2011年12月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2011年12月」の記事

思いを歌に込めて

12月20日(火)に、音楽会が行なわれました。各クラスが9月から選曲、アレンジとすべて自分たちの手で趣向をこらし作り上げた作品です。この時期は、4月から行事に取り組んできて、クラスの輪が徐々に出来上がりまとまってくる頃です。音楽会を迎えるまでにいろいろ問題を乗り越えてきただけあって、どのクラスも当日は澄んだ歌声のコーラスが聞けました。1年生からクラスが上がるにしたがって、歌声の透明感とクラスの一体感がでてきて、さすがに3年生の透明感は素晴らしかったです。世界でたった一つの作品を発表する音楽会でした。

 

 

12月22日10時から、クリスマスミサが本校のカリタスホームで行なわれました。「Christmas」は、Christ(キリスト)をmas(祝う)という2つの言葉で作られています。神は人間を愛するあまり神の御ひとり子イエス・キリストを、私たちに与えてくださいました。それは、人間と同じ姿になり、自分も人間と同じ苦しみを味わい、人間の代わりに罪の償いをすることを神は望まれました。私たち人類一人ひとりは、神から愛されている存在です。

本校で行われたクリスマスミサの司式をしてくださったのは、刈谷教会のフィリップ神父様でした。神父様はユーモアを持って私たちに「小学3年生の女の子が担任の先生に、クリスマスプレゼントを贈りました。そのプレゼントは小さな籠で、その中に人の目には見えず触れることができないけれど、一人ぼっちの時に慰めを与え、傷ついた時に癒しを与える女の子の愛が入っていました。イエス・キリストも馬小屋の中でお生まれになり、人生という籠の中で私たちの心を温め、癒してくださる方です。」という趣旨のお話をしてくださいました。心が温まり幸せな気分になれたひと時を、全校生徒、教職員、保護者の方々と共有できました。

ミサの中で歌った聖歌と最後のハレルヤコーラスは、カリタスホームの中にいる人々の心に響きわたり、それが世界の平和を祈る私たちの祈りとなって天に届いたように思いました。

今年は、3月11日に予測もしていなかった東日本大震災、そして9月の台風12号と、これまで人間が築きあげてきたものが、一瞬のうちに奪い去られてしまいました。自然の前で人間は無力であることを思い知らされた1年でした。しかし、この災害によって私たちの心に眠っていた愛が目覚め、災害の傷跡を癒し始めた1年にもなりました。やはり愛は、人間らしく生きるために必要なものですね。

 

 

今年1年、たくさんの方々の支えと励まし、協力によって無事終えることができることを感謝申し上げます。来年も皆様にとって希望のある良い年になりますようにお祈りいたします。

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地域の人々に愛を

前回に引き続き、12月7日、8日実施された本校の奉仕活動?校外奉仕活動?について報告いたします。

 

【保育園・幼稚園】17園

主に瀬戸市内の保育園に行き、誕生会のカードつくり、お掃除、園児たちと遊ばせていただきました。先生方からの「ありがとう」の感謝の言葉、園児たちから「お姉さん」と呼んでもらい、人のために何かをすることは疲れたとしても気持ちがすっきりすることに気づきましたと感想を述べていました。また、目上の人への言葉遣い、態度、周りを見ての言動など、学校以外だからこそ学べることがたくさんあったようです。

 


【老人ホーム】6園

日頃接する機会が少ないお年寄りと触れ合ったり、施設の掃除をしている時に、職員の方やお年寄りの方々から「ご苦労様、とっても助かるわ」と言っていただき、さらに頑張ろうという気持ちになったようです。おばあちゃんたちとコミュニケーションをとることができたとき、一人のおばあちゃんが教科書には載っていない戦争の話をしてくださり、貴重な戦争体験が聞けたと言っていました。

 

【障害者施設】11施設


障害を持っている人を変な人と見ずに、個性があるというお話を聞いて、本当だなと思ったり、障害を持っている人達と会って自分の考えが変わりました。身体、知的、精神に障害を持っている方々の施設に、生徒たちは不安な気持ちを持って出かけていきましたが、2日間共に生活することによって障害を持っている方々に対する偏見がなくなり、次のように大切なことを学んできました。

見た目であったりひと目で障害を持っているとわかる人は、ある程度理解されるけれど、ある程度の物事ができているが、肝心なところでできなかったりする方がいじめにあうことが多いということを聞いて、とても心が痛みました。障害をもっていてもいなくても、私たちは同じ人間であることに変わりないんだと、当たり前のことを、改めて思えてきました。

一人ひとり違った障害を持っていて、個性が強く、対応の仕方を変えていかなければならなかったのが難しかった。でも、話せる人も話せない人も私に優しく微笑んでくれるのが嬉しかった。お礼や挨拶も毎回しっかりと言ってもらえ、仕事の中でも思いやりを何度も感じることができた。

 

【病院】3病院

私は人見知りが激しいので、お年寄りの方と上手くコミュニケーションが取れるか心配でした。だから、患者さんから話していただいたときは、救われる思いをしたし嬉しかったです。

お年寄りの方に言われた「ありがとう」という言葉が印象に残っています。シーツを変えた時、車椅子を磨いた時、いろいろな方に「ありがとう」と言われ、思わず私も「ありがとうございます」と言ってしまいました。クリスマスの飾りつけを「きれいだね」と言ってくださったり、「寒くはないの」と声をかけていただき、とてもすがすがしい気持ちになりました。

