2018年1月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2018年01月」の記事

2017年の締めくくり

 12月に入り待降節を迎え、奉仕活動、音楽会、クリスマス会と、行事を通じて主のご降誕の心の準備をしてきました。

2日間行った奉仕活動の今年のキーワードは、「LUCE~灯~」でした。

キーワードを意識して行った奉仕活動の感想を抜粋して紹介します。

 

 

*今回のテーマは、緊張して話せない私に、優しく暖かく話しかけてくれた施設の方や障害を持った方に、ピッタリのテーマじゃないかと思いました。

IMG_1826「障害」という言葉に偏見を持つ方が多いと思います。しかし、障害を持った方たちは、みんな心が広く温かい人たちばかりでした。

内職の時もやり方が分からない私たちに必死に教えてくれてとても助かりました。テーマである“灯”を実感することができました。(障がい者施設)

 

*「人生の大先輩の方々なので敬意を払ってください。」と施設の方に言われ、昨年とは違う心持で活動できました。

IMG_5765私の持っているLUCE~灯~が奉仕先の方々と共有することができ、そしてまた、その灯が大きくなって自分に返ってきたような気がします。

昨年はぼやっとしていた「奉仕」の意味が少しわかった活動をすることができ、私たちが奉仕活動をさせて頂いたことで、利用者さん、スタッフさんが喜んで、そして灯を分かち合えていたら嬉しいです。(ディサービス施設)

 

IMG_5776*幼稚園の1日が終わり帰る時も、温かい飲み物とお菓子を頂いて、愛の火を灯しに来たのに、逆に火を灯して頂き本当に心が温かくなる2日間でした。

私はお掃除をして少しでも幼稚園のお役に立てたと思うと、灯を灯せたのかなと思いました。

この奉仕活動で良い経験ができたので、たくさんの人に灯を灯せる人になりたいと思いました。(幼稚園)

 

IMG_1844*頼まれたことをやっていくうちに、気づくことも増えました。「もっとこうしたら?」と考えながら活動をしました。

相手の気持ちを想像しながら、心を込めて相手の心を大切にするということは、お互いの心に温かい「灯」が灯る関係作りができることが、奉仕活動の一番大切で楽しくやりがいなのだと思いました。(幼稚園)

 

*今回は今までとは違い掃除ではなく、お年寄りの方とコニュニケーションを取る機会を多く取らせていただきました。

核家族化が進む今、私たち若者にとって多くのお年寄りとお話させていただいたことは、新鮮で私自身にとってとても良い経験になりました。

IMG_5778お年寄りの中には認知症や耳の遠い方、病気により自分で話すことができない方もいらっしゃいました。

その方々との会話のキャッチ―ボールは簡単にできたわけではないのですが、時折り見せてくださる笑顔が心温まるものでした。

私は皆さんからLUCE“灯”を頂いた高校生活最後の奉仕活動でした。(老人福祉施設)

 

*この施設は児童館のような場所で、親子がたくさん遊びに来ていました。

IMG_1830私は当日まで「子どもにどう接したらいいのだろう」とか「どうしたら喜んでもらえるのだろう」とかたくさん考え事をしていましたが、実際に子供と目線を合わせて笑顔でいるだけで子どもたちは喜んでくれました。

今回のキーワードのLUCE“灯”とは「笑顔でいること」ではないかと私は思いました。

どんな時でも笑顔でいれば、周りも明るくなる、つまり灯だと思います。その事に気づかせてくれたのは、奉仕活動です。(子育て支援)

 

*私は特別支援学校で奉仕活動をさせてもらいました。

行く前はうまくできるのか緊張していましたが、実際活動を行い同じ授業を受けたり、いろいろな作業を協力してやっていくうちに、私は緊張感よりも楽しさの方が大きくなってきたし、生徒たちの表情もだんだんほぐれてきました。

IMG_5764先生方も今まで見たことのないほど生徒たちが私に話しかけたり、作業も協力してできているのを見て、先生が「あなたがあの子を受け入れていることが、あの子も分かってあなたを受け入れている。」とおっしゃっってくださいました。

それを聞いて、心の灯は目には見えないけれど、相手の灯を感じることによって、お互いに心を開くことができるのではないかと奉仕活動をして気づきました。(特別支援学校)

 

 

 2日間の奉仕活動を通して、授業では得ることができない貴重な経験をしたことを、生徒たちの感想文から感じました。

IMG_1840人は人との関わりから気づき、成長していきます。

IT機器が人間関係を希薄にさせている現在、お互いの心を豊かにするのはやはり人と人が顔を合わせて関わりを持ち、「あなたは大切な人ですよ。」というメッセージを伝えあうことだと思います。

 

イエス・キリストの誕生の意味は、私たち一人ひとりが神様の目には尊く大切な存在であることを教えるためでした。

宗教の授業で私にとってのクリスマスの意味を考えてきましたが、一人の生徒が次のような感想を書いていました。

「“神様”という言葉を、一つのプレゼント、愛情、喜びと言う言葉で表していて、周りの人や自分に神様が訪れてくれます。お互いを大切にし合う、支え合うクリスマスが、物をもらうより心が温まり、人生で最も濃く素敵なクリスマスになると思います。」

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奉仕活動やクリスマス会を通じて、生徒たちは生きる目的や互いに尊敬し合う関係について考える機会を与えられたと思います。

今年を踏まえ新しい年を迎える心の準備ができたことでしょう。

 

新しい年、皆様にとって良い年になりますようにお祈り申し上げます。

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