待降節|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

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「出会い」

DSC_0061 クリスマスを迎える前の4週間を「待降節」と言いますが、この時期に本校では毎年恒例の奉仕活動を行っています。

 今年はお天気にも恵まれ、滞りなく終えることができました。40の施設、募金活動、校内作業で奉仕活動に取り組んだ生徒たちは、今年のキーワード「出会い」を意識しながら取り組んでいたと思います。

 

 募金活動は、「国境なき医師団」の活動支援のために、名古屋駅、栄、豊田駅の3カ所で行いました。多くの道行く方々が生徒たちの活動に立ち止まり、募金でご協力してくださいました。本当にありがとうございました。

 募金に協力してくださった方々との出会いによって、生徒たちは「人々の善意」と出会えたと思います。合計金額は、311,999円になりました。

 

 地域の施設に出かけて行って活動をした生徒たちは、各施設の方々の要望に応えた2日間だったと思います。施設の方々も本校の奉仕活動を楽しみに待ってくださっていると伺い、生徒たちもやりがいがあったと思います。

 施設の方々との出会いは、生徒たちにとって「自分から出て相手の立場に立つ出会い」になったと思います。

 

 校内作業の生徒たちは、クリスマスツリー、馬小屋、ステンドグラス、老人ホームのエプロン作り、花壇の整備、養護施設の子どもたちへのクリスマスカード作り、校内、校外清掃を行ない、地域の人々や全校生徒たちに「クリスマスの喜びを告げる出会い」ができたと思います。

 

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 実際に生徒たちはどのように感じたのか、生徒たちの声をお届けします。

 

IMG_0789*今回の奉仕活動のテーマ「出会い」にそって、たくさんのいい出会いがありました。

 私が思う幼稚園児は、まだ小さく、言葉も可愛らしい話し方で、ただただ元気よく遊んでいるというイメージでしたが、教室に入ると先生のお話をよく聞いて、言われた作業をしっかりとこなしている姿に、とても驚かされました。

 そのようになるまで、先生方の苦労があったんだろうなと思いました。一人であの人数のやんちゃな子どもたちの面倒を見るという大変さと同時に、先生方は本当に子どもが好きで可愛さに癒されているから頑張れるのだろうと思いました。(幼稚園)

*今回の奉仕活動では、出会いをテーマにした活動で、本当に数多くの方々と出会い素敵な時間を過ごすことができました。

 私は子ども達と一緒にいる時間が長く、子ども目線で物事を考えたり、遊んだり、話したりすることで、今まで以上にいろいろな角度から物事を考えられるようになったのではないかと思います。子どもは予想のつかない行動や考えを持っているので、とても新鮮で懐かしく感じられました。(保育園)

 

DSC_0048*私なりに今回の奉仕活動を通じて感じた「出会い」は、「本当の愛の実践」との出会いでした。今までカピタニオに通っていて宗教の時間などを通して、カトリックの考え方などいろいろなことを学んできたけれど、「愛の実践」が具体的にどのようなことなのか、私ははっきりとつかみ切れていなかったと思います。

 だけど、「身を削って人のためになることをする」のが本当の愛の実践なんだと気づきました。人のためになること、役に立つことをするのは素晴らしいことだと思うし、私も自分から進んで積極的に取り組んでいきたいと思いました。(校内作業)

 

*お年寄りのいる施設に行き、普段なかなか聞けないお話をたくさん聞けました。その中で、戦争の話もあって「怖い思いをした」と聞きました。中には、ラバウルに行って戦争をしてきたと言う人もいて、私たちの近くにも、あんな危険な場所で戦っていた人がいたのだと知りました。

 日本も再び戦争をして、多くの民間人も巻き込まれるかもしれないと言われています。戦争体験を語れる人も減ってきているので、今のうちにたくさんの人に戦争についてお話を聞こうと思いました。おじいさん、おばあさんから色々なお話が聞けて嬉しかったです。(老人ホーム)

 

*今回、障害者の方々と一緒にお仕事をさせていただいたり、施設の部屋の掃除などをさせていただきに行きました。そこで、私は気づいたことがたくさんあります。

 まずは、私たちを見かけたら、真っ先に挨拶をしてくれるところに驚きました。しかも、大きな声で元気に挨拶をしてくれたので、こちらも朝から元気になりました。

 一緒に仕事をしてみて気づいたことは、障害者の方々でも自分ができることを探して一生懸命に生きていること、障害者同士だからといって、壁を作らず互いに笑い合って生活をしていること、周りの支えがあってこその自分達だと意識していること、仕事中は「こんなことはもうやりたくない!」などと投げやりな言葉は言っていないこと、感謝の気持ち「ありがとう」をしっかり伝えていることなど、たくさんの事に気づきました。

DSC_0050 これらのことをまとめると、この施設の方々は、どの人も毎日笑顔で前向きに暮らしていることが分かりました。私もこの人たちのように、毎日明るく過ごしていけたらいいなと思いました。(障害者の施設)

 

 

*2日間病院に行って思ったことは、看護師さんはとても忙しい仕事なんだという事です。私の担当してくださった看護師さんも、私にやることの説明中にブザーが鳴るとすぐ飛んでいきます。

