カトリックの洗礼を受けました。」とお話されました。

人間はどん底に落ちても、このままではダメだ!と立ち直るチャンスを待つ心を持っていることと、神様がそのチャンスをその人に与え続けていることを知らされました。

そして、最後の言葉、「私たちには現状維持という言葉はありません。前進するか後退するかの2つの道しかないのです。」がとても印象的で心に残りました。

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