2017年11月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2017年11月」の記事

いのちの繋がり

 ローマ・カトリック教会では、11月2日亡くなったすべての人のためにお祈りを捧げます。

本校では10月26日(木)の全校朝礼の時間を使い、本校に関わりのある方々のご冥福をお祈りしました。理事長Sr.フランチェスカが読み上げられた名前を聞きながら、生前の様子を思い出しました。

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慰霊の集いを司式していただいたのは、春日井教会主任司祭 北向修一神父様です。

神父様は式の中で、次のようなお話をしてくださいました。

 

「今日は、聖カピタニオ女子高等学校に関わる全ての死者のために祈る慰霊の日です。

この慰霊の式にあたり、私たちも家族のような温かな気持ちを持って祈りを捧げたいと思います。

神様は、私たちの成長を最期まで見守ってくれる温かい存在です。

今の私たちと時代を前に生きた方々を、見守ってくださっているのです。

そのことを分かりやすく感じさせるシャルル・ペギーの詩『祈りながらまどろむ子ども』を紹介します。」

と言って、詩を読み上げてくださいました。

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「聖カピタニオ女子高等学校が創立された時、当時の生徒は現在あるグラウンドの整備をしたそうです。

私たちと同じように勉学に励み部活動を楽しみ、揺れ動く自分の心と闘いながら祈り、いつしか眠りこけてしまった時もあったかも知れません。

卒業して社会に出て祈りをしなくなってしまっても、まどろむ子どもを見守るように、神様はその人の一生を見守ってくださっています。

その人生が人の目に成功であろうが、失敗であろうが、神様はこの校舎に関わった一人ひとりの生き方を忘れていません。

私たちの目には永遠の眠りについたように見える先輩方、先生方、学校を支えてくださった人たちのことを、神様のように温かく想い起こして祈りを捧げることによって、感謝の気持ちを伝えたらそれが一番良い慰霊になると思います。

神様の温かい愛がこの慰霊の集いに注がれますように、皆さんで祈ってまいりましょう。」

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 毎年本校に関わってくださった方々を想い起こしながら祈る慰霊の集いは、私たちに感謝の心を育ててくれます。

私たちは学校を通じて、たくさんの方々と関わりを持って、「今」を生きています。

「私が生きている」という考えから「私は生かされている」という考えに徐々にシフトしていけば、毎日が輝かしいものとなるでしょうね。

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