「2019年05月」の記事
高嶺山の実り
この高嶺山に本校が創立されて、今年で56回目の創立記念日を迎えました。
5月14日(火)は曇り空で涼しい気候で有難かったのですが、式典が終わるころは土砂降りになり、参列してくださった方々や帰宅する生徒たちには申し訳ない気持ちになりました(私の日頃の行いが悪かったからでしょうか?笑)。
今年は10連休があり授業数も少ない中、4月に入学した1年生はイタリア語の「ラ・カリタ」をしっかり歌ってくれました。
4部合唱の歌声は、日本から祈りとなって世界中のカピタニオの施設に届くような迫力がありました。
歌っていた生徒たちも世界のカピタニオファミリーの一員として、聖バルトロメア・カピタニオの偉業に感謝を捧げていました。
み言葉の祭儀の中で、理事長先生は聖女の生き方を次のように話してくださいました。
「聖バルトロメア・カピタニオはたくさんの友人を持っていて、その友人に励ましの手紙をよく書いていました。
その中でマリアンナに宛てた1827年1月12日の日付の手紙にこのように書かれていました。
『私は明日20歳になります。これまで神からいただいた恵みを私と共に感謝してください。そして私が神の愛から離れないように祈ってください。』
と言う短い文章から聖カピタニオの感謝する心が見られます。
また日記には次のように書かれています。
『私に対する神の愛が分かりました。永遠から私は限りない愛で愛されている。この素晴らしい体を造ってくださいました。私自身なんの値もないのに・・・・。』」
と理事長先生は聖カピタニオがすべてのことに感謝している様子を話してくださいました。
そして聖カピタニオにとって生きることは当たり前のことではなく、与えられた命、健康、才能、家族、教育などは、すべて神が与えてくださったものだから感謝しないではおられなかったのです、と当たり前のことが、実は当たり前ではないことを教えてくださいました。
自分の命に誠実に生きた聖バルトロメア・カピタニオの生き方は、まさに「一粒の麦」の生き方そのものでした。
神様は全ての人たちに、「あなたは私の愛する子」と呼びかけておられます。
そのみ言葉に応えるために聖女が行った行為は、自分の心の中の悪いものを取り除くことでした。
そのお陰で聖女の心は神の愛で満たされ、人々へと神の愛の奉仕を行うようになっていき、それが日本の地にも実りをもたらしてくれました。
私たち一人ひとりにも神様は、聖女と同じように語りかけてくださっています。
聖女の生き方から、その事実を教えてもらった創立記念日でした。