2022年11月|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「2022年11月」の記事

3年生最後の学び

MicrosoftTeams-image (34)本校では、3年間産婦人科の先生に来ていただき、医療現場からの声を生徒たちに届けてもらっています。

コロナ禍の中でできない時もありましたが、3年生にとって最後の学びの場になりました。

 

 

講師の先生は「ココカラウィメンズクリニック」の伊藤加奈子先生です。

先生はこれから社会に出て行くことを意識して、

「生の性ライフスキル講座を始めます。思春期の皆さんに伝えたい性に関わる大切なことを話します。」

と将来に向けて覚えておいて欲しいことを母親のように話してくださいました。

その講演を聞いての生徒たちの感想を抜粋して紹介します。

 

*これから大学生になり、自分の行動に責任が生じる場面が多くなっていく中で必要なことを知ることができた。キャリア形成と結婚、出産とのバランスを考える上でパートナーとの相談を大切にしようと思う。社会人になってからは、仕事のやりがいを重視して生活していきたいと考えていたが、自分の想像以上に出産、育児のタイムリミットが短いことに驚いた。

 

*女性である私が一番女性について知っていなければならないはずなのに、生理や子宮の病気などは日常知る機会がなかったので、とても勉強になりました。伊藤先生が高校生にわかりやすく、そして必要な内容をポイントで教えてくださったので素直に受け止めることができました。

 

*特に、日本は世界的に自殺者が多くて、自殺大国だなんて、政府は労働環境と教育方針を改善しないのかと常々思っている。性についての問題はどの国もあるけど、日本の子供はまず先に寂しいとか苦しさが先に来ているのだと思う。心の貧しさがその人の本質を塗りつぶして、最近は悪口の事件も増えてきた気がする。

 

*自分のなかで性に対する認識が大きく変わったのを今日の講義で実感しました。最初はただ漠然と「怖い」という印象が強かったのですが、今では良いコミュニケーションだと思えるようになりました。しかし、性の問題は大きな責任が伴うことも同時に理解しました。

 

*今回の講演会が性教育の最後だと思うと、社会に出た時に何も知らずに結局自分を守れず社会の闇に巻き込まれてしまうと焦った。だから社会に出る前にもっと多くのことを知る必要があると思った。自分自身を守るためには自分一人ではなく周りの環境を頼る必要があると思った。

 

 

生徒たちが親から教えられていたことを医学的な立場から話してくださり、生徒たちにとってはその中に間違った情報もあったことが分かり、正しい知識を得ることの大切さにやっと気づいたようです。

そして3年生だからこそ、将来のライフプランを現実味をもって具体的に考えることもできた感じがしました。

ニュースの中で、中学・高校生のたまり場に出かけて行っておられる婦人科のドクターが、彼女たちの性の知識の乏しさに驚いておられたことを思い出しました。

先生は正しい知識があれば違う生き方を選択できたはずなのに・・・ということなのでしょうか。

本校の教育が、人間らしく生きるために正しい知識をいろいろな角度から与えていたことに、生徒たちがようやく気付き始めてきたような気がします。

MicrosoftTeams-image (32)その様子を見ていると、社会に出て自分を大切にして生きていく彼女たちの姿が想像され、生きていく力の種を蒔き終わった感じがします。

後は、神様と本人にお任せします(笑)。

 

 

 

40年前から続く「女性学」の授業(ヤフーニュース)

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愛の年輪

11月は死者の月としてカトリック教会は、亡くなった方々のためにお祈りを捧げています。

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今年も全校生徒と心を合わせて、本校に関わりのあった方々のご冥福をお祈りすることができました。

式を執り行ってくださった北向修一神父様(春日井教会主任)のお話を抜粋してご紹介します。

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「・・・本日、私たちは本校の亡くなられた先生、生徒、関係者、恩人のご冥福を祈るためにこの場所に与っています。この聖カピタニオ女子高等学校が今も存続して、私たちの学び舎となっているのはこの人たちのおかげです。

・・・『愛するとは、自分の幸せを他人の幸せに重ねることである。」と言ったのは、数学者であり哲学者としても有名なライプニッツです。この言葉を思い出す時、本校の初代校長である橋本先生を思い出します。

橋本先生は瀬戸教会の信徒でした。毎週日曜日のミサ後話をしたりしましたが、聖カピタニオ女子高等学校の初代校長と知ったのは、先生が寝たきりになられて自宅訪問をしたときでした。若い娘たちと一緒に過ごすのは、ついていくのは大変だったけれど、負けないようについていったこと。とても楽しかったことを話していました。自分の人生の中で年輪の輪のように刻まれているのだな。自分の人生と生徒の皆さんと重ね合わせているからこそ、病床にあっても楽しそうに語ったのだなぁと感じました。

 私たちは年を経るにつれ階段を上がるように高校1年生から高校3年生へステップアップしていきます。私たちは高校に学業をしに来ていますが、本校では愛徳を学ぶ機会もあります。その観点から言うならば年齢的にステップアップしても最終的に私たちの人生にしっかり残るものは、年齢のような地層のような積り育ったものです。つまり自分の幸せが自分以外の誰かと重ね合わさった歴史そのものなのでしょう。それを「」と称しても良いと思います。

 聖カピタニオ女子高等学校は初代校長先生がそうであったように、自分の人生の幸せを皆さんの人生の幸せと重ね合わせようとする人たちに支えられています。私たちは何時かふと振り返った時、愛しているなどという直接的な言葉を使わずとも、沢山の人たちの幸せに関われたことを嬉しく思うような人生を歩めるようになりたいものですね。・・・」

 

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校長先生から本校で働いてくださった教職員の方々のお名前を読み上げられましたが、毎年読み上げられる方々の名前が増えていくところに、先人たちの愛に生かされていることを感じさせられた今年の慰霊の集いでした。

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