2012年9月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2012年09月」の記事

笑顔の美しい女性に出会いました!

 

平成24年度学園祭初日、生徒会企画の講演会が行なわれました。「希望あふれる未来に向かって」というテーマで佐野有美さんのお話をお聞きしました。

佐野さんはご自分の高校時代に悩んだ“ありのままの自分を受け入れることの難しさ”や“友達との距離のとり方”などを笑いを交えながら、時には深刻な内容もユーモラスにお話してくださいました。生徒たちにとって、とってもタイムリーな内容で、励まされ,勇気をもらった1時間になりました。

佐野有美さんは、笑顔を大切にしていらっしゃるだけあって、写真を撮っていた先生が、「佐野さんの写真を色々な角度から撮っていましたが、どの写真も笑顔で写っているのに驚きました。」と言われましたが、本当にその通りで感動しました。

生徒たちの感動を分かち合いますね。

 

  • 「自分に自信を持つことが大切だ」という言葉が、一番心に残っています。「自信」というのは、自分を信じることであり、自分が自分を信じることで自信がつくのです。私は自分に自信がないので、もっと自信をつけるために、これからは自分を信じていきたいです。自分が自分を信じてあげることはとても大切なことだと気づきました。(1年生)
  • 私は車いすに乗っている人をよく「可哀相だな」と思って見ていました。しかし、それは全く違って、手足が使えなくとも楽しい生活が送れるということを佐野さんに教えてもらいました。佐野さんは可哀相と思われるのが嫌で、笑顔で明るく接するようにしたそうです。すると、可哀相という感じが抜けていったそうです。この話を聞いて、笑顔って凄い力があるんだなと思いました。(1年生)
  • 私は有美さんのように「相手にこんなに頼って申し訳ない、気をつかわせているのではないか」と思うことがありました。でも、有美さんが話してくださった「友達の大切さ」について聞けて、改めて今自分と一緒にいてくれる友達に感謝したいなと思っています。また、自分に自信がない、好きになれない気持ちが中学生くらいからあって、別に何がということではなくても自分を好きになれませんでした。でも、「人には必ず魅力があって、自分の周りにいる人たちは、何か一つは自分の魅力を知っていてくれる。好きでいてくれる人がいる。」そんな言葉がとても心に残りました。(1年生)
  • 佐野さんの講演を聞いて、私は今まで自分が心がけてきたことや物事の考え方が、とてもちっぽけなことのように感じました。先天性四肢欠損症というハンディキャップを抱えながら人間関係に一番悩み、友達との距離や接し方がわからなくなってしまった佐野さん。でも、ある時自分の本音を伝え、友人に遠慮や気を遣わなくなったという。自分の思ったことを伝える勇気を出すことで、その結果良い方向にも、悪い方向にも進むことがあるけれど、自分の思い込みだったり、相手は全く別のことを思っていたりするなど、自分の本音は結局言わなければ伝わらないことを改めて痛感しました。(2年生)
  • 私は今まで勉強も習い事も「頑張った!」と胸を張って言えるほど努力したことがありませんでした。私はすぐ諦めてしまう癖があるので、ずっとそんな自分が嫌でした。でも、佐野さんのお話を聞いて、諦めないことの大切さはもちろんですが、今の自分を受け入れることの大切さにも気づかされました。「何で私は○○なんだろう…」「何で○○ができないんだろう…」と考えるのではなく、「どうしたら○○できるんだろう?」と前向きに生きることが大切なんだと気づかされました。(2年生)
  • 私が一番心に残った言葉は、「自分の心を閉ざしてしまったら、相手も心を閉ざしてしまう」という言葉です。私も佐野有美さんと同じように思うことがありました。それは、友達と話していて、もっと違う言い方をすればよかったかな?とか、いろいろ後から思いだし自分は人としゃべらない方がいいと思って、あまりしゃべらない時があります。だから、佐野有美さんの話を聞いた時、とても参考になりました。これから生きていく中で自分は人としゃべらない方がいいと思うことが何度かあると思います。その時は、この生徒会企画で私が一番心に残った言葉を思い出します。(3年生)
  • 何よりも“笑顔”が一番!!佐野有美さん。自分の問題よりも、その解決は何かと常に見つけようとしている姿勢ってなんて素敵な方だろうと思いました。もう一つ素敵だと思ったところは、彼女が言ったように「自分を好きになる」ということです。日本では特に「自分を好き」という人が少なく、そのせいで自分に自信が持てない人が多くいる中、佐野有美さんは障害を持ちながらも「自分を好きになろう」としていることは、とても感動的で衝撃を受けました。そして、聖書の言葉を思い出しました。“あなたの隣人を自分のように愛しなさい”。まさにこれですね。自分をまず愛さないと他人なんか愛せないですね。佐野有美さんのお話を聞くことができたことで、小さなことにも感謝することがどんなに幸せなのかを改めて気づかされました。(3年生)

 

生徒たちと立ち話をしていると、佐野有美さんに会えたこと、お話を聞くことができたことを心から「良かった!」「元気もらえた」と言っていました。本校が目指している「輝く女性の姿」になるヒントをもらい、それを現実的なものにしていけることを、生徒たち一人ひとりが実感したような気がします。

 

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