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Merry Christmas
コロナ禍の2学期は、クリスマス会で無事終えることができました。
クリスマス会は例年と違い、会場のカリタスホームの窓、座席の間隔を開け、生徒たちだけのクリスマス会。毎年歌っていた聖歌は、生徒たち有志による楽器演奏、最後の「ハレルヤコーラス」は、全校生徒によるハンドパーカッションで、クリスマスの喜びを体全体で表現しました。
司式をしてくださったのは、南山大学のスサイ神父様でした。神父様のお話を抜粋して紹介いたします。
「今年のクリスマスは、コロナ禍の中でクリスマスミサをするかどうかも迷うと思います。
その苦しみの中でのクリスマスのメッセージは何でしょうか?それはクリスマスの挨拶の「メリー・クリスマス」の「Merry」です。
つまり「喜び」です。特に弱い立場にいる人たちに、喜びを与えることです。イエス様の誕生が世界の苦しんでいる人々、そして社会の弱い立場に置かれた人々に喜びを与えてくれました。
イエス様の誕生の喜びのメッセージは天使たちによって、最初に社会の弱い立場に置かれた、差別されていた羊飼いたちに伝えられました。
そして、幼子イエス様がベツレヘムで生まれる場所もなかったので、飼い葉桶の貧しいところでお生まれになりました。
それは、この社会の中で居場所がない人々と共感し、貧しい人々に喜びを与えるために生まれてきたというメッセージをこの世に伝える為だと思います。
そして、イエス様の生涯を振り返ってみると、優しい言葉と親切な行動で苦しんでいる人々に喜びと慰めを与えました。
目が見えない人、足が不自由な人々、色々な病気を患っている人々を癒して、この社会に居場所のない人々に喜びを与えました。
現代社会でも、イエス様に影響され、その喜びのメッセージをたくさんの人々が伝えています。その中でいつも私が感動している方は、マザー・テレサです。
彼女は国籍、宗教を超えて、社会に見捨てられた人々に喜びと慰めを与えました。彼女の感動的な言葉は「I see God in the smiles of the poor」(貧しい人々の笑顔・喜びに神を見る)です。
マザー・テレサが来日なさった時に日本人におっしゃったのは、「日本は先進国で経済的な貧しさはあまりないですが、心の貧しさ、寂しい思いをしている人が多い」ということでした。
高校生の皆さんは同級生をはじめ、家族や社会の弱い立場にいる人々と出会う時、笑顔で優しい言葉と親切な行動で、クリスマスのメッセージである「喜び」を分かち合うことができることを願っています!
Let us make someone smile every day that would be the greatest Christmas gift! Merry Christmas! 」
スサイ神父様のお話のように、このコロナ禍だからこそ、社会の中で弱い立場の人のことを考え、自分ができる愛の実践をしながら、人々に喜びを与える生き方ができるように、クリスマスの日に祈りましょう!
奉仕活動「With You」
クリスマスを迎える4週間前(今年は11月27日~12月24日)の待降節の期間、12月7日と8日の両日、お天気に恵まれ、生徒たちは校内作業と地域の施設に出かけて行き、「相手の喜びが自分の喜びになるように」という思いで奉仕をさせて頂きました。
校内活動の馬小屋、クリスマスツリー、花壇とクリスマスリース、ステンドグラス制作の活動によって、一気に学校全体クリスマスモードに変化しました。
馬小屋は、段ボールの壁から雨にも負けない素材に変わり、ご像が小さく見えるほどの小屋(?)になりました(笑)。
スペースができた小屋を見ると、牛と馬がこの中にいるともっとリアルにイエスのご誕生が再現されるのにと思ってしまいます。
クリスマスツリーの電飾も工夫を凝らし、東側のフェンスに天使の冠と羽があり、その前に立って写真を撮ると自分の天使像が写せます。
カピタニオ像の後ろにある大きなハートで表される神の愛がカピタニオに注がれたように、私たちにも注がれていることを実感しますね。
ご近所の電飾は早くから飾られていましたが、本校の電飾もプラスされ、夜になると学校の通りはクリスマスモード一色になります。是非、ご覧になってください。
ステンドグラスは昨年に続き、今年は正面玄関にも飾られました。道行く人たちも足を止め、「きれいですね!」と言ってくださいます。
制作に携わった生徒たちも、満足そうに眺めていました。本校を訪れる人々にも、クリスマスの喜びを持って帰っていただけるのではないかと思います。
花壇を整備した生徒たちは、今年クリスマスリースを作り自転車置き場の壁に飾りました。
校内では他にも養護施設の子どもたちのためのクリスマスカード作り、老人ホームのエプロン作り、校舎の掃除、落ち葉掃きなど、見えないところで人々の幸せのために活動をしていました。
地域の施設にも出かけていき、奉仕をさせていただきました。
また、名古屋駅、栄、豊田駅で「国境なき医師団」の方々のために募金活動を行いました。
皆様のご協力によって163,707円を、翌日「国境なき医師団」の事務所に送金いたしました。ご協力ありがとうございました。
「クリスマス」という言葉を聞くと、みんなの心が優しくなり、いつもより人に優しくなれますね 。
「神から私たち一人ひとりが愛されている」ことを神が、イエス・キリストの誕生を通して具体的に私たちに示してくださいました。
だから、私たちも人々にプレゼントなどを通じて、自分の想いを具体的に表します。
奉仕活動中、生徒たちの具体的な行為が人々の心にクリスマスメッセージを少しでも伝えることができたことを祈りたいと思います。
神の祝福が皆様に!
