2014年10月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2014年10月」の記事

いのちの繋がり

ローマカトリック教会では、11月は「死者の月」で特に亡くなった方々のことを思い出し、お祈りを捧げる月です。本校は一足早く、本校に関わってくださった教職員、在校中に亡くなった生徒の皆さんの永遠の安息を、今日全校生徒と教職員心を合わせてお祈りしました。司式をしてくださった春日井教会主任司祭、北向修一神父様がお祈りを捧げ、次のようにお話をしてくださいました。(抜粋)

「ミッション系の学校は人の死に対して神様が関わってくださり、死後も安らかに憩っていることを大切に思っています。ですから私たちの一員である学校に関わる全ての人に対して追悼の式を執り行っています。追悼式は私たち自身がその一員であることを自覚する場でもあります。・・・時々葬儀の場で子どもを葬儀に参列させるか否かを問われることがあります。この子は小さいから理解できないのではないか?長い式で我慢ができなくならないか?ショックが大きいから参列させない方がいいのではないかという意見です。もちろん、子どもの発達の度合いによって違うのですが、子ども個人の体験ではなく、子どもと一緒に死について考えてみようという方が大切なことだと思います。」

と言ってから、お母さんが亡くなったことを男の子に告げず、お母さんは旅に出て帰ってこないと言ったために、男の子は苦しんだというお話をしてくださいました。

「・・・いつの日か子どもを産み育てたり、教えたりするであろう私たちが悲しみや喪失感について一緒に考える時が必ずやってきます。死者について追悼する心も学業同様大切なことだと私は感じています。人の繋がりを切ることなく、より強固なものにできることを学べる場は本当に貴重なものです。追悼する気持ちは、そんな人間らしい心を育ててくれるものです。エマソンという人の日記に『悲しみはすべての人に、子どもの心を取り戻してくれる』という一節があります。繋がりがあるからこそ、人は悲しみ、子どものような気持ちを出せるのです。・・・・追悼式は天国に旅立ったとしても、神様が人と人との絆を結び合わせてくださる大切な時間です。・・・・血の繋がった家族ではないかもしれないけれど、同じカピタニオの精神を学んだ兄弟姉妹です。一粒の麦のようにひっそりとこの学校のために力を尽くしてくださった方々を、後輩である私たちが少しでも繋がりを感じ祈って下さったら、きっと天国でたくさんの喜びが生まれると思います。・・・・」

今日の日を迎える前に、各クラスで慰霊祭を行いました。チャペルから出てくる生徒たちの目に、涙が光っていました。神父様のおっしゃったとおり、子どものような素直な心になり「生きる意味」について考える時間になったことでしょうね。

 

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「いのち」の学習

婦人科のドクターに来校していただいて行っている、1年生から3年生までの「いのち」の学習会。3年生は10月23日、「いのち」の学習を終えました。1年生の時から学んできた学習会も、今年で終わりとあって聞く姿勢も真剣でした。咲江クリニックの丹羽咲江先生から、「女性の体」、「性感染症」、「妊娠」の3つについてお話をしていただきました。先生は「性に関する相談相手は友人が多いから、皆さんが正しい知識を持っていれば友人を助けることができますよ。」と、自分とは関係ない内容と思っている生徒たちの心を開いてくださいました。また、「性はいやらしいものではなく、人間のいのちを考える事ですよ。」と生徒たちが持っている性のイメージを肯定的なものに変えてくださいました。

女性の体について復習をしながら、就寝1時間半前には携帯電話をやめないと交感神経に刺激があることや、甘いお菓子を食べすぎると月経トラブルが多いことなどを聞いて、生徒たちは生活習慣を改めなければならないことを理解していました。しかし、実行をするかどうかは「?」ですね(笑)。

性感染症の中の「クラミジア」の恐ろしさについて学びました。性感染症がどのように伝染し広がっていくのかを知るために、水の実験をしました。水の交換は相手と関係を持ったことを表し、3人を相手に水の交換をしたらほとんどの人が性感染症に罹っていました。その広がりの大きさに、生徒たちはびっくりしていました。不特定多数の人と関係を持つことの怖さが、理解できたと思います。また、中絶にかかる費用や手術の仕方、中絶を受けた人たちの様子を話してくださいました。

妊娠について、女性には適切な出産時期があることを教えてくださいました。その期間は、20歳?34歳がベスト。パートナーと相談してほしいと言われました。

最後に、生徒たちに向かって「正しい知識を持つことは大事なこと。自分の体は、自分で守ること。そして、自分の気持ちをきちんと言葉にして相手に伝えること。」の3つの大切な事を話してくださいました。

 

