2012年3月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2012年03月」の記事

「本物の人」との出会い

2月18日に行なわれました山崎直子さんの講演会後、生徒の感想を掲載すると言っておりましたが、遅くなって申し訳ございません。

年度末になり、目の前にすべきことが次々と現れ、その処理に忙殺されておりました。

 

 

生徒達の感想を読んで感じたことは、「本物の人」との出会いは、生きる意味や勇気を与えてくれるものだということです。生徒の感想は抜粋し、原文のまま掲載させていただきました。

 

【1年生】

  • 山崎さんのお話を聞いて、「日本について知らなかったことが恥ずかしかった。日本のことを知って初めて国際人になる」という言葉が心に残りました。正直、今の日本社会のことを聞かれても、答えられないのが現状で、そんな私について気づかされました。私は将来どんな仕事に就くかわからないけれど、日本について今からでも学んでおくことは大事だなと、改めて思いました。
  • お話を聞いて感じたことは、現場は違うけれど、共通して大切なことは「チームワーク」だと感じました。山崎さんの場合は宇宙ステーションの皆さん、私の場合は学校。実験=学校行事のように思え、やっぱりどこに行っても「チームワーク」というのは大切だなと思いました。そして、私自身の心のメンテランスも必要なんだと思いました。
  • 山崎さんという人は、私の中で最初すっごく立派で堅い人だというイメージでした。すごい学歴で、とにかくエリートで… でも、実際にこうして講演を聞いていると、私たちとさほど変わらない同じ日本人でした。ただただ“宇宙”という無限の世界が好きで、努力された方。でも、一番尊敬したい!と思ったのは、山崎さんの礼儀正しさ、人間として、女性としての心でした。講演初めから終わりまで、何度も山崎さんがされた、あのお辞儀。あったかい感謝がたくさん詰まっていました。そして、質問の時自ら舞台を降り、ちゃんと聞く態度。あの人間らしさには、本当に尊敬したいです。それと共に、同じ人として感動しました。

 

 

【2年生】

  • 山崎さんのお話を聞いて、沢山のことを学べてよかったです。一つ目は、今自分が無駄なことだと思っていることでも、後々活かされてくるということ。二つ目は、自分が本当にできるものとできないものの見極めの難しさ。三つ目は、自分の道を妨げるのも、自分の最大のエネルギーを発揮させるのも感情であるということ。四つ目は、日本の素晴らしさを知れたことです。特に、自分が本当にできること、できないことを見極めの話は、凄いなあと思いました。
  • 今回の講演を聞いて、地球上では体験することのできない宇宙ならではの体験の素晴らしさ、また、宇宙飛行士という職業に就くまでの苦労など様々なことを自分なりに考えました。自分のやりたいことを成し遂げるというのは、本当に難しいと思うし、周りの人にも迷惑をかけてしまうこともあります。ですが、“見方を変える”ことによって、一つのものが違う角度から見れ、より一層その事に興味を持つことができたりと、あきらめず様々な方向から、ものを見る大切さを学びました。
  • 宇宙飛行士とは、あこがれの存在であると共に、宇宙に行くまでには長い年月と厳しい訓練、高い精神力、技術や知識を要するものだと改めて痛感しました。それと同時に、宇宙飛行士が地球にとって重要な仕事をしていることに気づきました。地球を客観的にみることで、様々な問題を見つけることができるからです。海外旅行の際に感じた「真の国際人」についてのお話は、これからとても役に立つと思いました。もっと自分の国のことを知らなければいけないということを感じさせられ、何か日本の伝統文化に触れてみようという意欲を持たせてくださいました。
  • 山崎直子さんのお話を聞いて、どんなに自分の夢が叶うかわからなくても、努力して突き進んでいくことが大切か思い知らされました。それに気づいた時、私は今まで“安定”のあることばかり求めていたなということにも気づかされ、もっと大きなスケールで自分の夢を見つけることもできると思うと、私の可能性が広がるなと思いました。

 

 

【3年生】

  • 今回の講演会では、仕事観というものを私は学ぶことができました。女性として社会に出ることは他人事ではなく、いずれは私に回ってくることです。それでもまだ、私が社会に出るという事がいまいち想像できないし、女性はどのような仕事をしているかもあまり知りません。その中で今回の講演は、私の中の仕事観を大きくしてくれました。努力を積み重ねることで自分のやりたいことが分かってきて、それを仕事につなぐことができる、私達にはやりたい事を探す必要があると思いました。決して自分のやりたい事が実現できるとは限りませんが、山崎さんのように諦めることなく、女性らしく生きるという事を忘れずに生活すれば、いつかやりたいことが実現できるのではないかと思い、今回の講演のお話を忘れずに大学生活をおくりたいと思います。
  • 山崎さんは夢に向かってまっすぐ進んでいて、死ぬリスクも受け入れて、また、自分の夢や仲間に対する誇りを持っていて、とても輝いて見えました。自分の未来がはっきりしていない私にとって、山崎さんの存在は憧れです。壁があっても納得して乗り越え、自信を持って前に進む山崎さんがとってもかっこよく感じました。あの堂々とした姿は、裏での想像もできないような努力が山崎さんを支えていることに気づきました。いつでも夢を追いかけていて、絶えず目標を持っているところが素敵だと思いました。また、地球は本当に青く、宇宙は広いことを改めて実感しました。まだ、人間にはわからないことがたくさんあることに希望を感じました。ほんの少しでしたが宇宙から見た森林伐採の写真が印象的で、宇宙開発をするとともに地球を守っていくことの必要性も感じました。
  • 山崎さんのお話を聞いてまず思ったことは、山崎さんの夢に対する想いや気持ちがすごく強くて、そこから山崎さんの強さを一番に感じました。宇宙に興味を持つことは、大半の人が経験すると思いますが、そこで宇宙飛行士になろうと思ってもなれないのが現実で、そんな中でなりたいという想い一つで、人一倍努力のできる山崎さんは本当にすごいなぁと思いました。たくさんの葛藤があったにもかかわらず、最後までぶれない意志の強さに心が惹かれました。山崎さんのお話の中に、最大の敵は『感情』であり、自分を動かすのも『感情』であると知り、どんな敵も味方にしてしまえば、進んでいけることを知りました。山崎さんの意志の強さ、輝き、努力、すべてにおいて自分にないものを感じ、自分ももっと頑張ってみたいと思いました。
  • 山崎さんが最後に言っていた「一歩一歩の積み重ねがなければ、何もできない。毎日を大切に」という言葉がとても心に残りました。今は地味なことかもしれないけれど、それをいっぱい積み重ねることが大切なんだと思い、これから頑張って一つひとつコツコツとやっていこうと思いました。

 

 

ページの先頭へ戻る