客観的|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

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第3回公開講座「思春期の娘と共に歩むために」実施

今年から始めた公開講座の3回目が終了いたしました。今回は「私の将来像」というテーマで、「わたしはこんな一生をおくりたい」のワークをしました。図書室の静かな空間で、「現在の生活」から始まり、「結婚生活当初の生活」、「独身の生活」、「10代の生活」の順番で項目ごとに書いてもらいました。これまでの過去の自分を振り返ったのち、今度は「子育てが終わった生活」について書きました。将来の自分の生き方を実現するために、子どもの自立について、子どもとの距離の取り方についてなど、娘との今の関係を考えるチャンスになったようです。参加者した方々の意見を聞きながら、お互いに学び合いの時間になりました。参加者の中には、まだ小学生のお子さんをお持ちの方もいらっしゃり、子どもの自立を今から考えることができたので参考になったと感想を述べてくださいました。

 

参加者の感想を抜粋したものです。

  • 私の将来像を考える時間をもてました。心の準備が大切です。
  • 老後の切実な生活を考え、娘との距離の取り方について参考になった。
  • 自分の人生を客観的に見つめ、“今”を良く知ることができました。
  • 今をよりよく生きるためには、将来のなりたい自分を見据えることが大切。まず、親、妻であろうとする前に、自分がどうなりたいか考えることが大切だと気づいた。
  • 文字にしてじっくり考えることで、改めて気づいたことがたくさんありました。
  • すでに10年以上前から目標は定まっているので、迷わず進んでいくことが娘にとってもいいことなのだと改めて感じました。
  • 自分を見直す良い機会になった。書き出すことによって本心が出たから。
  • 「ほら、みてごらん・・・」と言ってはダメという事が参考になった。
  • 紙に書くことで、自分の今までとこれからを意識できた。自分の生き方を見直すことを通して、子どもとの関わりを見ることができた。子どもの自立を真剣に考えます。
  • いろいろ考える機会ができてとても良かったです。今後の子どもとの関わり方の役に立ちそうです。自分について色々振り返ることができ、子育て、子離れの参考になりました。

  • 最近自分の将来について考えるようになっていたので、改めて文字にして振り返ると今どうすべきか、何がしたいのかが明確になった気がする。
  • 現在の子どもとの接し方を考える機会になった。
  • 自分にとって家族にとって、大切なことは何かに気づいた。
  • 高校生の保護者の方の心の内を聞けて、勉強になりました。現実のそれぞれの環境、状況の中で人としていかに生きるかという事を考え、深めていくためのヒントをたくさんいただきました。
  • 生きていく上で、ブレない心の軸を持つことが、自分の為、家族の為、そして地域社会の為になるのだと実感しました。小学生の子どもたちにいささか厳しい注文をしているかも・・・と思っていたので、今日の講座で間違っていなかったと確信しました。これからも愛情いっぱいの厳しさで、子供たちの成長を見守り助けていきたいと思います。

 

3回目とあって参加者の顔触れもだいたい同じだったので、緊張感もなく和気あいあいとした雰囲気だったから、各自本音で話すことができたようです。日頃家族の為に生きていらっしゃるお母さん方に、ちょっと立ち止まって自分のことを考える時間を提供することの大切さに気づかされました。年3回の公開講座でしたが、来年も同じように実施していきたいと思います。

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公開講座を始めました。

今年度、公開講座「思春期の娘と共に歩むため」を年3回開講することになりました。

第1回目は、6月2日(土)午前10時~11時30分、本校の視聴覚室で行いました。

「私って!」というテーマで、共に学び合いました。まず、旧約聖書の人間の創造物語から、キリスト教人間観についてお話をしました。

神はみ言葉によって天地創造をなさり、創造の終わりに人間を「神の似姿」に造られました。神の息吹によって生かされた存在が人間です。だから、人間は神との関係、自然との関係、人との関係(男女の関係)の中で「私が私になっていく」存在です。今回はそれらを中心にお話をし、「ユニークな私」「結婚の意義」「夫との出会い」について考えました。

参加してくださった方々の感想を抜粋し、共に分かち合えればと思います。ご参加してくださった皆様に感謝申し上げます。私にとっても良い時間になりました。

 

  • 今まで考えたことがなかったこと、知らなかったことなど、なるほどと思うことに気づかされ、とても良かったです。また、娘がこのような授業を受けられることが、親としては嬉しく思います。
  • キリスト教は知りませんでしたが、聖書などの意味に触れ、なるほどと思うことが多かったです。また、「私」という事が考えることができて良かったです。
  • 自分自身が将来のことを考えるきっかけになった。私が私であり、私自身として成熟を目指すこと、子どもは授かりものであることが参考になった。
  • 自分は自分であること。子どもは一人の人格を持った人間であることを学んで、分かったつもりでいても、すぐ忘れてしまうので、何回も教えてもらって思い出し、でも、日々の暮らしの中でまた忘れてしまい、また思い出させてもらう繰り返しかなと思います。
  • 「自分て何だろう」と改めて考える時間となった。日々の生活に追われ客観的に自分をみることができないので、とても良い時間だった。
  • 結婚のお話で、「~愛し仕え合いながら~」という言葉を聞き、普通「支える」というので、「仕え合う」というのは、新しい感じがしました。
  • 久しぶりに自分のこと、また、結婚した当時のことを思い出すことができました。日頃どれだけ自分のことを考えていなかったかと気づかされました。
  • 「私は私」と気づいたのは40歳になる手前でした。家庭、職場、一度にたくさんの壁にぶつかり、悩み抜いた答えがそれでした。人間は関係性の中で成長し「私になっていく」というシスターの言葉によって更に確信できました。これからも「私は私!!」として自信を持って生きていきます。
  • 結婚について、愛し仕えながら成熟していく。愛すること=許すこと、受け入れることという言葉が重かったです。許すことができない。私のこれからの課題です。
  • 日々の生活の中でエゴが出てしまっている自分を、リセットするきっかけを作っていただいています。自分の気づきがあり、ありがたい時間です。
  • 普段は、自分は主婦、母親であるとしか思っていなく、自分について考えたこともなかったので、今日のこの機会に自分について考えることができた。
  • 自分の主張、意見ばかり言うのではなく、主人の意見にも耳を傾けることにしようと思った。
  • その人の人格を大切にするという考えを、いつも心の中に持っています。人は一人ひとり違う。誰が正しいかとか間違っているというのではなく、理解しようとすることが大切だと!!これからもたくさん新しい出会いがありますが、この考えを大切にしていきたいと思います。