1年の締めくくりの紅白歌合戦とまではいきませんが、12月19日本校の音楽会が行われました。今年の歌声を聴いていると、歌詞に共通の言葉は、「道」と「希望」のように感じました。各クラスの前向きな生き方が、歌詞に表わされていたように思いました。お互いの声を聴き合いながら、自分の声を調節して一つのハーモニーを創り出していく合唱は、一人ひとりの心を一つにしてくれますね。
行事が盛りだくさんある2学期の締めくくりは、クリスマスミサです。今年も刈谷カトリック教会主任司祭フィリップ神父様に、ミサの司式をしていただきました。ステージは、モミの木とオーナメントを使用したオブジェでシンプルにそして上品に飾り付けました(笑)。ステージの準備は、教員が協力しながら飾りつけをします。まさに生徒たちへのプレゼントですね。
フィリップ神父様からユーモアたっぷりのお話の中で、今年は次のようなクリスマスメッセージをいただきました。
「・・・・人を愛した経験や、平和になった経験がある人は、人を愛することができるし平和を作ることができる。そして、今自分が選んで歩いている道は、好きだから今の生き方をしているのであって、どうしようもなかったから、これしかなかったからと生きているのではない。愛することは『信じること』『与えること』『許すこと』である。私たちに叶えられない夢はない。人間には何もできないことはない。それをイエスが私たちに教えてくださった。強い人とは、どんなことにも耐えられる人、自分に自信を持っている人であることをイエスは私たちに教えてくれたし、そのような生き方ができるように力を与えてくれた。」神父様は例えを使って次のように話してくださいました。「一人の絵描きが世界で一番綺麗なものを描きたくて考えていた。世界で一番綺麗なものは『希望』と思ったけれど、それをどのように表現すればいいか考えながら歩いていた。すると娘に出会った。娘は、世界で一番綺麗なものは『愛』と答えた。次に出会ったのは兵士だった。兵士は、世界で一番綺麗なものは『平和』と答えた。絵描きは全ての答えが抽象的なので、どのように描けばいいのか困り果てて帰路についた。玄関を開けると、可愛い孫が飛びついてきた。そして家族そろって夕食を食べている時に、絵描きは世界で一番綺麗なものは『家族』であることに気づいた。家族の中で私たちは『愛』『平和』『希望』を体験している。私たちにとって生きるために大切な場所は『家族』である。」とお話をしてくださいました。
ミサの終わりに歌う恒例の「ハレルヤコーラス」は、各学年の声が1つになり3部合唱の美しい響きとなって私たちにクリスマスの喜びを伝えてくれました。
今年は創立50周年の記念すべき年でした。各行事で合唱している曲は、シスターカテリーナ(イタリア人)が生徒たちに教えてくださったものです。その曲を歌うことが本校の伝統になっています。シスターカテリーナ(享年92歳)は、長い闘病生活の末11月にイタリアで帰天なさいました。私たちの歌声はきっと天国のシスターのところに届いたと思います。
マリア像前に作られる馬小屋(イエス・キリスト誕生場面)は、イタリア風の家に作り上げられました。毎年、社会で必要としている人々のためにと、お米や下着類など心温まる品物が、馬小屋のクリスマスボックスに入れてあります。その中に毎年のように文房具類を入れてくださる方があり、1年間準備してくださっている様子が伝わってきます。この文房具類は児童養護施設に、その他の品物はホームレスを支援している所に、それぞれ贈らせていただいてクリスマスの喜びを分かちあっております。
今年も本校は、たくさんの方々に協力、支援をいただきました。心より感謝申し上げます。新しい年、皆様の上に神様の祝福が豊かにありますように、お祈り申し上げます。
「させていただく心」
12月25日は、主のご降誕をお祝いします。主のご降誕を祝うために、「待降節」という4週間行なう心の準備期間があります。この期間に、本校は毎年奉仕活動を行っています。今年は12月5日と6日に保育園、病院、障がい者の施設、老人ホーム、教会など、日ごろお世話になっている地域の施設、校内作業(馬小屋、エプロン作り、イルミネーション、クリスマスカード、花壇整備)に取り組みました。3年生の一部は、1日目募金活動に参加し、2日目は校内清掃に取り組みました。
