2017年10月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2017年10月」の記事

いのちの学習

 先生 本校では学年ごとに、「いのちの学習」を行っています。3年生は10月12日(木)に実施しました。

講師は、咲江レディースクリニックの丹羽咲江先生です。

先生は職業柄、現在女子高生たちがどのような様子なのか理解しておられるので、ピンポイントでお話してくださいました。

 

 内容は、SNSで出会った男の子との交際の結末を、3つのケースで具体的にお話してくださり、男の子の「大丈夫」は、絶対大丈夫ではないこと。

安全日はないので、自分の体をしっかり自分で守ること。望まない妊娠をした場合について。

妊娠をする適齢期等、これから生きていく上で、自分を大切にする為に知っておかなければならない知識を、しっかり教えてくださいました。

 

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生徒たちの感想を紹介します。

 

IMG_0304*3年間「いのちの学習」を学び、やっぱり自分の意見をパートナーに伝えることの大切さを再確認しました。

女性である以上、生きていく上で立ちはだかる壁はたくさんあると思うけれど、そこを乗り越えるためにはコミュニケーションが大切だと感じました。

 

*今まで何度か「いのちの学習」を受け、性に関わる話を多く聞くことができ、男性とどう上手くやっていくべきなのかや自分の体を第一に考えることが大切なのだということを知ることができた。

3年間の集大成として今日はより具体的にリアルに話してくださったので、もっと一人の女性として学ぶことがあるのだということを考えさせられた。

 

*私たちぐらいの歳の男の子で、異性の体のことに興味をはあっても、女性が妊娠した後のことや月経のことなど、きちんとした知識がない人がほとんどだと思うので、「絶対大丈夫」の根拠は本当にないんだと心から思いました。

 

IMG_0306*10代で妊娠とかドラマの中だけと思っていたけれど、先生のお話を聞いて驚いた。悪いこととは思わないけれど、私は計画的に自分が望んで妊娠、出産したいと思った。

今ではインタ―ネットやテレビなどで性に関する情報をすぐ手に入れることができるけれど、3年間の「いのちの学習」を通して、正しい情報を身につけることができた。

また、性のことについて学ぶことを恥ずかしいと感じた時もあったが、これから私たちが生きていく中でとても大切なことだと思えるようになった。

 

*女性という立場、子どもという一つの命について真剣に考えさせられた。私たちの身勝手な行動で亡くなってしまう命があることはとても悲しいこと。

自分は自分で守れるそんな強い女性になりたい。母にもよく強くなりなさいと言われます。

こういうことも含めてなんだろうなって思えました。恋することが怖いってなってしまうのではなくて、傷つくから成長できることもあるという言葉がとても心に響きました。

望まない妊娠をするまではいけないけれど、失敗して学ぶことは大切。女性としてのステキな人生の過ごし方も教えてくださった講演会でした。

 

IMG_0305*咲江先生の講演会は、イラストや写真が豊富でとてもわかりやすいので好きです!!

今回も気をつけなければいけないことが増えました。この講演会を受けているのといないのとでは、これからの人生が大きく左右されていくと思います。

私たちは恵まれているなぁ!自分たちの幸せのために、性の知識が必要なんだと言う言葉がぐっと心に刺さりました。

 

*正直今までこういった話は、あまり自分には関係ないと思っていたけど、今日の講演を聞いているうちに、後から性についてちゃんと勉強しておけばよかったと思わないように、今学ぶことが大切だということに気づかされました。

なぜなら、今日紹介されたトラブルのケースは全て性の知識が十分になかったことが共通していると思ったからです。

私は今日の話を聞いて、若い人々は皆性について学ぶべきだと思いました。相手に頼りすぎるのではなく、自分たち一人ひとりが自分の身を自分で守るべきだと思いました。

 

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「性は生」と言われますが、生徒たちの感想を読むと本当に実感します。

この世界の生き物には、「性」が与えられています。人間の性は、一人ひとりの生き方に影響を与えます。

ニュースで報道される内容が、その事を物語っています。生徒の感想にもあったように、男性、女性が性についてしっかりと学べば、もっと男女がお互いを尊重し合える社会になっていくことでしょう。

IMG_0050今年卒業した生徒が、「聖カピタニオを卒業して本当に良かったと思う。」「なぜ、そう思ったの?」「いのちの学習をさせてもらったから。大学に行って男女の関係が乱れていることに驚かされた。」と話してくれました。

自分を大切にする仕方を、「いのちの学習」から学んだ生徒たちの表情から、また成長したことが伝わってきました。

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愛の実践

 1年生は宗教の時間、発表1週間の間で行った愛の実践を毎時間3名発表します。

2学期から始まったこのコーナーで各自の愛の実践を発表していますが、聞いている私たちの心はほっこりします。先日次のような発表がありました。

 

IMG_2219「譲り合い」 私は毎日、自転車で通学しています。私の通学ルートにはスーパーマーケットがあり、私が部活が終わって帰る時刻は、買い物をする人たちが多く車の出入りが激しいスーパーマーケットの駐車場の入り口を横切らなければなりません。

いつもその道だけはスムーズに進めず車の様子を少し確認しつつ通りますが、進むか譲るかで悩んでいましたが、最近では車の人に毎回譲り、スーパーマーケットから出てくる車がなくなってから進むようになりました。

その事から、私がこの実践で学んだことは、譲り合う大切さです。

もし、誰も譲らず、自分の思い通りに動く人ばかりだったら、スムーズに車が出入りすることはできません。

しかし、誰か一人でも譲り合いたいという心を持っている人がいれば、解決できる問題だと思います。

昨日の集会で先生がおっしゃった、「自分が今誰かのために、自分のためにできることを考えて、その事を実行するということ」を私たちが常に忘れず行動することが大切だと気づかされました。

 

人間の心には「人のために何かをしたい」という愛の気持ちがあります。

それと同時に、自分さえよければという気持ちもあります。

この2つの気持ちの葛藤の結果、その人の選択した道が、その人の人間性を育てていきますね。

そして、その心の動きに気づくことで、自分を成長させていくことができ、深い喜びが心の底から湧き上がってきます。

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これからもほっこりした愛の実践があれば、ご紹介しますね。

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