感謝ミサ|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

「感謝ミサ」 タグの記事

感謝の心を忘れずに

AnyConv.com__kyoukainaka

3年間の高校生活を無事終えることができたことを感謝するために、3年生と保護者の方々が布池教会に集まり感謝ミサを行いました。

 

 

 

 

 

AnyConv.com__315d5ad9-5613-4559-8dd3-163bb5081d25広い聖堂が生徒たちと保護者でいっぱいになり、春日井教会北向修一神父様の司式のもとに厳かに行われました。神父様はミサの中で次のように、お話をしてくださいました。

 

 

 

・・・卒業の旅立ちは第2の誕生と呼ばれます。

第1の誕生は文字通り、両親から生まれ愛されながら育ってゆくことです。

第2の誕生は自己をもって社会の中に飛び込んでいくことを言います。

翼を羽ばたかせ自分の意思で飛ぶと、上空に行けば行くほど風は強くなり、苦労や悩みも大きくなります。

しかし、それは成長の痛みです。皆さんはこれから高く高く飛んでいけるでしょう。

けれども時には羽を休ませたり、もう飛べないどうしてよいか分からないと諦めることもあるでしょう。

そんな時は、一粒の麦になろうとした3年間を思い起こしましょう。

 

一粒の麦は、愛の種です。

ただ愛だけそれ以外必要がないものです。地位もお金も才能もいりません。・・・・

どんなに成功してもどんなに立派になろうとも愛がなくては、無に等しい。

愛こそが実を結び私たちを羽ばたかせる力になることを、限りある学校生活の中で自然に学んでほしいと願い、聖バルトロメアは生徒の学び舎を作ったのだと思います。

その思いを胸に刻み、このミサを締めくくりとして改めてこの3年間を感謝を込めて捧げましょう。

AnyConv.com__協会

と、卒業生にお話をしてくださいました。生徒たちの心に3年間の思い出が、走馬灯のように思い出されたのではないでしょうか。

ミサの終わりに、北向神父様から一人ひとりの頭に手を置いて祝福を受けている姿を見ながら、生徒たちのこれからの歩みを神様が見守り導かれていくようにと私たちと保護者の皆様でお祈りを捧げました。

AnyConv.com__thumbnail

 

 

 

ページの先頭へ戻る

春の訪れ・・・

今年の冬は例年になく雪が降り、寒い日々を過ごしました。01_03r

その中で、春の温かな日々が訪れるように、3年生たちは新たな門出を迎える準備をしていきました。

 

 

220220225_022429743_iOS-min月25日は感謝ミサ。

コロナ禍の中で今年もカリタスホームで行いました。

司式は、春日井教会の北向神父様にお願いいたしました。

その中のお話を抜粋して紹介します。

 

 

20220225_014436974_iOS-min

「・・・友達とはあなたの欠点を愛してくれる人(チャールズ・M・シュルツ)。

3年間でこのような友達をたくさん得たと思います。

思い出されるのは友達と共に歩んだ記憶が大半かもしれません。

授業や行事や部活動・プライベートで友情を育んできたことでしょう。

また同時に私たちは第3者の視点から見守ったり、アドバイスをしてくれる人もいたはずです。

この学び舎で進路だけではなく、一人の人間として3年間を過ごすかについて、先生方も腐心してきました。

振り返ってみれば、カピタニオ女子高等学校はそのようなことを大切にする場所であったことを、皆さんはお気づきになっていることでしょう。

 

・・・それはあなた方が社会の中で。

一粒の麦になるために必要なことだったから。卒業した後、種の栄養を使って種子が芽吹くように、大きく成長してほしいからです。

神様の愛はどんな時でも私たち一人ひとりに「あなたが大切だ」と言ってくれる愛です。

その愛を他の人にも自分にも向けてあげられるようになって、初めて私たちは一粒の麦になれるのです。・・・」

20220225_014535254_iOS-min

 

 

20220225_014334017_iOS-min生徒達一人ひとりの表情を見ていると、神父様がお話してくださったように3年間で自分の種に必要な栄養を与えてきたことが分かります。