 その姿を見て“すごいなぁ”と思ったし、私も頼まれたことを一生懸命にやろうって思えました。クリスマスツリーを飾っている時、おばあさんがニコニコ笑顔でこっちを見ていて、なんだか心が温まりました。

 拭き掃除の時には、おじいさんが「今日は若い子がいるねぇ!ピカピカだねぇ!」って言ってくれました。一番最初の説明の時に看護師さんが、「お年寄りたちは、若い子がいるだけで元気をもらうんだよ。

 もう、そこから始まっているんだよ。」と言っていたのを思い出し、こういうことなんだなって思いました。私は将来の夢で看護師にもなりたいなって思っていて、その思いが強くなりました。(病院)

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 ひとつの思いを共有して、全校生徒たちが取り組んだ奉仕活動で味わった苦労や辛さは、全世界の人々への目に見えない贈り物になってクリスマスの日に届けられることを信じています。

 誰かのために取り組む時、自分の殻から出て新しい自分に成長することを経験することができたことでしょう。

 本校のマリア像の前の馬小屋やフェンスに飾り付けられているイルミネーション、3階の校舎の窓に飾られているイエス誕生光景のステンドグラスは、DSC_0991DSC_0990神様の御子がこの世界にお生まれになった喜びを、来校してくださった方々に伝えています。その喜びを、皆様と分かち合えたら大変嬉しく思います。ぜひ、お越しくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

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「させていただく心」

12月25日は、主のご降誕をお祝いします。主のご降誕を祝うために、「待降節」という4週間行なう心の準備期間があります。この期間に、本校は毎年奉仕活動を行っています。今年は12月5日と6日に保育園、病院、障がい者の施設、老人ホーム、教会など、日ごろお世話になっている地域の施設、校内作業(馬小屋、エプロン作り、イルミネーション、クリスマスカード、花壇整備)に取り組みました。3年生の一部は、1日目募金活動に参加し、2日目は校内清掃に取り組みました。

校舎の中で日頃掃除をしない場所を、生徒たちは一生懸命に掃除していました。雑巾が真っ黒になるまで拭き掃除をし、「真っ黒になった!」と歓声を上げていました。校庭に落ちている落ち葉を黙々と掃いている生徒たち、イルミネーションの図案を考えている生徒たち、エプロン作りを分担で行っている生徒たち、クリスマスカードを受け取る子どもたちのことを考えてカードを作っている生徒たち、馬小屋を仕上げようと必死になって絵の具を塗っている生徒たち、どの生徒たちの顔も充実した表情をしていました。「自分のためにすると疲れるが、他者の幸せのためにすると喜びが込み上げてくる」とおっしゃった石黒由美子さん(学園祭の講演者)の言葉が思い出されました。

施設に出かけていった生徒たちも、同じように感じたことでしょう。私たちが何か人の為にすると、「してあげた」という気持ちになり、相手の出方で喜んだり怒れたりします。しかし、「させていただく心」を持って何かすると、相手の出方に自分の心が左右されず、自分自身の心の奥から喜びがジワっと込みあげてくる体験をします。この2日間生徒たちが味わったことを、神様が人々の幸せのために使ってくださり、クリスマスの日人々の心に平和と喜びが与えられるようにお祈りします。

本校の奉仕活動にご協力いただいた皆様方に、感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

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クリスマスを迎えましょう

クリスマスを迎える前の4週間を、待降節といいます。この期間、イエス・キリストの誕生を祝う心の準備として、本校では奉仕活動を行っています。

 

今年は、12月7日、8日の2日間、校内、校外の施設で奉仕活動をさせていただきました。

 

【校内作業】

?馬小屋つくり

馬小屋の高さは3m、幅5m、奥行き4mの大きさです。その中に、マリア様、ヨゼフ様、羊飼いたち、3人の博士達が、幼子イエスの誕生をお祝いしています。正門を入った駐車場のマリア像前に、イエス・キリストの誕生の様子を再現しました。

 

皆さんもぜひ、この馬小屋のイエス様をお祝いに来てください。

12月8日?26日(月)日没?午後9時までライトアップ。但し24日のクリスマスイブは、午後11時半まで。自由にご覧なれます。

 

クリスマスツリー

クリスマスシーズンに飾るイルミネーションは、幼子イエスが闇を照らす光としてこの世に来てくださったことを表します。

校舎の道路に面した壁面に、世界平和を祈りながら大きなハート型のイルミネーションが飾られました。感謝坂のフェンスにも2つのハートが作られています。クリスマスシーズンならではの、本校の飾りつけをご覧ください。

ライトアップは、馬小屋と同じ時間帯です。

 

 

?校外清掃

1日目は、通学路のごみを集めました。作業中、ご近所の方々から温かい言葉をかけていただき、作業に力が入りました。2日目は、施設の子供たちに贈   るクリスマスカードを作りました。

 

 

??エプロンつくり

瀬戸苑に入居していらっしゃる方々が使用なさるエプロンを、155枚作りました。

 

 

 

?花壇つくり

マリア像前の花壇に、チューリップの球根を植えました。雑草を抜き、慣れない手つきで鍬を持って土を耕し、肥料をまいて球根を植えました。4月に咲く色とりどりのチューリップを楽しみにしてください。

 

 

 

次回は、校外での奉仕活動の様子をお知らせいたします。

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