「2013年02月」の記事
第3回公開講座「思春期の娘と共に歩むために」実施
今年から始めた公開講座の3回目が終了いたしました。今回は「私の将来像」というテーマで、「わたしはこんな一生をおくりたい」のワークをしました。図書室の静かな空間で、「現在の生活」から始まり、「結婚生活当初の生活」、「独身の生活」、「10代の生活」の順番で項目ごとに書いてもらいました。これまでの過去の自分を振り返ったのち、今度は「子育てが終わった生活」について書きました。将来の自分の生き方を実現するために、子どもの自立について、子どもとの距離の取り方についてなど、娘との今の関係を考えるチャンスになったようです。参加者した方々の意見を聞きながら、お互いに学び合いの時間になりました。参加者の中には、まだ小学生のお子さんをお持ちの方もいらっしゃり、子どもの自立を今から考えることができたので参考になったと感想を述べてくださいました。
参加者の感想を抜粋したものです。
- 私の将来像を考える時間をもてました。心の準備が大切です。
- 老後の切実な生活を考え、娘との距離の取り方について参考になった。
- 自分の人生を客観的に見つめ、“今”を良く知ることができました。
- 今をよりよく生きるためには、将来のなりたい自分を見据えることが大切。まず、親、妻であろうとする前に、自分がどうなりたいか考えることが大切だと気づいた。
- 文字にしてじっくり考えることで、改めて気づいたことがたくさんありました。
- すでに10年以上前から目標は定まっているので、迷わず進んでいくことが娘にとってもいいことなのだと改めて感じました。
- 自分を見直す良い機会になった。書き出すことによって本心が出たから。
- 「ほら、みてごらん・・・」と言ってはダメという事が参考になった。
- 紙に書くことで、自分の今までとこれからを意識できた。自分の生き方を見直すことを通して、子どもとの関わりを見ることができた。子どもの自立を真剣に考えます。
- いろいろ考える機会ができてとても良かったです。今後の子どもとの関わり方の役に立ちそうです。自分について色々振り返ることができ、子育て、子離れの参考になりました。
- 最近自分の将来について考えるようになっていたので、改めて文字にして振り返ると今どうすべきか、何がしたいのかが明確になった気がする。
- 現在の子どもとの接し方を考える機会になった。
- 自分にとって家族にとって、大切なことは何かに気づいた。
- 高校生の保護者の方の心の内を聞けて、勉強になりました。現実のそれぞれの環境、状況の中で人としていかに生きるかという事を考え、深めていくためのヒントをたくさんいただきました。
- 生きていく上で、ブレない心の軸を持つことが、自分の為、家族の為、そして地域社会の為になるのだと実感しました。小学生の子どもたちにいささか厳しい注文をしているかも・・・と思っていたので、今日の講座で間違っていなかったと確信しました。これからも愛情いっぱいの厳しさで、子供たちの成長を見守り助けていきたいと思います。
3回目とあって参加者の顔触れもだいたい同じだったので、緊張感もなく和気あいあいとした雰囲気だったから、各自本音で話すことができたようです。日頃家族の為に生きていらっしゃるお母さん方に、ちょっと立ち止まって自分のことを考える時間を提供することの大切さに気づかされました。年3回の公開講座でしたが、来年も同じように実施していきたいと思います。
歩みを照らすみ言葉
新しい年を迎えて、早1か月が経ってしまいました。毎月ブログを書く予定でいた私に、予期せぬ出来事が起こり、あっという間に1か月が過ぎてしまいました。今年は、毎月の聖書のみ言葉についても書きたいと思っています。今年もよろしくお願いいたします。
2月のみ言葉は、「ただで受けたのだから、だだで与えなさい」(マタイ福音書10章8節b)
この聖書のみ言葉は、イエスが12人を選んで派遣する箇所にある言葉です。12人の弟子たちは、イエスを通して自分たちがどれだけ神から愛され、神の前にどれだけ価値のある存在であるか、その喜びを人々に伝えに行きなさいと言われ派遣されて行きました。心が喜びで満たされ、踊るような気持ちで出かけて行った弟子たちの様子が伝わってきます。
私たちに、このみ言葉は何を語りかけているのでしょう。今朝、全校朝礼で生徒たちに次のように話しました。
私たちは欲しいものにばかり目がいき、それが得られないと文句や不平を言いがちです。今聴いたみ言葉はそんな私たちを、違う視点から見るように教えてくれているような気がします。それは、「ただで受けているもの」に気づくことです。「ただで受けているもの」と考えて1番に思い浮かぶのは、「命」だと思います。そして、その命を育んでくださっている家族、友人の愛。まさしく「ただで受けている」ものです。私たちを取り巻く自然も、「ただで受けている」ものです。おいしい空気、青い空、小鳥のさえずり、頬をなでるそよ風など、数えると次から次へと浮かんできます。不平、不満が出てきた時、「ただで受けているもの」に気づけると、自然と感謝の言葉が出て、心が満たされた喜びのある生き方へと変わっていくのではないでしょうか。