生徒たちの感想抜粋

  • 子どもを産むのに一番良い時期は、20歳?34歳だということですが、最近は晩婚化が進んでいて、その年齢で子どもを産むことが難しくなってきています。そうなると、子どもが早産や流産になったり病気にかかりやすくなるので、よくないことだと思います。それを防ぐためにも、早くパートナーを見つけて、子どもを産むことが大事であることに気づきました。いのちを繋ぐことは女性の役目であり、子どもを正しい手順で産んで育てていきたいと強く思いました。
  • 今回で、いのちの学習は3回目ということで、前よりも知っている、覚えているという知識が多く再確認できたのでよかったです。自分も将来は赤ちゃんを産みたいので、性病に罹らないように、自分の意志をしっかり持って生きていきたいと思いました。自分だけが知識を持っているだけでは安全性に欠けるので、相手の人にも良く理解してもらっていくべきだということを学びました。
  • 感染症ゲームが、一番印象的でした。一人ウィルスを持っていることで、10人中8人が性行為を介して感染してしまうのに驚きました。
  • 私は生理になる前に少しだけ腹部に痛みを感じたり、ストレスがたまりやすくなったりするタイプで、今回のお話を聞いて、お菓子を少し控えてみようと思いました。まさかお菓子が関係しているとは思わなかったので、その話を聞いた時は正直かなり驚きました。
  • これから生きていくにおいて必要な知識や、悩むことになるであろう「性」について、改めて専門の先生に話を聞くことができて有難かったです。母親としっかりと話すことができなく、友達の方が相談しやすいと言うのは、確かにうなずけると思いました。性感染症などは友人にも相談しにくいし、病院へ行くのが気軽だと思って欲しいという先生のお話に、産婦人科が身近になったように感じます。現代の若者は、だんだんと性についてしっかりした理解や知識を持つことなく、周りの意見に流されなんとなく行動している節があるように感じられます。病院で聞くことが一番正しく教えてもらえるならば、私たちは積極的に学んでいくべきなのかもしれません。

高校生活最後の「いのちの学習」 を学び終え、生徒たちはやっと「性=生」を自分のものにできたようです。正しい知識を持つことによって、生き方が変わってきます。産婦人科へ行くのはハードルが高いというイメージを持っている生徒たちも、この学習で出会ったドクター達のお話からハードルも低くなり、早いうちからドクターに相談することの大切さに気づいたようです。女性という「性」をいただいていることに喜びを持ち、幸せな人生を歩んでいって欲しいと思いました。

 

 

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Blue Earth塾@Capitanio

10月18日(土)神戸にあるNPO法人Blue Earth Project「女子高校生が社会を変える」から猿渡さん、中野さん、額田さん、藤岡さんが来校し、テーマ「節電?私たちが変えちゃわないと!??」と題して、参加した20名の生徒たちと学校でできること、すぐアクションできることを話し合いました。

 

 

最初に南相馬市で震災を体験なさった藤岡さんから、当時の様子と藤岡さんの高校生活について話してくださいました。演劇部に入部し自分たちで何かできないかと考え、震災をテーマにした作品を脚本から演出の全てを生徒たちの手で作り、それを東京はじめ各地で上演なさいました。その時の様子をDVDにして全国各地を巡り、震災の出来事を伝えておられます。現在は、南相馬市の福島復興大使として活躍していることを話してくださいました。そして私たちに2つのことをお願いなさいました。それは、『明日は来ないかもしれないから「ありがとう」と「大好き」の言葉を是非使って欲しいことと、地元を大事にし愛して欲しいこと』です。震災に遭われたからこそ感じられたことでしょうね。

 

次に、本校の生徒が3つのグループに分かれ、猿渡さん、中野さん、額田さんの指導で今回のテーマについて話し合いました。まず、Blue Earth Projectで行ってきた「節電?食?」の取り組みについてお話を伺いました。聞いていた生徒たちは、どのように話し合えばいいのかイメージがつかめたようです。テーマについて話し合いをはじめたら、活発な意見が出て30分で終わらず10分延長しました。話し合ったことは、B紙に書いてグループ毎に発表しました。生徒たちの目線から見た
学校の節電の考えに、驚かせられました。この話し合いの結果は、生徒会執行部から全校生徒に伝えられます。どんなアクションが起こるか、今から楽しみです。このように、生徒たち自らの手によって、学校生活がより良いものへと変化していくことを願っています。

 

今回の神戸市と南相馬市の若者たちとの出会いで、若者が持っている力の素晴らしさを感じました。彼女たちは震災から学んだことで、自分たちができることで社会をチェンジしていこうとしています。この力こそ、よりよい社会を作る原動力だと確信しました。

 

 

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第2回公開講座

まず、「恋愛」、「愛」の言葉からイメージするカラーを考えてもらい、同色の人たちでグループを作り、各自が持つイメージの説明をしてもらいました。同じ色でも自分と違う意見をを聞き、同じ言葉を言っても自分と同じ考えではないことに気づけ、「人は話さないと相手のことが分からない」ことを実感した様子でした。

グールプでの話し合いの後、自分の「きく」姿勢について考えてもらい分かち合いましたが、先入観が邪魔をして話が聴けない、私の興味がないことや余裕がない時などは聴けないなどの意見が出ました。参加した方々の意見を抜粋します。

