「2018年12月」の記事
内から湧き上がる喜び
毎年恒例で行われている待降節中の奉仕活動が、12月6日、7日に実施されました。
今年のキーワードは、「HAPPINESS」です。
キーワードは、聖バルトロメア・カピタニオの生き方から毎年選んでいます。
聖女は、いつも相手の幸せを望み、今自分ができることに愛を込めて行動していた方です。
生徒たちもこの2日間、聖女の生き方から学び、相手の幸せを祈りながら奉仕させていただいたと思います。
生徒たちを受け入れてくださった施設の方々に、心より感謝申し上げます。
奉仕活動をさせて頂くということより、生徒たちは学校生活で気付かない自分に気づかされた2日間になったと思います。
そのことを次の生徒が感想に述べていたので紹介します。
*初めての障害者施設での奉仕活動は、慣れない事ばかりで本当に大変でした。
でも慣れない作業をして、改めて学ぶことがたくさんあったので、とても強くなれた気がします。
障害者の方を見て、本当に彼らは純粋な方なんだと思いました。
彼らに関わることによって自分の心の汚さを見透かされているような気がして、自分の心のエゴに気づかされました。
そういったことがあって改めて心から彼らに向き合うことができたのかもしれません。
大変で辛いと思うこともあったけれど、それ以上に学ばされることが多くて自分の成長に意味のあった2日間だったと思います。(1年生)
奉仕活動が終わり、今度は音楽会。クラスの一人ひとりの参加が問われる行事だからこそ、クラス内での話し合いが行われ、ここでも自分のエゴと向き合う時間になったようです。その成果が本番の音楽会で発揮され、クラス皆の心が一つになりました。
21日は、クリスマス会。刈谷教会の主任司祭フィリップ様に、司式をしていただきました。神父様から、次のようにクリスマスの意味をお話してくださいました。
「私の名前の意味は、馬を愛する男です。日本で29回目のクリスマスを祝います。心は日本人ですが、体はインド人です。」
とみんなを笑わせる自己紹介をなさった後、神父様の体験を話してくださいました。
「息子が不良になり、そのことを悩んでいた母親が私の所に相談をしにきました。
母親の話を聞きながら、息子と縁を切ったつもりで息子と関わりなさいと話しました。縁を切るためには愛が必要です。
愛は、信頼、与える、赦すことです。人を背負う必要はありません。クリスマスは、神が人間になったことを祝います。
神の独り子は、私と同じように生き、私と共に成長してくださいました。
そのイエスのように、息子を背負うのではなく、お互いに支え合うことが大切です。
自分の足で歩き、お互いに支え合うと、そこに幸せが生まれます。幸せな家庭が生まれます。
自分の幸せは自分のものではなく、家族みんなのものです。クリスマスは家族でお祝いします。」
という内容で、生徒たちと言うより保護者向けの内容でした。
卒業生の保護者が、
「行事担当の先生が、日常生活から離れ神様と向き合う時間、自分と向き合う時間になったと思いますと言ってくださったように、そんな時間を持つことができました。」
と感想を述べてくださいました。
12月に行なわれた行事に一つひとつ取り組みながら、クリスマスの意味である
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネ福音書3章16a節)
のみ言葉のように、自分がどれだけ神様から大切にされている存在かに気づき喜びが内から湧き上がってきます。
それがクリスマスの喜びです。
今年1年いろいろお世話になりました。
以前に比べブログの回数が減り心苦しいのですが、できるだけ生徒たちの様子をお知らせいたします。
新しい年が皆様にとって良い年でありますように、お祈り申し上げます。