「2016年12月」の記事
繋がりは喜びを大きく!
行事が目白押しの2学期は、音楽会とクリスマス会で終了しました。
12月20日の音楽会には、準備期間1週間の間(特に集中した期間)で各クラス一生懸命に取り組んだ結果を披露しました。
この準備期間中、クラス内では皆の心が一つにならず、話し合いが行われ分裂の危機に陥ったクラスなどもあり本番が危ぶまれましたが、さすが生徒たち、本番は美しい歌声を聞かせてくださいました。
審査員長の田口先生からの高評で、次の3点についてお話してくださいました。
「まず、各パートで1つの言葉になるように音作りをすること。伴奏者は、歌を盛り上げるように弾く。指揮者は、パートのバランスを保ちながら、歌とピアノを合わせる役目があること」。
周りの人の声に耳を傾けながら自分の声を出すことの大切さ。それに気づくことが、共に生きる喜びを大きくしていくことでしょう。
12月22日は本校のクリスマス会でした。
あいにくの小雨模様でしたが、保護者、卒業生がたくさん来てくださってイエス・キリストの誕生をお祝いすることができました。
今年のミサの司式をしていただいたのは、刈谷教会の主任フィリップ神父様です。神父様がミサの中でお話してくださったことを要約すると、
「朝、刈谷のファミマでバナナを1本買ってきました。このバナナとクリスマスは、繋がっています。フィリピンの農園で作られたバナナは、トラックで運ばれ船に乗せられ日本に来ました。
日本に送られてきたバナナが日本人に食べられるのではなく、インド人の私が食べるとは農園の人もバナナ自身も思ってもいなかったでしょう(笑)。
オバマ大統領の言葉『人々は繋がって生きている。繋がらないと生きていけない。』と言っていました。
クリスマスは、バナナの話のように繋がっています。馬小屋に羊飼いと天使がやってきて、幼子イエスを拝みました。だから、羊飼い、天使はイエスと繋がっています。
クリスマスは、どんな状況でも私たちはイエスと繋がっていることを教えてくれます。皆さんは学校と繋がっているから、友達とも繋がっています。
人間は繋がっていることによって大きな喜びを感じ、そこに愛が生まれます。
まずは家庭で、家庭に喜びがあれば地域にその喜びが伝わり、地域が喜べば日本中が喜び、世界中に喜びが伝わります。」
と、ユーモアたっぷりにお話をしながら、クリスマスのメッセージを伝えてくださいました。
今年も社会に目を向けると、喜ばしいこと悲しいことが多々ありました。
神父様のお話のように、ある地域、国に起きたことは世界中に伝わり、人々は繋がりを持ちます。その結果、喜びは2倍に、哀しみは1/2になったのではないでしょうか。
神様は「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ福音書28章20節)ということを、幼子イエス・キリストの誕生のしるしを通して、私たちに教えてくださいました。
来年もいろいろなことが起きると思いますが、いつも私たちと共にいてくださる神様を信じて希望を持って生きていきたいと思います。
今年もいろいろお世話になりました。良いお年をお迎えください!
