「2013年03月」の記事
旅立ちの日
3月2日(土)第48回卒業授与式が行われ、卒業生は3年間の学び舎を巣立っていきました。卒業式を迎えるにあたって、2月27日(水)布池カトリック教会にて、保護者の方々とご一緒に3年間の高校生活への感謝の祈りを捧げました。ミサの司式をしてくださった刈谷教会主任司祭フィリップ神父様から卒業生に向けてお話をしてくださいました。その内容をまとめてみました。
「私はTV番組の『渡る世間は鬼ばかり』が大好きで、よく見ています。鬼に出会った時の対処の仕方に3通りあります。1つ目は、自分が悪いと言って自分を責める。2つ目は、鬼に立ち向かって戦う。3つ目は、鬼を思いやる方法で関わる。鬼の対処の仕方は、この学校の3年間の教育で学んだと思います。自分を信じること、相手を許すこと、自分を与えること、この3つを忘れないで愛の心を持って生きて行ってください。」
お話の後、1年生の時の修養会で神父様から一人ひとり神様の祝福をいただいたように、この感謝ミサでも巣立っていく一人ひとりに神様の祝福をいただきました。
卒業式当日の3月2日(土)は、卒業生の旅立ちを祝福するかのように、前日からの雨も上がり青空になりました(寒風は吹き荒れましたが)。
キャンドルサービスの前に朗読される「光の言葉」の中に、宗教の授業で聞いた「自分を好きになりなさい。そして自分を大切にしなさい。」の言葉が印象に残っているという内容がありました。答辞では「I love you because ?you are you 」を用いながら、ありのままの自分を好きになろうとしてきた内容が話され、女性として成長してきた3年間の高校生活が見事に表現されていたことに心を打たれました。
卒業式が終わった後、卒業生たちは先生たちと記念写真を撮り、それぞれ感謝の言葉を述べていました。その中である卒業生は私に、「この学校に来て、自分がやりたいと思って手を上げたことに対して、誰からも○○死ねと言う言葉を聞くことがありませんでした。だから、自分がやりたいことをすることができ自信がつきました。この学校に来て心の傷がいやされました。」と言ってくださいました。また、ある人は「私は志望していた公立高校を失敗し、母親を追い抜けない自分にがっかりして何をやるにも無気力でした。ところがこの学校で、自分は自分、人と違っていいんだという事を聞くにつれて、私は母親のようにならなくてもいいんだ。私は私なんだ!と思えるようになってから、心が軽くなってきました。この学校に入学できて本当に良かったと思います。この学校のおかげです。」と感謝の言葉をいただきました。
自分の事ばかり考えて不平、不満を言っていた事が多々あった入学当初の姿から、素直に自分の成長を認め、そのことに対して感謝の言葉を心をこめて述べることができる女性へと成長した姿を見ることができました。私たちにとって3年間の苦労が報われ、幸せな気分に浸ることができたひとときでした。卒業生が自分を信じ、自分に与えられている道を歩んでいけますように。卒業生の幸せをお祈りしております。