校舎の中で日頃掃除をしない場所を、生徒たちは一生懸命に掃除していました。雑巾が真っ黒になるまで拭き掃除をし、「真っ黒になった!」と歓声を上げていました。校庭に落ちている落ち葉を黙々と掃いている生徒たち、イルミネーションの図案を考えている生徒たち、エプロン作りを分担で行っている生徒たち、クリスマスカードを受け取る子どもたちのことを考えてカードを作っている生徒たち、馬小屋を仕上げようと必死になって絵の具を塗っている生徒たち、どの生徒たちの顔も充実した表情をしていました。「自分のためにすると疲れるが、他者の幸せのためにすると喜びが込み上げてくる」とおっしゃった石黒由美子さん(学園祭の講演者)の言葉が思い出されました。
施設に出かけていった生徒たちも、同じように感じたことでしょう。私たちが何か人の為にすると、「してあげた」という気持ちになり、相手の出方で喜んだり怒れたりします。しかし、「させていただく心」を持って何かすると、相手の出方に自分の心が左右されず、自分自身の心の奥から喜びがジワっと込みあげてくる体験をします。この2日間生徒たちが味わったことを、神様が人々の幸せのために使ってくださり、クリスマスの日人々の心に平和と喜びが与えられるようにお祈りします。
本校の奉仕活動にご協力いただいた皆様方に、感謝申し上げます。
相手を生かすことを学んだ12月
本校恒例の奉仕活動は、12月6日、7日の2日間行われました。この期間、施設の方々に大変お世話になりました。今年のキーワード「GIVE?受けるより与える方が幸い?」をモットーに、保育園、幼稚園、老人ホーム、授産所、病院、校内作業、募金へと赴き、奉仕活動に取り組んできました。活動後の感想文を読むと、生徒たちは「?してあげる」のではなく「?させていただく」ことを体験的に学び、「してあげた」と思っていたことが、実は自分の方がたくさんのものをいただいていたということに気づくことができたようです。これが本当の喜びですね。
奉仕活動が終わった次週から、各クラス授業後に音楽会の練習が本格的に始まりました。外が薄暗くなって、本校の馬小屋や校舎のイルミネーションが輝き始めた頃に、クラスから澄んだ歌声が響きわたってきます。外から眺めると、ステージと同じように雛壇を作り指揮者の指示通り大きな口を開けている姿は、クラスの団結を表していました。中には、歌いたくない生徒、練習をしないで帰りたい気持ちを抑えている生徒もいます。しかし、クラスのみんなのために自分の弱さと戦いながら歌うことによって、歌声はさらに澄んでくるのでしょうね。
そして、自分中心の心から他者中心の心へと準備しながら、クリスマスを迎えます。今年も刈谷教会主任フィリップ神父様の司式で、クリスマス祝賀ミサが執り行われました。3年生のキャンドルサービスから始まったクリスマスミサ。ギャラリーでハンドベルの音色から始まる「まきびと」の合唱に合わせ、羊飼いたちが馬小屋へ救い主イエス・キリストを拝みに行ったように、私たちもステージに準備されている聖家族のもとに、イエス・キリストの誕生をお祝いに行きました。
ミサの中でフィリップ神父様は、「クリスマスは一人ひとりにとって大切なお祝いです。」と話され、「私たちの存在は絆を作り、大切な人とつながっています。そこで生まれた出会いは、絆を生みます。その絆を大切に育てるために、愛することが大切です。愛することは、与えること、赦すこと、信じることです。それによってお互いの絆が生まれ、絆を育てていきます。それは、人種、国家間を超えて生まれるものです。」と、ユーモアをもって私たちにクリスマスのメッセージを伝えてくださいました。
今年も残り少なくなってきました。一年間を振り返ると、自分の思いに反することも多々あったと思います。でも、それを自分の目線から神の目線でみると、そこに神の愛があることに気づけるのかしれません。 一つひとつの出会いを大切にして、新しい年をお迎えください。皆様の上に神様の祝福が豊かにありますように、お祈り申し上げます。
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