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秋の行事
10月に入りコロナウイルスの猛威は少しずつ落ち着き始め、生徒たちが心待ちにしていた学園祭と体育祭を実施することができました。
SDGsの17の項目から1つを選び、世界で起きている問題を調べ、それを私たちの日常生活に結び付け、発信していました。
しかし、愛知県に緊急事態宣言が発令されたことで、混雑をせずにクラス展示が見学できるように教室の廊下に展示を行いました。
廊下の空間をうまく使い展示をしたのは、やはり3年生でした。1位をとった3年C組は、海面上昇が水温の上昇によって膨張することを知ってもらうために、理科室で行った実験を写真に撮り掲示していたのは、これまでになかったことです。
また、文化部の発表、有志の発表は、カリタスホームで、各学年ごとに見学していましたが、いつもは盛りあがり会場が一体化するところも、今年は各自声を出さず自席で手拍子や拍手を送っていました。
体育祭もコロナ対策を万全にとっての開催でしたが、秋晴れの下、生徒たちは久しぶりに体を動かし楽しんでいました。
コロナ禍で学校生活もいろいろな規制の中で行っていた生徒たちは、この学園祭、体育祭で溜まっていたエネルギーを発散させていました。
すべての行事が終わった後、「楽しかった!」「久しぶりに解放感を味わった!」など満面の笑みを浮かべて話す生徒を見ることができ、本来の学校生活が戻ってきた感じを受けました。
そして何よりも、生徒会の存在です。
コロナ禍の中、行事に取り組めず、辛い時期を過ごしていた生徒会も、学園祭を実施するに至るまで、綿密な計画を立てて活動しイキイキと動いていた姿が印象的でした。行事が終わった後、「学園祭ができて本当に良かった!」と生徒会としての役割を果たせたことに満足し、涙ぐんでいました。
このコロナ禍で、大声を出さない、距離をとる等、禁止が多い学校生活を過ごしていた生徒たちから、学校教育について考えさせられます。
それは、学校行事の意味です。
本校が行事を大切にしているのは、一人ひとりに関わりの機会を与え、そこから自分や他者を知り友人との関係を深めていくためです。
1学期はその機会も与えられず、クラスの人間関係もぎくしゃくした様子でした。
しかし、今回の行事のおかげでやっと本来のクラスの雰囲気が出てきた感じがあり、これまでの教育活動を考えるきっかけにもなりました。
コロナ禍の行事
新型コロナウイルスの感染防止のために、学校行事の変更見直しが迫られています。そんな状況の中で、できないから中止ではなく、できることをしていく方針で、23日、24日学年別の学園祭が行われました。
1年生、2年生は巨大アートの作成、3年生は各クラスで動画作成に取り組みました。クラスで何か一つのことに取り組む姿に、本来の学校生活が甦ってきました。
雨天で順延の体育祭は、10月2日(金)秋晴れの下で、コロナウイルスを寄せ付けない熱気で行われました。
開会式の生徒会長の挨拶の時に、1,2年生の共同作品巨大アートのお披露目がありました。
8月から各クラスで貼り絵作成が始まり、生徒たちは期限まで必死に1cm四方の折り紙を決められたところに貼っていました。
ただひたすら作業に取り組んでいた生徒たちは、出来上がった巨大アートを見て「これだったのか!」と感嘆の声を出すはずでしたが、校長先生が巨大アートに感動し挨拶で「アマビエ」とつい口を滑らせてしまい、生徒たちの感動が今一つだったのは残念でした。
午前中の体育祭でしたが、生徒たちの表情にいつもの元気さが戻ってきておりました。
自席での応援と言われていましたが、友人、クラスの応援に熱が入っていました。当然の動きですね!
半日、自粛生活のストレスを吐き出すように弾けていました。
どの生徒たちの顔にも笑顔があふれ、新たなエネルギーをもらった記念すべき体育祭になりました。「アマビエ」が一日も早くコロナが終息するように、私たちを見守ってくれますように!
