2016年1月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2016年01月」の記事

書き損じハガキで教育支援を!

? NPO法人ICANとの関わりから、私たちはフィリピンの子ども達のために、「今、わたしができること」をさせていただいております。

 フィリピンの子ども達と絵手紙を通して関わりを持ち、フィリピンの子ども達の状況を知ると、その子たちが貧困から抜け出す活動資金としてICANが「書き損じハガキ」を回収していることを知りました。

 

DSC_0319 ポスト未投函の官製ハガキ1枚で、ノート2冊に、給食2人分になります。ハガキ17枚が制服1着に、5600枚が学校になります。

 今年も校内で回収を行ないましたが、815枚回収できました。その中に、卒業生からの515枚が含まれています。

 昔、ボランティア部が「書き損じハガキ」を回収していたことを覚えていてくださっていました。その時の事が、今もその卒業生(20年近く前の卒業)の中に生き続けていることを知ると嬉しく、優しさが伝わってきました。

 

 回収した書き損じハガキはICANに送りますが、1枚1枚のハガキが、子どもたちの教育支援になり、子どもたちの成長に役に立っていると思うと、私たちの心に熱いものが込みあげてきますね。

 私たちが目にとめないもの、いらないと思っている物が、世界の人たちのためになることを知ると、私たちの物を扱う心も変えられていきますね。

 皆様も「書き損じハガキ」がありましたら、捨てずに本校に届けていただけると大変助かります。

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Blue Earth Project 活動開始

 12月に開催されていたBlue Earth塾で、大学生たちから地球温暖化の深刻な問題を聞き、自分たちができることから始めていこうていますと、プロジェクトに参加する生徒たちが28名出てきました。

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 3つのグループに分かれ、活動は1月から始まりました。自分達の手で社会を変えたいという生徒たちの想いが、大人たちの考えも変える力になっていくことを願っています。3つのグループは放課後、自主的に集まり活動を行なっています。

 

図7 その中の1つのグループの活動を紹介します。

 今取りかかっているのは、デニムの切れ端(デニムの製造過程で廃棄される布地は、1日で20万m、年間7万3000kmです。

 綿花を栽培するためには農薬が大量に使用され土地が荒廃するため、せっかくデニム布地になったものを廃棄するより再利用しようとする活動が生まれました)で作るコースターです。

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 デニムの製造過程を「知る」ことで「考え」、「アクション」を起こした他校のBlue Earth Projectの生徒たちと協力して、愛知県でも呼びかけていく予定です。

 

 このグループは、1年生で構成されていますが、期日までに作り上げなければならない大量の数をどのようにしていけばよいか思案中です。彼女たちが考え抜いた末に出す答えが、楽しみですね。

 

DSC01392DSC01395 ちなみに、大雪で休校になった日は、生徒たちが活動できない分、教員達と共にコースター作りをしました。

 教員も巻き込み、学校全体でこのプロジェクトに参加し、少しでも地球にやさしい生活をして、私たちを守り育ててくれる地球を大切にしていきたいものです。

 

 他の2つのグループも、地球にやさしい環境作りの生活スタイルを考え中です。どのような活動を考え、アクションを起こすか、楽しみです。

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カンボジアの子ども達に!

???? 12月にフィリピンの路上生活をしている子ども達と、Skypeを通して直接話をすることができました。今度は、卒業生からカンボジアの子どもたちのために「今、私ができること」の呼びかけを受けました。

 

 本校の卒業生である新見さんは、現在南山大学の英米学科で学びながら、南山大学のAIESECの活動(教育海外インターシップ)に取り組んでいらっしゃいます。

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 新見さんは6週間カンボジアの小学校で英語教育に携わり、子どもたちと楽しい時間を過ごされました。

図5 カンボジアの子どもたちは小学校に入学するのは70%なのに、卒業するのは35%だそうです。その中で大学進学をする子どもたちは5%にしかすぎないそうです。

 教科書もなくわずかな鉛筆かボールペンしか持っていない子どもたちの現状を、パワーポイントで全校生徒に説明をしてくださいました。

 現在子ども達に不足しているのは文房具ということで、文房具の提供を呼びかけてくださいました。

 

DSC_0319DSC_0325 1月14日?28日の期間、中央掲示板の前に新見さんが準備してくださった箱が設置されましたが、あっという間に箱がいっぱいになり、他の箱に移し変えなければならない程集まりました。

 

 この文房具は、新見さんご自身が2月か3月にカンボジアへ持っていってくださいます。私たちは間接的ですが、カンボジアの子どもたちと関われる機会になりました。

 学べることが「当たり前」ではないことに気づき、今自分に与えられている「学ぶこと」の意味を考えるえことによって、「感謝」の心が生まれ、学ぶ喜びが心の中から湧き上がってくることでしょう。

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ストリート・チルドレンと交流しました。

 皆様、新しい年???希望でお迎えになったことと存じます。テレビから報道される世界の情勢を見ていると、毎年めぐってくるお正月が、今年も無事に平和のうちに迎えることができることは当たり前ではないことを感じさせられました。

 地球共同体の一員として、「今、私は何をすべきか?」と自問し、責任のある生き方が求められる一年になりそうですね。その為にも、私たちを取り巻く世界の現状を知ることは大切です。

 

DSC_0122 12月中旬、NPO法人ICANの活動「フィリピンの子どもたちとSkype交流」に参加しました。

 Skype交流をするフィリピンの路上生活をしている子ども達の様子を、ICANの加藤さんから説明をしていただきました。生徒たちの日常生活で、ストリート・チルドレンの子ども達に直接会う機会は全くありません。

