「2019年03月」の記事
私が行った愛の実践
1年生の宗教の時間に発表をしている愛の実践で、次のように発表した生徒がいました。
*家族のために一週間、家事をしました。洗濯物を干したり、畳んだり、掃除をしたり、食事を作ったりしました。
家事をしていると家族と話す機会が増え、食事の時も家族で話していました。
これまで自分の部屋に閉じこもっていたのに、家事をすることによって家族との関わりが生まれました。
今は、部屋にいるよりリビングにいる時間が多く、家族といることがこんなにも楽しいのだと気づきました。
*電車を降りた時に、片手でベビーカーの折りたたみを持ち、片手で小さい子どもを抱えていたお母さんを見かけたので、「ベビーカーを持ちますよ。」と言って、駅の階段を下りました。
その時、お母さんが「どこの学校?」と聞かれたので、「聖カピタニオです。」と答えたら、「やっぱり」と言われました。
この言葉を聞いた時に、先輩たちが愛の実践をしている生き方が、街の人々にも浸透していることに気づき嬉しくなりました。
*電車に乗ろうとした時に、隣にいた小学生の女の子が嘔吐したので電車に乗らずにその子にティッシュを渡し、すぐ駅員さんを呼びに行きました。
どうしようか躊躇しましたが、見て見ぬふりをしたら後で後悔する自分に気づいたので、自分に勧める声に従い行動をとりました。
他にも、家事を親から言われる前に自発的にした時のスッキリ感を発表し、母親の大変さに気づいたと発表した生徒もいます。
この経験から相手の大変さを思いやり、主体的に行動を起こす喜びを忘れずに続けてほしいですね。
そうすれば、生きる力もつき芯のある女性に育っていくことでしょう。
今年巣立っていった生徒たちも、3年間愛の実践を通して聖書が教えている隣人愛を生きていきました。
彼女たちが人生を歩むための基準である隣人愛を、これからも置かれた場所で実践してくれることを願い祈りながら後ろ姿を見送りました。
3Rを訴える!
穏やかな気候のもと、2月16日(土)オアシス21で、今年のテーマ「プラスチックごみ・生物多様性・温暖化」について発表しました。
プラスチックごみが地球に与えている現状を写真や動画、B紙に書き、来場してくださった方々に説明し、プラスチックの3Rについて共に考える時間になりました。
3Rとは、reduce(ごみ発生抑制)、reuse(再利用)、recycle(再生利用)のことを言います。
生徒たちが調べて得た結論は、reduce(ごみ発生抑制)の大切さです。
私たち一人ひとりが気をつけて行動すれば、海の生物たちにとって生きやすい環境を造ることができます。
それがまわりまわって、私たちの生活も安全で豊かな生活を送ることができます。
来場してくださった多く方々の中に、子供連れの親子の姿や中学生の姿が目立ちました。
説明する生徒たちは最初は緊張していましたが、説明するたびに自信をつけ、目の表情も生き生きしていました。
また、ステージでは生徒達が調べたことを、クイズや劇で表現していました。
回を重ねるごとに、ステージ発表の内容に深まりがあり、生徒たちが持っている才能に感心しました。
今年は3年生の参加者が少なく、1年生、2年生の授業後の活動が主になってしまったので、2月16日に間に合うのか心配しましたが、3年生のチームワークがよく、1年生、2年生を引っ張りみんなで協力してやり遂げることができました。
18日(月)の反省会の時、1年生2年生の生徒たちから3年生に対して、感謝のセレモニーが準備されていてビックリしました。
苦楽を共にした仲間だからこそ、このような形で感謝の心を表現できたのでしょうね。
BEP活動に参加した生徒たちの感想を抜粋して紹介します。
*友人に誘われてBEPの活動に参加した。
最初のBEP塾や谷口先生のレクチャーを受け、地球の現状を知りとてもショックを受けた。
特に、海の生き物たちの写真には、とても衝撃を受けました。
この活動に参加して、地球の現状を知れて本当に良かった。(1年生)
*オアシス21のイベントで、一般の方々と話す機会がたくさんありました。
その時緊張しましたが、それ以上に人に説明する難しさを知りました。
自分は理解していても、相手がどれだけの知識を持っているのかわからず理解してもらうように説明するのが難しく大変でした。
BEPを通して、みんなで協力してやればアイデアも出てくるし、作業も楽しくでき早く進むし、何事も成功することを学びました。(1年生)
*オアシス21のイベントに、耳が聞こえなく、言葉もうまく話すことができない方に説明する機会がありました。
言葉で説明することができないので、B紙を指さしたり、表情やジェスチャーで伝えると、相手の方も私に笑顔でジェスチャーで会話をしてくれました。
この出来事を通して、言葉で伝えること以外のコミュニケーション方法があることを知り、それを今度学びたいと思うようになりました。(2年生)
*BEPは他では味わうことのできない貴重な経験ができます。
生徒達が主体となり企画・運営をし、一般の方々に向けて環境問題について啓発していく活動で、学生の今しかできない活動です。
また、地球上で起こっている環境問題に目を向け、たくさんのことを学ぶことで社会に目を向けるチャンスになります。
また、イベントで多くの方々に学んできたことを直接説明することも、リーダーとしてみんなをまとめていくことの大変さもあり、自分自身を成長させる機会になったと思います。(2年生)
オアシス21の会場での、子どもと共に親子で楽しそうに学ぶ様子を見て、家庭の中で今日見たことや地球環境をよくすることについて親子で話題にしていることを想像し、独りでほっこりした気持ちになっていました(笑)。
地球をよくするためには、一人ひとりの意識改革が大切ですね。
その意識改革のサポートをさせて頂くために頑張った生徒たち自身も、いろいろな意味で意識改革ができた機会になり大きく成長したようです。