大地を踏みしめて
9月30日、本校の体育祭はお天気に恵まれ、競技をしている人も観戦している人も心を一つにして楽しむことができました。
クラスの全員が何らかの種目に出場しますから、一人ひとりが主役なので、必ずクラスの声援が代表選手に向けられます。ですから、日頃見られない表情に出会い、生徒たちの知らない一面を見ることができ嬉しいですね。
本校の伝統種目は何と言っても、最後に行なわれる3年生の「プロムナード」。
曲に合わせて行進をする団体演技ですが、これは本校が開校した時から行われている伝統のある演技です。
今年は連日の雨模様で全体練習ができないまま本番を迎えようとしていましたが、体育祭前日の午後雨が上がり全体練習ができました。
グラウンドのあちこちに水溜りがあったので、全体練習のためにとサッカー部は昼食時に、教職員はその後、グランドに出て各自スポンジで水を吸い取る作業をしました。
そして、本番を迎えました。3年間共に過ごした仲間たちがいたからこそ、日々の生活を送ることができた、その日々がグランド内で隊形として表現されました。
友人との距離の取り方、気まずい思いをしたこと、共に喜び合ったこと、慰められたこと、赦し合ったことなど、この仲間がいたから経験できたことを行進しながら各自振り返っている様子が、涙をぬぐう動作や誇らしげな表情から感じられました。
来年からは、各自の道を歩んでいきます。その未来を見据えて行進した一人ひとりの顔は輝き、大人の顔になっていました。
午後から雲行きが怪しくなり、雨が落ちないように祈っていましたが祈りが聞き入れられたようで、夕方まで雨が降りませんでした。
教員、体育委員が中心になって空とにらめっこしながら片づけていたのを見て、1年生の2人はテント片づけを積極的に手伝ってくれました。
皆が帰った後、重いテントを教員と運ぶ、日頃見られない姿を見て頼もしく、これこそカピタニオの体育祭だと“ほっこり”しました。今日もいい一日でした。神に感謝!
雨のち晴れ
????? 今年度の体育祭は、無事10月2日(金)に行なわれました。“無事”というのは、開催が危ぶまれたからです。
前日の午後からの雨で、リハーサルは体育館で行うことができてよかったのですが、テントなどの設営はできませんでした。
その降り続く雨は止むどころか、夜中も激しく降り続きグランドのコンディションは最悪。天気予報は当日晴れマークが出ており、教職員は体育祭決行に向け、準備開始。
? 雨が止んだ瞬間を見逃さない多田先生の「雨が止んでいるうちにテントを運びだそう!」という一声に、職員室の先生たちは一斉に動き出しました。
その後、スポンジを準備したり、砂を買いに行く先生、生徒たちと椅子や机の脚に紙を巻きつけている先生、各自が翌日6時の出勤後の作業を見据えて動いていました。
2日の朝、職員室の電気は5時半には点いていました。私達シスターは、朝の祈りとミサがあったので、終わり次第グランドに駆けつけました。
教職員一丸となって、長靴を履き、手にはスポンジと小バケツを持ち、グランドに溜まっていた水を吸い上げる作業をしていました。泥だらけの長靴、軍手も泥だらけ、額には汗がにじみ出ていて、私はその姿を見た時、「生徒たちに体育祭をさせてあげたい」という教職員の温かい想いがじわっと伝わってきて頭が下がりました。
体育委員たちも早くから駆けつけてくれ、教職員と一緒にテントの設営に協力してくれました。私たちの願いが天に通じたかのように、風が雲を飛ばしてくれたおかげで、真っ青な透き通る青空になりました。
笑いあり涙ありの恒例の体育祭でしたが、3年生が気分の悪い1年生を見かけて救護の所に連れてきてくれたり、転んだ生徒に「大丈夫?」と声をかけている姿を見かけると、いつもと違う体育祭のように感じました。学年、クラスを超えて共に集うカピタニオ生の姿を見ることができました。
私たちの体育祭を応援しに来てくださったある中学校の先生が、「みんな幸せそうな顔をしている。」と小池校長先生に感想を述べていかれたことを聞くと、体育祭の陰で生徒たちのために働いてくださった教職員の想いが、生徒たち自身大切にされているという感覚として伝わったからだと思いました。