「2019年11月」の記事
支援の輪
秋になり台風19号の被害、首里城の火災と人々の苦しみが増した時期を、被災地、沖縄の人々と日本中の人々が苦しみを今も分かち合っています。
私たちができることで、その苦しみを担えることを考え、生徒たちは募金活動を行いました。
台風19号の募金活動は、10月26日栄で行いました。
多くの方々の温かいお心で、義捐金は 118,275 円集まりました。
校内で行った募金を一緒にして、カリタスジャパンに送金いたしました。
その後、首里城の火災が発生し、昨年修学旅行で首里城を訪問した3年生有志が全校生徒に呼びかけ、11月7日、8日の両日校門前に立ち登下校の生徒たちに呼びかけました。
生徒の送迎で校門に入ってきた方々からも義捐金を頂き、総額 51,000 円になりました。
金額の多さからも、一日も早く首里城の復興を願っている人々の心が伝わってきました。
さっそく沖縄県庁の口座に振り込みました。皆様のご協力に感謝いたします。
輝くいのち
11月は「死者の月」です。私たちに関わってくださった方々に感謝とご冥福をお祈りし、今生きている私たちの人生、生き方を考える月でもあります。
今年の本校の慰霊の集いは11月7日(木)に行われ、本校に関わってくださった亡くなられた先生、生徒、関係者、恩人のご冥福をお祈りいたしました。
司式は、春日井教会主任北向修一神父様です。神父様のお話を抜粋して、皆様と分かち合いたいと思います。
この学校が今も存続して私たちの学び舎となっているのは、この人たちのおかげです。
この学校と関わったひとたちが卒業しても関わらなくなっても、学び続ける後輩である私たちのことを考えながらその一生を終えた人たちであることを改めて感じながら祈って頂けたら幸いです。
いつか人は寿命を迎え、また人によっては短い一生の中でも人々の記憶に残る輝かしい人たちもいます。
日本はラグビーで活躍しましたが、その立役者として長く日本ラグビー界を引っ張ってきた平尾誠二という方がいます。
誰しもが平尾誠二さんが努力したからこそ、今の日本ラグビーの活躍があることを知っています。
平尾さんは癌で53歳の生涯を終えましたが、最後まで応援を続け2016年10月、夢であり目標であった大会の開催を目にすることなく、この世を去りました。
その平尾さんの息子さんと山中教授の対談の中で、「ラグビーの試合中、思わず辺りをを見まわしてしまいました。
観客席のどこかに父が座っているんじゃないかな、と思えてならなかったから。
山中教授も同じことをおっしゃって、あぁ先生も同じなんだと、顔を見合わせてうなずきました」という記事がありました。
「愛している人を得ることはもっとも良い。愛してその人を失うことは次に良い」(ウィリアム・メイクピース・サッカレー)。
愛する人・大切な人と関われたら一番だけれども、本当にその人の価値を知るときは失われた時である。
だから、今の関わりを大切にし忘れないようにしなさいという言葉です。
今日の福音でも「あなた方が私を知っているなら、私の父を知ることになる。いやすでに知っている。」と述べています。
神様は身近な人との関わりの中で行くべき道を示していることを教えて下さっています。
私たちの道を先に切り開いてくださった人たちの輝きは、次の世代に繋がっている。
慰霊することは単に弔辞ということではなく、今の私たちの関わりの大切さを感じる側面を持っているのです。
今日朝礼で慰霊の集いを行い、理事長先生が本校に関わってくださった方々の名前を読み上げてくださいました。昨年より2名の方が加えられていました。
名前を聞きながら、その方々の顔を思い浮かべることができ懐かしく思い出しました。
毎年読み上げられる名前を聞くことによって、その方々の学校への思いを受け止めることができますね。
そして、本校が着実に発展していることが、その人たちの生きた証になります。
皆様のご冥福をお祈りいたします。
マリア様の誕生日
幼き聖マリア様のお誕生日は、9月8日です。
今年は日曜日と学園祭が重なり、9月7日(土)17時から修道院のチャペルで、マリア様の誕生日を祝うミサが執り行われました。
司式をしてくださったのは、春日井教会主任司祭北向修一神父様です。
当日は、教会の信者の皆さんと数名の生徒たちと心を合わせてお祈りを捧げました。
例年は生徒の参加がもう少し多くあったのですが、今年はクラスの仕事に追われていたようです。
北向神父様が、ミサの中でマリア様について次のように話されました。
「マリア様は神からの恵み、両親からの恵みを、無駄にせずに生きた方です。
人々のために働き、イエスをこの世に産み出し、イエスとともに苦しみ、そして十字架の下に立たれた方です。
マリア様の生涯の最初と最期は神殿の中で働かれた様子が、聖書に書かれています。
マリア様の役割は、私たちの祈りを神様に取り次ぐことです。その中で、“結び目を解くマリア”を紹介します。
マリア様には私たちの人間関係のもつれた糸を解く役割があります。
マリア様に自分たちに与えられてる恵みを十分使うことができるように、人間関係でできたもつれの糸を解く力が与えられるように祈りましょう。」
とお話をしてくださいました。
私たちが生きていくうえで避けて通れないのが、人間関係でできる問題ですね。
そして、それが生きていく中で私たちに苦しみを与えます。
マリア様に人間関係のもつれを解く力を願いましょう。
「聖母マリア、神の母、私たちの母、私たちの人生のもつれ、結び目を母の心で解いてくださるあなたのみ手に委ねます。
私たちを苦しみや不安から解放してください。
あなたの取り次ぎによって、あなたの模範に倣うことによって、私たちを悪から解き放ち、私たちと神との交わりを妨げる結び目を解き、不安、過ち、誘惑、すべてのものから解放してください。
アーメン。」