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大学の存在価値の変化 ?10年後、20年後のための大学選び?

近年、大学への進学率が全国的に著しく上昇し、愛知県でも同年代の60%程度が大学に進学する時代です。特に女子の進学率の上昇には目覚ましいものがあります。

そういった状況の中で大学という教育機関の位置づけも大きく変化してきました。
いいか悪いかは別として、かつての大学はエリート段階の教育機関でした。戦前から戦後しばらくはそういう状況でした。中学はユニバーサルな教育(つまり義務教育)を担い、高校はマスレベルの教育を担当しました。
しかし高度経済成長期以降、大学は徐々にマスレベルでの教育機関に変化し、同時に高校はかつての義務教育の役割であったユニバーサルな教育機関となりました。

いまはどうでしょうか。大学はすでにユニバーサルな教育機関へと変化しています。ですから大学によっては特別な能力や努力なくしても進学することができます。徐々にかつての高校進学率が一気に上昇した時期と同じ現象が起きています。

そこで考えとして必要なのは、大学自体がユニバーサルな教育を行う機関ですから、その教育機関が自分のライフプランに合致するかという検証です。自分の10年後、20年後の未来をイメージし、そのイメージを実現化するために、かつてのユニバーサル教育機関であった高校と同じような感覚で進学する大学を選んでいいのでしょうか。

つまり現在の大学選びとは、過去のいかなる受験生も経験したことがない、ユニバーサルな教育機関の中から、自分の将来や価値観に合致した学校を選ばなくてならないということです。
ですが、現実にはそういった思考での選択をうまくできない場合も多く、結果として過去にはありえなかった年間で6万人も大学を退学するするといった現状を招いています(しかもほとんどは真面目な学生が退学する)。

自分の選んだ大学が、将来の夢や志の実現のためには、あまりに不適格だったということです。もっとわかりやすく言えば、努力を求められない大学を選んでしまった場合に多く起こる現象です。

新3年生の皆さんは、新学期が始まれば、いよいよ受験が本格化します。
模試の成績などで大学の合格の可能性を考える話もあるでしょう。また自分が大学で何を勉強したいのかといった話もあるでしょう。
しかし、そこにもう一つ、自分が10年後にどういう生き方をしていたいか、具体的にどんな仕事をしたいか、どんな生活をしたいか、もっといえば20年後にはどんな志を持つ大人になるかということも考慮し、それらを実現化するためには自分はどうのような大学に進学すべきかをよく考えてください。

いまの自分の学力がこのくらい、じゃあこのレベルの大学という考えでは、これからの時代に適応できないと思います。妥協して努力しなくても大学進学できる時代です。
しかし、10年後、20年後の志の実現を目指し、そのためにこれからの1年間、どのような努力が必要かよく考えてみてください。

この「努力できる環境=自分が選んだ大学」ということが大切です。

それが受験を乗り切りための非常に重要なキーワードです。

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