そこには入学時の幼さは見られず、これから先社会の中で自分らしく輝き、社会の一員として生きていく力を蓄えている女性の顔がありました。

 

 

 

 

ページの先頭へ戻る

心を一つにして“ありがとう”

コロナ禍で過ごした1年間。最後の高校生活での行事は例年通りと願っていましたが、3年生の感謝ミサはカリタスホームで行われました。

IMG_3696

25日(木)1~2限目卒業式の練習を終え、感謝ミサは10時50分から春日井教会主任北向修一神父様の司式で執り行われました。今年も歌声なしで、聖歌は高山先生によるピアノ演奏。生徒たちは耳を澄まし心の中で歌っていたことでしょう。

 

ミサの中で北向神父様は、生徒たちに次のことを話してくださいました。抜粋してお伝えします。

IMG_3693「入学したときは単なるキリスト教の私立学校に入ったくらいの気持ちだったかもしれない。しかし今ならこの学校で学んだことは勉学のみならず、これから一人の女性として人間として「どう生きるか」を考える場を与えられた特別な場所だったことにもう気づいていると思います。「あなたはどう生きたいの?」「あなたは何を願うの?」といつも問いかける存在があった。

ある時は同じ在校生、先生、シスター、また、ある時は神様だったかもしれない。みんな一人ひとりを見守っていた。この3年間はあなた方への貴重な愛徳の時間だったと思います。

 

 

IMG_3713それはあなた方が社会の中で、一粒の麦になるために必要なことだったからなのです。卒業した後、種の栄養を使って種子が芽吹くように、大きく成長してほしいからです。神様の愛はどんな時でも私たち一人ひとりに「あなたが大切だ」と言ってくれる愛です。その愛を他の人にも自分にも向けてあげられるようになって、初めて私たちは一粒の麦になれるのです。

 

 

IMG_3698この学校で学んだ卒業生が自分らしく社会の中で輝き、周りの人と希望と未来を造り上げることを全ての教職員は願っています。私たちの誇りである卒業していく生徒の皆さんの上に、溢れるほどの恵みを神様が注いでくださいますように、最後に気持ちを一つにして感謝ミサを捧げてまいりましょう。」

 

 

 

神父様は初めに、中日新聞の夕刊、目耳録のコラムに掲載されていた「祈り」を引用して話されました。本校の教育の中心は、「あなたは神様に愛された大切な存在です。」を伝えることです。自分を大切に思う心が他者も大切にできる行為へと動かします。コロナ禍で社会の未来の姿が想像できなくなってきたからこそ、自分の人生を切り開いていく術を生徒たちは学んでいってほしいと願うばかりです。

flowers-3453729_960_720

 

 

ページの先頭へ戻る

時間を超えて生き続けるもの

 

5月14日、本校は創立50周年を迎えることができました。50周年のありのままの姿を見ていただきたく、施設が不十分なことを承知で式典並びに感謝ミサは、本校のカリタスホームで行うことにしました。この日を迎えることができましたのも、教職員と生徒たちのおかげです。そして、私たちの目に見えないところで私たちを支えてくださっている多くの方々のおかげです。この多くの方々のおかげで、私たちは50年間学校の日々の営みを続けることができたのです。この世に存在している生徒たち一人ひとりは、神様から使命をもらっています。生徒に寄り添いながら、生徒たちが自分の使命を見つけ社会に貢献できる女性になっていく事を手助けできる喜び—-。その喜びを感じられた瞬間でした。

 

1803年北イタリアのローベレで生を受けたバルトロメア・カピタニオは、自分が生まれてきたことの使命に忠実に生きていきました。その結果、全世界20か国で聖女の遺志が奉仕の形で脈々と受け継がれています。その種がイタリアを遠く離れた日本でも実を結んでいるとは、聖女自身考えもしなかったことでしょう。神様のなさることは、人間の考えをはるかに超えていますね(笑)。

 

