エピローグ

エピローグ

 10月31日(土)、11月1日(日)に第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選が長良川球技メドウで行われた。1回戦の相手は岐阜県代表の済美高校。8人の部員しかなく、予選なしで岐阜県代表として東海大会に初出場した。出場辞退の選択もあったかもしれないが、岐阜県からの出場なしでは岐阜県、東海地域の発展、さらに言うなら女子サッカーの普及につながらない。試合は本校の猛攻にも8人はボールを追い続け、最後までピッチに立ち、試合終了のホイッスルを聞いた。こんなに長く感じた70分は過去に経験ない。

 続く、準決勝は藤枝順心高校戦。勝てば全国出場が決まる試合。集中して臨んだはずの立ち上がりに弱気なプレーから失点を許す。その後、キーパーとの1対1のビックチャンスを迎えるが、GKがファインセーブ。そのはじいたボールからカウンターを喰らい、これまた簡単に失点し、0対2。前半はそのまま折り返し、後半も接戦を演じるも終了間際にコーナーキックからこぼれ球をふうかに決められる。シュート数も本校4本に対し、順心6本と戦えていたために立ち上がりの失点が痛いゲームとなった。

 11月1日(日)の代表決定戦の相手は三重高校。1回戦の同朋高校(愛知2位)戦では終了間際の34分に得点し、辛くも勝ち上がっている。お互いこの試合の重要性はわかっている。三重はインターハイ出場を逃し、このチャンスに賭ける。我々も昨年選手権出場を逃した悔しい思いは忘れていない。敗戦の理由は戦術(すべて監督の責任)によるものが大きいが、最終的には気持ちの差が数cmの差に表れているのではないだろうか。試合を振り返る。前半6分、中盤で10番がボールを受け、ワンドリブル入れた後、ロングシュート。判断が遅れ、DFのアプローチが遅く、フリーでシュートを打たれ、キーパーの手をかすめたボールはゆっくりとゴールに吸い込まれた。1cmボールが低ければゴールしていない。その後迎えた1対1のチャンスはキーパーにはじかれ、コーナーキックではあと数cm転がれば同点ゴールのシーンはあったが、結局0対1で折り返す。後半に入り、前がかりに攻めるがカウンターからトップの個人技に崩され、0対2となる。同時にいまほを投入し、得点を狙う。流れは変わり、度々チャンスを迎え、そのいまほのシュートはクロスバーをたたく。これも数cmの差である。結局は0対2のまま試合終了。サッカーは得点を奪えないと勝てない。全国出場の夢は断たれ、突然3年生の引退が決まった。とにかく選手たちは本当に全力を尽くした。結果は不満足で悔しいが、これがサッカーである。

 キャプテンさおりはテクニック、守備力、運動量を含めた総合力が全国レベまで成長し、キャプテンの重責を十分に果たした。副キャプテンのえみりは3年間けがと戦い、DFからFWへの配置換えにも意欲的に取り組み、強い気持ちでチームを引っ張った。キーパーのみきはコーチングとセービング、キック力と本校サッカー部キーパーでは最高レベルに間違いない。なおは3年間で身長が伸び続け、プレーも成長。辛辣な責苦にもよく耐え、精神的な強さはピカ一。ひなのはポジション争いで苦しんだが、スピードを生かしたドリブルで済美戦では途中出場で12得点。伸び率は1番。はるかはFWとDFのポジションをこなし、難しさはあっただろうが、3年間の成長はひなの同様に著しい。FWとしてボールへの反応は光った。まあはインターハイで開始16分で剥離骨折。無理がたたり、他の箇所を負傷。全国大会での復帰を目標にリハビリしていたが、これも夢に終わった。常に全力プレーの姿は忘れられない。いまほは小学生からの教え子。スピードを生かしたプレーとキックは相手の脅威。これからの活躍にも期待する。あやかは入学当初からテクニックは超一流。縄跳びをしながらのリフティングはテレビに取り上げられるほど。3年間での精神的な成長がチームの安定感に。新天地での活躍にも期待する。最後にりこりこも小学生からの教え子。2年生の途中からマネージャーに転身。後輩マネージャーがやめ、この1年間はたった1人で重責を担った。三重戦でも試合はほとんど見れず、マネージャー業に没頭しながらチームを支えた。≪いいチームにはいいマネージャーがいる。≫今年もそれを強く感じる存在であった。3年生は引退はするが、卒業するまでは本校のサッカー部員。自信と誇りを持って1,2年生をサポートし、相談に乗ってあげてほしい。1,2年生もこれから色々な苦しみを味わうのだから…。今年の全日本高等学校女子サッカー大会のポスターの標語は『 強くなれ、私 』 みんな成長して強くなれ!!まずは大学入試で結果を出して、個人の最終目標を達成しよう。

 最後にもう1つ。ショックな敗戦でゆっくり挨拶できなかったが、スタンドで一緒に応援してくれた安城学園高校、同朋高校のサッカー部員(もちろん顧問も)本当に心強かったし、何よりも幸せを感じた。そんな思いにさせる行動に改めて感謝したい。また、最後はスタンドをゆっくりと見ることもできなかったが、本当に多くの保護者、学校関係者、サッカー関係者、チームの指導者と子どもたちから応援をいただき、まずこの場でお礼申し上げたい。ありがとうございました。これからも努力を続け、みんなから応援されるチームを目指します。そのためには結果も求められる。遠慮なく、叱咤のほどお願いします。では、これから東尾張プロジェクト&TRMに向かいます。ただ、そこには3年生の姿はない。

 

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