2014年5月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2014年05月」の記事

愛の軌跡

風薫る5月。さわやかな風が吹いていた5月14日(水)、第51回創立記念日をお祝いいたしました。

1806年、北イタリアのベルガモ県ローベレで誕生した聖バルトロメア・カピタニオ。聖女の生誕地を3月下旬、生徒たちと訪れました。ミラノからバスで約1時間半のところにあるローベレの街。山あいをぬって走っていくと突然視界が広がり、目の前に美しいイゼオ湖が見えてきます。私自身ここを最初に訪れたのは、1983年でした。それからたびたび訪れていますが、町並みはほとんどそのままです。聖女たちが生きていた頃から、そんなに変化はしていないように感じます。もちろん家は増築されていますが・・・・。

聖女たちの記念聖堂を出て、聖女たちの生家を訪問し、その後毎日祈りに通っていた教会、カピタニオが6年間勉強していた聖クララ修道院、当時の病院や刑務所跡を巡りながら、この石畳をカピタニオは何を考え歩いていたのかと、カピタニオの事を考えていました。生徒たちも同じことを、考えながら歩いていたようです。生徒たちにとって、カピタニオは自分たちと関係のない遠い存在でした。ところが、こうしてローベレの街を歩きながら、彼女が自分たちと同じように、自分中心で生きようとしている弱さと闘ったことや、葛藤しながら生きていたことがわかり、とても身近に感じ始めていました。そして、自分から逃げないで自分と向き合いながら生きていった姿勢から、生徒たちはこれからの生き方を学んだようです。

幼い時から神様から愛されていることを強く感じていたカピタニオ。その愛に応えるために、カピタニオは病気の人、刑務所にいる人、危険な道に行きそうな少女たち、孤独な人たちのために、自分にできることを誠実に愛の心を持って行いました。それは「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ福音書25章40節)の、み言葉を生きた方でした。その生き方をカピタニオに望まれたのは、神様です。その証拠に、1832年に創立された「幼きマリア修道会」は今も全世界20か国の地で、約4,300人のシスターたちが愛の奉仕をしています。そして、その生きた精神は、本校で学んでいる生徒たちにも受け継がれ、愛の実践が社会の至る所で行われています。

「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」(ヨハネ福音書12章24節)。私たちも自分のわがままな声に従って生きるのではなく、神様の声である良心の声に従っていけば、愛の実を神様が結ばせてくださるでしょう。そのことを考えた、今年の創立記念日でした。

 

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