創立記念日当日は、生徒たちのおもてなしの心が校内に溢れていました。式典のステージは、50本のユリで本校の歴史を表し、緞帳が上がるとそこには校舎が建設される前の青々とした高嶺山をイメージできるように緑を多く配しました。クラスの宗教委員の手によって捧げられた色とりどりの花は、生徒たちを表しています。校舎にいのちを与えるのは、生徒たち一人ひとりです。さまざまな花で飾られたステージに更にいのちを与えてくれたのは、生徒たちの歌声でした。歌声が一つになり会場の人たちを温かく包み込んでくれ、一人ひとりの心に神の愛が注がれたように感じました。まさにカリタスホームに大輪の愛の花が咲き誇り、カリタスホームの屋根や壁を吹き飛ばしそうな迫力を感じました(笑)。

 

?

 

「一粒の麦」の生き方の模範を見せてくださった聖バルトロメア・カピタニオに倣い、私たちは聖女の遺志を継ぎながら学校に新たなページを作り続けていきます。時代は変化していきますが、その中でカピタニオ生たちは変わらない愛の奉仕を社会で生き続けていくことでしょう。

 

ページの先頭へ戻る

旅立ちの日

3月2日(土)第48回卒業授与式が行われ、卒業生は3年間の学び舎を巣立っていきました。卒業式を迎えるにあたって、2月27日(水)布池カトリック教会にて、保護者の方々とご一緒に3年間の高校生活への感謝の祈りを捧げました。ミサの司式をしてくださった刈谷教会主任司祭フィリップ神父様から卒業生に向けてお話をしてくださいました。その内容をまとめてみました。

 

「私はTV番組の『渡る世間は鬼ばかり』が大好きで、よく見ています。鬼に出会った時の対処の仕方に3通りあります。1つ目は、自分が悪いと言って自分を責める。2つ目は、鬼に立ち向かって戦う。3つ目は、鬼を思いやる方法で関わる。鬼の対処の仕方は、この学校の3年間の教育で学んだと思います。自分を信じること、相手を許すこと、自分を与えること、この3つを忘れないで愛の心を持って生きて行ってください。」

 

お話の後、1年生の時の修養会で神父様から一人ひとり神様の祝福をいただいたように、この感謝ミサでも巣立っていく一人ひとりに神様の祝福をいただきました。

 

卒業式当日の3月2日(土)は、卒業生の旅立ちを祝福するかのように、前日からの雨も上がり青空になりました(寒風は吹き荒れましたが)。

 

キャンドルサービスの前に朗読される「光の言葉」の中に、宗教の授業で聞いた「自分を好きになりなさい。そして自分を大切にしなさい。」の言葉が印象に残っているという内容がありました。答辞では「I love you because ?you are you 」を用いながら、ありのままの自分を好きになろうとしてきた内容が話され、女性として成長してきた3年間の高校生活が見事に表現されていたことに心を打たれました。

 

卒業式が終わった後、卒業生たちは先生たちと記念写真を撮り、それぞれ感謝の言葉を述べていました。その中である卒業生は私に、「この学校に来て、自分がやりたいと思って手を上げたことに対して、誰からも○○死ねと言う言葉を聞くことがありませんでした。だから、自分がやりたいことをすることができ自信がつきました。この学校に来て心の傷がいやされました。」と言ってくださいました。また、ある人は「私は志望していた公立高校を失敗し、母親を追い抜けない自分にがっかりして何をやるにも無気力でした。ところがこの学校で、自分は自分、人と違っていいんだという事を聞くにつれて、私は母親のようにならなくてもいいんだ。私は私なんだ!と思えるようになってから、心が軽くなってきました。この学校に入学できて本当に良かったと思います。この学校のおかげです。」と感謝の言葉をいただきました。

 

自分の事ばかり考えて不平、不満を言っていた事が多々あった入学当初の姿から、素直に自分の成長を認め、そのことに対して感謝の言葉を心をこめて述べることができる女性へと成長した姿を見ることができました。私たちにとって3年間の苦労が報われ、幸せな気分に浸ることができたひとときでした。卒業生が自分を信じ、自分に与えられている道を歩んでいけますように。卒業生の幸せをお祈りしております。

 

ページの先頭へ戻る