 

【募金活動】3カ所

CBCのコロンちゃん募金を、栄、名古屋駅、豊田駅で行いました。街の皆様のおかげで、3時間で合計219,413円の義援金を集めることができました。このお金は、CBCから愛知県の施設に贈られるそうです。

わざわざ自転車を止めて募金してくださる方など善意のある方々に出会い、人間って素敵だなと思いました。顔を知らない誰かのために少しでも力になろうと協力する人間の姿は立派で、改めて人間の善さに気づくきっかけになったと思います。

あるボランティアグループの耳の不自由なリーダーの方が、「お金を崩してから、また来るね」と言われ、お金を崩し募金してくださいました。そして、「ごくろうさん!青春(高校)時代は、二度とやってこない。良き同性の親友と想い出をたくさんもつことが将来の君たちに大いにプラス。健康第一で頑張れ!休憩か終わった後に、みんなで仲良くのどあめをみんなで召し上がれ!」と書いたメモ用紙とアメをくださいました。

 

この2日間の奉仕活動で生徒たちは「させていただく心」で人々のために何かをすることが、心に深い喜びをもたらすことに気づいたと思います。それは活動より人々の温かい心に触れたことによって得られたものだと思います。

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クリスマスを迎えましょう

クリスマスを迎える前の4週間を、待降節といいます。この期間、イエス・キリストの誕生を祝う心の準備として、本校では奉仕活動を行っています。

 

今年は、12月7日、8日の2日間、校内、校外の施設で奉仕活動をさせていただきました。

 

【校内作業】

?馬小屋つくり

馬小屋の高さは3m、幅5m、奥行き4mの大きさです。その中に、マリア様、ヨゼフ様、羊飼いたち、3人の博士達が、幼子イエスの誕生をお祝いしています。正門を入った駐車場のマリア像前に、イエス・キリストの誕生の様子を再現しました。

 

皆さんもぜひ、この馬小屋のイエス様をお祝いに来てください。

12月8日?26日(月)日没?午後9時までライトアップ。但し24日のクリスマスイブは、午後11時半まで。自由にご覧なれます。

 

クリスマスツリー

クリスマスシーズンに飾るイルミネーションは、幼子イエスが闇を照らす光としてこの世に来てくださったことを表します。

校舎の道路に面した壁面に、世界平和を祈りながら大きなハート型のイルミネーションが飾られました。感謝坂のフェンスにも2つのハートが作られています。クリスマスシーズンならではの、本校の飾りつけをご覧ください。

ライトアップは、馬小屋と同じ時間帯です。

 

 

?校外清掃

1日目は、通学路のごみを集めました。作業中、ご近所の方々から温かい言葉をかけていただき、作業に力が入りました。2日目は、施設の子供たちに贈   るクリスマスカードを作りました。

 

 

??エプロンつくり

瀬戸苑に入居していらっしゃる方々が使用なさるエプロンを、155枚作りました。

 

 

 

?花壇つくり

マリア像前の花壇に、チューリップの球根を植えました。雑草を抜き、慣れない手つきで鍬を持って土を耕し、肥料をまいて球根を植えました。4月に咲く色とりどりのチューリップを楽しみにしてください。

 

 

 

次回は、校外での奉仕活動の様子をお知らせいたします。

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温かい心を「ごはん応援箱」に詰めて

だれも予測もしなかった東日本大震災で、普通の生活ができなくなった方々に、少しでも温かなクリスマスやよい年を迎えていただきたいという私たちの心を「ごはん応援箱」に詰めて、被災地の方々に贈らせていただきました。

「ごはん応援箱」の配布先について

NPO法人セカンドハーベスト名古屋事務局 本岡俊郎様から報告がありました。7月から集まった「ごはん応援箱」は、累計1500箱ぐらいになりそうだということです。

 

本校では、各自が学校に持ち寄って出来上がった応援箱は、8個。ご家庭と個人から贈っていただいた応援箱は、33箱になりました。現在も事務局に送られてきているそうです。本校の「ごはん応援箱」が届けられたところは下記の所です。

宮城県亘理郡山元町の仮設住宅

福島県新地町の仮設住宅

仙台市内周辺部の仮設に入らないで被災した自宅で生活している方

 

これからも「いま私たちができること」があれば、積極的に参加していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくご協力をお願いいたします。

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カリタスジャパンへ送金した義援金の使い道

本校の宗教の時間で「神は人をご自分の似姿に造られた」ことを学んでいます。神の似姿に造られた人の特徴の中に、愛する能力が与えられていることを私たちに教えてくれています。愛する能力は、他者のために使えば使うほど増える能力です。

東日本大震災の被災された方々の心に沿う形で、本校が取り組んできたことについて報告いたします。

 

カリタスジャパンに送金した義援金について

カリタスジャパンは、バチカンに本部を持つ国際カリタス(神の愛)の一員として活動をしている国際経済社会理事会認定の最大級の国際NGO組織です。全世界165カ国が加盟しています。

皆さんからの義援金は、仙台、さいたま、福島の子供たちのためや建物改修、仮設住宅の生活を支援するためのサポートステーションに使用されているという報告がありました。

 

皆さんの温かい心が、被災地で生かされています。ありがとうございました。

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