 

日常生活から離れ人として生きていくうえで、自分と向き合う時間は大切なものであることを教えられました。次回は10月20日(土)を予定しています。テーマは、「娘との関わり方ー褒め方・怒りのコントロール学習ー」を予定しております。今回卒業生の方も参加してくださいました。ご近所の方もお誘い合わせて、お気軽にご参加ください。

 

 

 

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ウマニタスが教えてくれたこと

2o12年が皆さん一人ひとりの心に「希望」をもたらし、新たな一歩を踏み始められたことでしょう。

私がブログを始めて2か月になります。慣れない私がブログを始めたのは、学校が行なっている教育を具体的に皆さんにお伝えすることと卒業生の皆さんに本校で受けた教育を思い出し、各自に与えられている人生の道をまっすぐに歩く助けにもなればと思ったからです。今年もよろしくお願いいたします。

本校独自の教科に、ウマニタス(総合学習+女性学)と宗教の授業があります。今回はウマニタスの授業について、紹介したいと思います。

ウマニタスとは、もともと人間性や人間らしさという意味のラテン語です。この教科は、マナー、ジェンダー、性の学習、女性史を4つの柱としています。入学してすぐの授業では、挨拶やお辞儀の仕方を学びますが、生徒たちにとって”当たり前”のことをわざわざ学ぶことに首をかしげています。しかし、3年間を通じて女性として、人間としての生き方を考え学び合うことによって、生徒たち一人ひとりは自分に自信をもって卒業の日を迎えています。

今回は、生徒たちの感想を抜粋して紹介したいと思います。

*高校3年間という大切な時期に、ウマニタスを学ぶことができてよかったと思います。お辞儀には三種類あって、それぞれの状況に応じて使い分けなくてはならないことやマナー実践(玄関の上がり方・靴の揃え方)を毎年学ぶことによって自信が持てるようになりました。

*3年間ウマニタスを学んで一番私が思い出に残るのは、マナーの授業です。挨拶、敬語の使い方、お辞儀の角度など最初は面倒だと思っていたことも、これから社会に出るにあたって一番役に立つことを教えてもらいました。人と話し合ったりすることが苦手だった私が、今では普通にみんなの輪に入れるのも、この授業のおかげかなと思っています。

*2年生の時に仲間と一緒に調べ学習をし、みんなの前で発表をし、学年で一番良い成績をおさめることができました。他のグループの意見や考えを聞き、「そんな考え方があるんだ!」と新しい知識を得ると、また別の「新しい考え方を知る」ということができます。みんな丁寧にまとめあげたものを発表するので、とても楽しかったです。

*新聞発表のために記事を探したけれど、自分が発表しない時も新聞を読んで、女性に関係する記事が目に入るようになった。

*“ジェンダーとは何か”“性同一性障害”“女性の生き方”とか“性”に関することをたくさん学んで、女性らしさや女性に生まれたことの素晴らしさ知ったとともに、今昔の女性ゆえの立場や制度に悩まされて生きていく難しさも知った。だけど、授業や新聞発表を通じて感じたことは女性がパワフルであること、楽しんで今を生きている人がたくさんいるということ。これから先、「女性だから?」とか性が原因で問題にぶつかることもあるかもしれない。その時は、ウマニタスで学んだ女性の生き方を思い出して前向きに進んでいきたいと思う。

*女性について学んだことは、イコール自分のことであり、生きていくうえで嫌でも意識しなくてはならない部分である。ウマニタスでは様々なことを通して、一つのカテゴリーとしての自分を客観的に見つめる機会があってよかったと思う。

*この授業を通じて、自分を客観的に見つめなおしたことで、自分の善いところ悪いところに気づくことができました。自分の性格をよく理解できたことが、友人や他人を理解し、受け入れるということにつながりました。高校3年生になった今、他人と自分との違いを感じても、違和感を感じることなく受け入れられるし、十人十色という言葉があるように人それぞれ違う方が味があってよいのだとひしひしと感じられるようになりました。

*女性学を学んで世の中には女性という「性」の問題で苦しんだ人もいれば、女性という「性」を生かし生き生きと輝かしい人生を送っていらっしゃる方もいることを知って、「性」って何だろうと考えるきっかけになりました。今では、女性差別は少なくなったけれど、まだまだ「性」に関する問題は世の中にたくさんあると思っています。だから、私はこれからの人生を歩んでいくうえで、自分の考えだけにこだわったりするのではなく、広い視野を持って判断できる女性になりたいと思いました。

*将来がある私たちには、過去を学ぶ義務があります。自分自身のこと、自分の国のこと、世界のことについて視野を広げて、全体の中から客観的にものを見ることも時には大切です。それを踏まえて、自分がどうあるべきかということを考えて自分で自分の人生を作り出すことができるからです。自分の意見を表すことによって他者からの理解や意見をもらい、自分の姿が作り出されると思います。

次回は、宗教の授業について紹介いたします。

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