 加藤さんからお話を聞くまでは、可哀相な境遇に置かれた可哀相な子ども達だから、何を話せばよいか不安な気持ちが大きく膨らんでいましたが、実際にSkype交流を始めると、お互いが率直に話ができ、とても楽しそうでした。

 

 交流後に書いた生徒たちの感想を、紹介します。

 

DSC_0071*最初に路上に住んでいる子供たちに、どんなイメージを持っていますかと質問された時、口には出さなかったけれど、正直顔の表情が暗くて無口で疲れ果てているというイメージがありました。

 しかし、Skypeを繋げると画面上の笑顔でこちらに向かって手を振ってくれる6人の子どもたちの姿を見て、私が抱いていたイメージと全然違ったのでとても驚きました。

 私はこの交流を通して3つのことが特に心に残っています。一つ目は、「もし大金があったらどうしますか」と言う質問に対しての回答が、「お母さんの助けになるものを買います。」だったことです。

 自分のことより、お母さんや兄弟のことを優先して考えていることがすごいなと思いました。これからも、このような優しい心を持ち続けてほしいと思うとともに、私も子供たちのような優しい心を養っていきたいなと思いました。

 二つ目は、フィリピンの子どもたちからの「これまで辛かったことはありましたか?」という質問です。

 私は辛かったことを親や友人に迷うことなく話すのですが、今回の交流では、頭に何も思いつかなかったわけではありませんが、それはフィリピンの子どもたちにとっての辛かったことと比べものにならないくらいの小さなことだったので、「ありません」としか言えませんでした。改めて自分がどんなに裕福な暮らしができているかに気づきました。

 三つ目は、「お金持ちの人をどう思いますか?」と言う質問に対しての回答が、「お金の一部を支援に当ててほしい」だったことです。これを聞いて私は、自分のできることから積極的に励んでいきたいと思いました。この交流を通して「知る」という大きなステップを踏めた気がしました。

 

DSC_0057*今回このような体験をすることができて、とても幸運だと思います。自分がSkype交流を通して始めに思ったことは、みんなとても明るいという事。今の自分たちの悩みなんか、あの子たちに比べれば、きっと石ころ位のものかもしれない。

 そして、誰もが自分をさし置いて相手のことを思っていること。今の自分にもできないことだってあるのに。欲しいものを聞かれて、他人のために考えられるその純粋で素直な気持ちに、私の心の奥にできていた隙間を埋めてもらったような気分でした。

 この交流を通して自分は、「日本に生まれた」というだけのラッキーな人間だからこそ、このような機会を無駄にせず、周りを見る視野を広げたいです。

 

DSC_0107*フィリピンの子どもたちと交流をするという、本当に貴重な体験をさせていただきました。

 当たり前にご飯を食べたり、学校へ通って勉強したり、暖かなお布団で寝たり、家族と一緒に過ごしたり、そんな私たち日本人にとって「当たり前」のことは、世界的に見ると全く当たり前ではないという事を思い知って、とても衝撃的でした。

 フィリピンの子どもたちの精神力は、私たちに比べ遥かに強くたくましいです。でも、それは逆に言うと、強い精神力を持ち続けなければならない日常の生活や、その子の周りの環境によって作り上げられたものだという事を実感しました。

 このSkype交流がなかったら、私は何も知らないまま、この「当たり前」の日常を過ごしていたと思います。

 

DSC_0046*私は今回、この交流を通して自分はどれだけ恵まれているのかということについて考え、感じることができました。

 もともと路上で暮らしている子ども達の存在は知っていましたが、今日のように話したのは、もちろん初めてです。日本の子どもと変わらない可愛い笑顔でしたが、心はとても大人で、私は少し恥ずかしささえも感じました。

 「一番大切な“もの”は何ですか?」という質問に、「食べる事」そう答えてくれた時、心に何かが湧き上がってきました。私たちは?もの”にこだわることができるほど?もの”に囲まれているのだと気づきました。ですが、あの子ども達は今を必死で生きていて、辛い思いをしながらも?もの”以上に大切なものを知っていることが分かりました。

 恵まれすぎて何が大切なのかわからなくなっていましたが、今日、本当の意味で本当に大切なものが見えてきました。今、当たり前にある食べ物、家、そして家族。まずは、そこから大事に今日から生きていきたいと心から思います。

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 フィリピンのストリート・チルドレンとのSkype交流を通じて、生徒たちの世界観が広がりました。私一人が地球の住人ではなく、世界中の人たちと繋がりがあって生きている体験は、「今、私のすべきこと」に気づき、行動を起こし、世界を変えていくチャンスになると思っています。

 そして、「知る」ことによって、自分の置かれた環境、現実を把握することができ、自分から行動を起こす生き方ができるようになるのではないでしょうか。そうすれば、現在起きている社会問題も、徐々に解決していくような気がします。

 

 

 本校でBlue Earth Project「女子高校生が世界を変える」が、活動し始めました。生徒たちの表情は、とても活き活きしています。

 小さな小石が投げられました。その波紋が、多くの高校生に影響を与え、大きなうねりになって社会をよりよいものへと変えていくことを皆様にお知らせできたらと思っております。

 

 今年も生徒たちの成長をブログでお知らせいたしますので、応援していただけると嬉しいです。

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