 

  • 他の人の考えを聞くことができ、自分との違いがあることを認識できました。「きく」ことの大切さは、よく耳にしますが、具体的にその理由を感じました。
  • 「聴くことを妨げていること」を考えることができ、自分がアドバイスしていることに気づかされました。
  • 大切な人が自分に話してくれることを、ちゃんと聞いてあげられる人になりたい。自分に話してくれたことを「ありがとう」と言える人になりたい・・・・と思いました。
  • 事柄を「色のイメージ」にするのが、興味深かったです。色を説明する皆さんの話を聞いて、一つの事柄に対し、人によって色々な内容があるなあと違いを知ることができてよかったです。
  • いろんな人の考えを聞いたり、話をすることが刺激でした。「聞いてくれないのには、自分の話し方にも問題がある。」というお話を忘れずに、少しでも意識してきけるようになっていきたいです。
  • 娘の悩み事に対して、娘の心を楽にしてあげられる聞き方、環境を作ってあげられているか、振り返り反省できる機会になりました。
  • 子どもはアドバイスを求めているのではなく、自分の話を聞いて欲しいという事。ついついアドバイスというより、親の意見を言ってしまいます。子どもが話してきた時、只々聞いて受け入れる様心がけてみます。
  • 最近、年齢的なもの、職場の環境、日常生活の変化があり、自分の事に精一杯でなかなか余裕がない状態にあることが多い。考えや気持ちを整理して冷静になって、頂いたプリントにあるように頑張りたいと改めて考えさせられました。

 

私自身講座をしながら、できていない自分に気づかされます。こうして共に学び合えるからこそ気づき、自分の生き方の道が見えてきます。その気づきのお陰で生徒と話す時に、「また自分のことを話している」「本人が望んでいないのにアドバイスしている」等、意識できるようになります。実際はまだまだ道が遠いですね(笑)。相手の立場に立って聴くというのは難しいことです。でも「知らない」で生きるのと、「知って」生きるのとでは、生き方も違ってくるように思います。出会う人と気持ちよく関われるといいですね。

 

 

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PTA文化部講演会

本校のPTA文化部が中心になって毎年行われる講演会(10月4日)に、今年は「コーチング」の専門家、伊藤三枝子先生をお呼びし「子どもの成長をサポートする、心のキャッチボール」という題で講演をしていただきました。ワークと講演だったので、あちこちで笑い声が上がったりしてあっという間に1時間30分が過ぎてしまいました。各自の心の中にあるコップで相手を受け入れたり、拒否したりするお話が、参加者の皆さんの心に響いたようです。

 

参加した方々の学びの感想を抜粋します。

  • 最近、子どもに対して否定的なことを伝えることが多かったように思う。今日聞いたことを活かしていけるように、自分も努力していきたいと思った。
  • コミュニケーションの基礎が大切な部分を、教えて頂きました。知っていることで、今後の人間関係が上手く広がっていきそうです。心のコップを上向きにして、心豊かに生きてゆきたいと思います。
  • 子どもに対しては、こうして欲しいとか、こうあって欲しいという欲求はたくさんあるのですが、自分がこう在りたいという理想がなかったので、自分をもう少しきちんと考えていこうと思いました。自分の心に敏感になり、紙に書き出すということは、とても参考になりました。
  • 尋問ばかりになってしまっているので、効果的な質問を使うことの大切さ。Iメッセージが使えるように、自分自身、心の余裕が持てるように頑張りたいと思います。
  • 娘の言葉を遮っていたことに気づきました。何か話しかけてきても、「なんで?」と言っていたことに反省しました。自分自身の気持ちを上向きに、娘と共に成長していきたいと思います。
  • 今日、帰ってからの自分が楽しみです。聞くことの大切さは、色々なところで話を聞いて分かっているつもりですが、すぐに忘れて聞けないでいるので、今日、また、新たな気持ちで始めてみたいです。
  • すごくわかりやすく、大変良かったです。心のキャッチボール、受け止めることはできても、投げ返すことができないと気づきました。子どもとの関係以外にも、他の人との関係にも役立つ講座でした。
  • 子どもに対して、人に対しても耳をひたすら傾けることは、良い関係を築くためにも大切であると再確認しました。
  • 心のキャッチボール、今までできているものだと思っていたけれど、実は全然できていなかったのでは・・・と実感しました。まずは土台作り、勉強になりました。温かい気持ちになりました。

最近、コミュニケーションの取り方や人間関係をうまくする方法に関する本、親子の関係に関する本を、本屋でよく見かけます。人生の中で一番苦労するのは、人間関係でしょうね。私たちは他者との人間関係を重視しがちですが、まず、自分との関係を見つめ直すことが大事だなと、今回講演会に参加して感じました。「心のコップをいつも上向きにしておく方法」と言うのは難しいですね。「自分との関係を良くするために生きている」というようなことを、ある心理学者が書いていたことを思いだしました。

 

 

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