2012年10月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2012年10月」の記事

「命」のリレー

11月は「死者の月」といって、この世から御父の元で永遠の命に与かっている人々のことを思い出しお祈りをします。本校でもそれにちなみ、宗教の時間に修道院チャペルで、クラス単位で慰霊祭を行いました。チャペルに入る前に、まず服装を整え亡くなった方々に礼を尽くします。いつもと違う雰囲気に生徒たちも緊張気味!厳かな音楽が流れる中、入堂。慰霊祭が始まります。今、私たちが生きているという事は、両親から命をいただき、両親はその両親から、その両親はそのまた両親からと、どこまでも遡っていくことができます。そうして自分の命を遡っていくと、自分の存在の重さに気づきます。まさしく「命のリレー」ですね。だから、今生きている私たち一人ひとりには、自分の前に生きた方々に感謝を述べ、いただいた自分の命をしっかり生きて、次の人にバトンタッチする使命が与えられているということも理解されるのです。この時間の生徒たちは、真剣な表情で目にうっすらと涙をため、亡くなった方々のご冥福をお祈りしました。

 

25日(木)の全校朝礼の際、瀬戸カトリック教会主任の北向修一神父様の司式で、学園に関係のある方々のご冥福をお祈りする「み言葉の祭儀」を執り行いました。その中で神父様は生徒たちに「母とおばあちゃんの祈り」というタイトルで、祈ることによって私たちの心は母やおばあちゃんのような優しい心に育つことを、次のように話(抜粋)をしてくださいました。

 

 

「人は産まれた頃に親を認識し、友達ができ、仕事仲間が増えていきます。それと同時に年齢を重ねれば重ねるほど、見送る人たちも増えていきます。不幸にして肉親を亡くしたり、友達を亡くした生徒さんもいらっしゃることでしょう。遠い親戚であればそんなに簡単に心を込めて祈ったりできないものです。しかし、自分に深く関わった人は離れ離れになったとしても、また会いたい・話したいって思うのが人間です。そんな気持ちを知っている人は同じように悲しんでいる人がいたら、一緒に祈ってあげられずにはいられない。たとえ同じ境遇でなくても、祈ってあげたいと思ったらそれでいいのです。私の教会でもそのように祈る「おばあちゃん」の姿をよく見かけます。「おじいちゃん」より「おばあちゃん」の方が多いように思います。子どもの頃、私の家では「おばあちゃん」が毎日仏壇の前で祈っていました。このように昔から女性たちは祈ってきたのです。祈るということは、私たちの中の良きお母さん・おばあちゃんのような抱擁感あふれる優しい心を、養っているのかもしれませんね。」とお話をされ、その良きおばあちゃん的な存在であった故シスター・ジュゼッピーナ・ガザニガ(前理事長)と出会った生徒のお話をなさいました。シスターがどれほど生徒たちのために祈ってきたか、そして今も天国で祈り続けていることを話され、「マリアに倣うものは同じように、母のように・おばあちゃんのようにたくさんの人のために共に祈る存在となります。私たちもマリアに倣い、共に祈ることで死者を悼み、たくさんの人のために祈る心を養っていただくよう祈ってまいりましょう。」とお話を終わられました。その後、理事長先生から、本学園に関わった教職員、在校中に亡くなった生徒の名前が読み上げられ、カリタスホームに集っているみんなで心を合わせてご冥福をお祈りいたしました。

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第2回公開講座「思春期の娘と共に歩むために」実施

今年から始めた公開講座「思春期の娘と共に歩むために」の第2回が、10月20日(土)10時?11時半に行なわれました。

今回は、本校のスクールカウンセラー平田好実先生にお話をしていただきました。内容は、NPO法人カンガルーポケットの「保護者のための怒りのコントロール」2回シリーズの1回目でした。怒りのもとになっている感情は何なのか、また、怒りをコントロールする具体的な方法を学びました。人間関係をスムースに行うためには、怒りの感情をうまくコントロールすることは大切なことです。参加した保護者の方からも具体的な内容の質問があり、共に学んだ1時間半でした。

 

以下、参加者の感想を抜粋して掲載いたします。

  • 自分自身の心の持ち方、コントロールの仕方を確認することができました。こういう講座を通じて、確認、気づきの機会を与えていただけることは、とても重要なことと改めて実感しました。
  • 何となく自分の考え一つで怒っていたことも、今回の講座を通して客観的に、理性的に考えることで、又は、他者から違う考えを教えてもらう事で、だいぶ減るような気がしました。
  • 怒りはコントロールすべきという考えを知りました。(ある程度は、時と場所を考えて怒っているという事を出した方がいいと考えていました)。他のお子さんの ことが聞けて楽しかったです。
  • 昨夜のわが家の場面を、いくつか振り返り考えることができました。
  • 怒りの感情に私自身気づくことができました。更年期にも入りつつあるので、コントロールできるように努力して娘との関係を築いていきたいと思いました。
  • “なぜ怒ったか”という事を考えてみるということは、考えたこともありませんでしたので、これから考えてみたいと思いました。
  • 怒りのコントロールはなかなかできなかったので、20年前に聞きたかったです。
  • 怒りと上手につき合っていけそうな気がしました。怒りの元になる感情を探すというのは、新しい発見でした。
  • 専門的な知識をお持ちの方のお話を聞くことができて、大変良かった。
  • 先生のお話を聞き、娘との関わり方など、いろいろ勉強になった。
  • 怒りのコントロール方法を学べた。怒りとなるまでの要因の積み重ねが、原因となることが理解できた。
  • 娘だけでなく、夫や息子への対応としても参考になった。
  • 自分の心を自分自身見つめてあげようと改めて思いました。
  • 話を聞いて家の状況がよく分析できました。子もイライラ、私もイライラしていた状況を先生の話を参考に、少しでも変えていきたいと思いました。

 

以上、参加者の感想を抜粋いたしました。子どもと関わる大人の感情をコントロールすることが、子どもの人間関係にも影響することを改めて感じました。本校で実施している気づきの時間は、自分の感情や考えと向き合うための貴重な時間であることを再認識しました。人は関係の中で成長していきます。今年の公開講座は、「関係について」共に考えるプログラムです。次回は、2月23日(土)「娘との関わり方?ほめ方・自分の関わり方の傾向?」について、共に学びたいと思っています。今回は一般の方も2名参加してくださいました。お近くの方もお誘いあわせの上、沢山の方の参加をお待ちしております。

 

 

 

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Sクラブの新役員が決まりました!

1998年国際ソロプチミスト瀬戸が認証10周年の折に、未来のソロプチミストを育むべき女子高校生を支援するために、本校に「Sクラブ」を認証してくださいました。そのお陰で本校の奉仕活動はSクラブの支援金をもとに、活動内容や地域に広がりを持つことができるようになりました。3年前の創立46回目の記念式典の時に、Sクラブの組織変更と新しい指針、活動方針を検討して現在のSクラブになりました。

現在の組織は、生徒会執行部の生徒たちがSクラブの役員となり、学校生活全体をSクラブとして活動することになりました。その結果、Sクラブの活動も活発になってきました。また、国際ソロプチミスト瀬戸の方々と交流する場も増え、生徒たちにとっても良い刺激になっています。


9月27日(木)生徒会執行部の新旧交代式の後、Sクラブ新役員の任命式がカリタスホームで行なわれました。新会長の湯田さんから「私たちの為に、多くの支援金をいただき感謝申し上げます。より良い学校生活が送れるよう大切に使わせていただきます。ありがとうございました。」と国際ソロプチミスト瀬戸会長江藤様に謝辞を述べて、無事任命式を終了することができました。

 

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