「2016年02月」の記事
MOTTAINAIアクション
2月20日(土)、その日の午後は名古屋を低気圧が通過し、荒れ模様の天候になってしまいました。
ナディアパークの2階の広場で、13時半から16時半の3時間、生徒たちは12月から学んできたことを各ブースで発表したり、中央のステージで皆さんに少しでも環境問題に関心を持ってもらいたいとトークを行ったり、クイズ形式で考えたり、「もったいないとらんど」、「365日の紙飛行機」、「妖怪体操第一」を元気いっぱいに踊ったり、と生徒たちの熱意がステージから伝わってきました。
フードチームは、「道の駅瀬戸しなの」のご協力を頂いて、白菜、ジャガイモ、人参、大根、サツマイモ、カボチャ、干しシイタケの規格外の野菜を72セット作りました。
来ていただいた方々に規格外野菜の状況をお話させていただき、野菜をプレゼントしていました。
生徒たちがダンスをする時間になり、そのブースが空になっていた時、若い家族が野菜を見ながら歩いているのを見かけた私は、生徒たちが説明していたように話させて頂いたら、お父さんが「それはもったいない!」と叫んでくださって、私たちの思いに共感してもらえて嬉しかったです。
「向こうは野菜がグラム売りされていて形もまちまちだったけれど、日本に来てスーパーで売られている野菜がみな同じ大きさだったのを見て違和感を感じた。」
と話してくれたことを思い出しました。
規格外はすべて捨てられることを知った生徒たちは、「スーパーに行った時に陳列棚に並んでいるちょっと傷がついたトマトを見ると、買わずにはいられなくなってきた」と話してくれました。
「みんなと同じじゃないといけない」感は、野菜だけでなく人間にも言われているように感じて心が痛みました。
大きく育っても小さく育っても、ジャガイモはジャガイモとして外国では売られているのに、何故日本では売られなくて捨てられてしまうのでしょうね。
衣服チームのブースは、デニムの耳でコースター作りが経験できるようにしてありました。
デニムの耳が1日にどれだけ捨てられているのかクイズに答えた後、それをリメイクしてコースター作りにチャレンジ。
意外に綺麗にでき上がったコースターを見て、満足そうに持ち帰ってくださる姿に、捨てられるはずのものが大切に使われ、無駄をなくそうと呼びかけた生徒たちも嬉しそうでした。
エネルギーチームのブースは、手作りゼリーキャンドル作りです。
生徒たちは来ていただいた方々に作り方を教えながら、電力の大量消費がもたらす地球への悪影響を話していました。
「この手作りキャンドルを灯し、キャンドルナイトをしておしゃれに節電しましょう」と、いろいろな節電の仕方を紹介していました。
私も外国で住んだ経験がありますが、日本に帰ってきて、夜でも真昼のような明るさの照明に違和感を感じました。
夜になると寝るという、人間の基本的な生き方が、電力のお陰で崩されてきたのではないかと思います。
3.11の後、私たちは節電に気を遣って生活していたはずなのに、私たちの生活は前に戻ってきました。生徒たちと活動をしながら、私たちの生き方が、また問われました。
最後に全員でステージに並び、これまでの活動を通して学んだことを一言ずつ話していました。
その中で、「この活動を通してみんなの心を動かすためには、まず自分の心が動かされなければみんなの心が動かされないことに気づきました。」と言った言葉が印象に残りました。
と同時に、マザーテレサの「大海の水は、一滴の水がなければ大海になれない」という言葉が思い出されました。
今回、Blue Earth Projectに参加した生徒たちは、自分たちの活動が本当に社会を変えることになるのかと疑っていたと思います。
20日のステージを終えた生徒たちの顔は、その疑いがはれ、まず「自分ができることをした」という充実した満足な表情をしていました。
次回は、この活動に参加した生徒たちの感想を載せますので、ご期待ください。
ソーラーキャンドルナイト
2月6日(土)日中と違い、少しずつ冷え込んでくる夕方5時半から7時半まで、名古屋テレビ塔でBlue Earth Project の一環である「ソーラーキャンドルナイト」を開催しました。
テレビ塔入口の広場に、ソーラーキャンドル300個で地面に木と、星をイメージして形作りました。中央の大きな木は、自然の豊かさを表し、空には星を散りばめ、私たちが節電すれば夜でも美しい星が見えることを訴えています。
生徒たちは日本の電気使用の現実を書いたポスターを手に持ち、ソーラーキャンドルで描かれた絵を見ている方々のそばに行って、節電の大切さを呼びかけていました。
最初は2人一組で、恥ずかしさで上手く説明ができなかった生徒たちも、時間がたつにつれて一人になっても堂々と説明していました。
その姿は自分たちに与えられているミッションをしっかり果たさなくちゃという意気込みが感じられ、聞く人々の心を捉えていました。
生徒達の説明を聞いていた年配の男性は、
「私は夜、空を見るのが好きで、星が見えないけれどじっと空を見ていると、星が見えてくるのですよ。明け方の5時半から6時頃には、人工衛星が通過していくのが数個見えますよ。星をじっと眺められるのは、平和だからできるので、皆さん、絶対に戦争をしちゃダメですよ。この平和を続けていってくださいね。」
とお話してくださいました。いい出会いでした。
外国の人々との出会いもありました。生徒も英語で説明をしていましたが、「国に帰ったら、このことを伝えますね。」と約束してくださいました。
また、フィリピンの男性は生徒の説明を聞いた後、すぐフェイスブックにその時の様子を載せてくださいました。
青森から旅行で名古屋に来たばかりの御婦人2人は、生徒たちの説明に聞き入っていました。お別れの最後は、ソーラーキャンドルの前で記念写真。
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生徒たちの説明とソーラーキャンドルの絵がマッチしており、その場で説明されていたことにインパクトを与えたようです。それに加え、生徒たちの熱意が人々に伝わり、多くの方々が関心を持ってくださいました。
このイベントのおかげで、受け身的な生活を送るのではなく、主体的に生きる生き方を学んだようで、寒い夜でしたが、生徒たちの顔は高揚し、心は熱く燃えていたのが印象的でした。
今、生徒たちは2月20日13時半?16時半のナディアパークで開催されるイベントに向けて、グループに分かれて準備をしています。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。皆様、是非、お越しください。