Blue Earth 塾
12月10日(土)午後1時から4時まで、Blue Earth塾が開かれました。
神戸からNPO法人Blue Earth Projectの大学生11名が、本校の生徒70名に「地球温暖化」をテーマにレクチャをしてくださいました。
まず、知ることから始め、その後、10のグループに分かれて自分たちができることを話し合いました。
環境問題を誰に向けて啓発するべきかグループ内で話し合った結果、3つのグループが選ばれました。
1グループの対象は、親子です。
それは、未来を作ってくれるからです。
食べられる(きゅうり・ゴーヤ等)グリーンカーテンを作り、エアコンの使用を控えることを訴えます。
その為に、親子がたくさん訪れるモリコロパークでビラを配ります。ビラの内容は、作った野菜を使い親子でできるレシピと野菜の種を配ります。
2グループの対象は、子どもを持つ主婦です。
子どもの送り迎えや買い物のための移動手段として車を使うために、多くのCO2を排出します。
CO2削減のキャンペーンを駅とショッピングモールで訴えます。
特に、現在行われているところもあるそうですが、ショッピングモールに電車で来たお客に割引券を渡します。
このグループは、自分たちも母親から送り迎えをしてもらっている日常生活から考えました。
3グループの対象は、女子高校生です。
皆が使用しているSNSを使わない手はないということで「過酷の旅」と題して、「地獄のチーズフォンデュ」作りを呼びかけます。
材料は10種類の野菜です。この野菜の調達は、各自、自転車をこいで集めてきます。
こうすることで、地球温暖化の原因になっているCO2の排出を減らします。
3年生を中心にした今回のBE塾は、皆興味を持って参加していました。
こうして、学年を超えた仲間で自分の考えを出し合い、グループの話をどのようにアクションに移すかというところまでまとめてくれました。
短時間でしたが、環境問題に向き合いながら「今、私ができること」を真剣に話し合えたことは、彼女たちにとって身近な問題として考える機会になったと思います。
地球は、生命体です。地球に命があるから、私たちの命が生かされています。
環境問題に取り組む事は、地球を大切に思う心を養い、ひいては自分や、他者の命を尊重することになりますね。
奉仕活動「With You」
クリスマスを迎える4週間前(今年は11月27日~12月24日)の待降節の期間、12月7日と8日の両日、お天気に恵まれ、生徒たちは校内作業と地域の施設に出かけて行き、「相手の喜びが自分の喜びになるように」という思いで奉仕をさせて頂きました。
校内活動の馬小屋、クリスマスツリー、花壇とクリスマスリース、ステンドグラス制作の活動によって、一気に学校全体クリスマスモードに変化しました。
馬小屋は、段ボールの壁から雨にも負けない素材に変わり、ご像が小さく見えるほどの小屋(?)になりました(笑)。
スペースができた小屋を見ると、牛と馬がこの中にいるともっとリアルにイエスのご誕生が再現されるのにと思ってしまいます。
クリスマスツリーの電飾も工夫を凝らし、東側のフェンスに天使の冠と羽があり、その前に立って写真を撮ると自分の天使像が写せます。
カピタニオ像の後ろにある大きなハートで表される神の愛がカピタニオに注がれたように、私たちにも注がれていることを実感しますね。
ご近所の電飾は早くから飾られていましたが、本校の電飾もプラスされ、夜になると学校の通りはクリスマスモード一色になります。是非、ご覧になってください。
ステンドグラスは昨年に続き、今年は正面玄関にも飾られました。道行く人たちも足を止め、「きれいですね!」と言ってくださいます。
制作に携わった生徒たちも、満足そうに眺めていました。本校を訪れる人々にも、クリスマスの喜びを持って帰っていただけるのではないかと思います。
花壇を整備した生徒たちは、今年クリスマスリースを作り自転車置き場の壁に飾りました。
校内では他にも養護施設の子どもたちのためのクリスマスカード作り、老人ホームのエプロン作り、校舎の掃除、落ち葉掃きなど、見えないところで人々の幸せのために活動をしていました。
地域の施設にも出かけていき、奉仕をさせていただきました。
また、名古屋駅、栄、豊田駅で「国境なき医師団」の方々のために募金活動を行いました。
皆様のご協力によって163,707円を、翌日「国境なき医師団」の事務所に送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
「クリスマス」という言葉を聞くと、みんなの心が優しくなり、いつもより人に優しくなれますね 。
「神から私たち一人ひとりが愛されている」ことを神が、イエス・キリストの誕生を通して具体的に私たちに示してくださいました。
だから、私たちも人々にプレゼントなどを通じて、自分の想いを具体的に表します。
奉仕活動中、生徒たちの具体的な行為が人々の心にクリスマスメッセージを少しでも伝えることができたことを祈りたいと思います。