講演会|聖カピタニオ女子高等学校|豊かな人間性を持つために

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PTA文化部講演会

本校のPTA文化部が中心になって毎年行われる講演会(10月4日)に、今年は「コーチング」の専門家、伊藤三枝子先生をお呼びし「子どもの成長をサポートする、心のキャッチボール」という題で講演をしていただきました。ワークと講演だったので、あちこちで笑い声が上がったりしてあっという間に1時間30分が過ぎてしまいました。各自の心の中にあるコップで相手を受け入れたり、拒否したりするお話が、参加者の皆さんの心に響いたようです。

 

参加した方々の学びの感想を抜粋します。

  • 最近、子どもに対して否定的なことを伝えることが多かったように思う。今日聞いたことを活かしていけるように、自分も努力していきたいと思った。
  • コミュニケーションの基礎が大切な部分を、教えて頂きました。知っていることで、今後の人間関係が上手く広がっていきそうです。心のコップを上向きにして、心豊かに生きてゆきたいと思います。
  • 子どもに対しては、こうして欲しいとか、こうあって欲しいという欲求はたくさんあるのですが、自分がこう在りたいという理想がなかったので、自分をもう少しきちんと考えていこうと思いました。自分の心に敏感になり、紙に書き出すということは、とても参考になりました。
  • 尋問ばかりになってしまっているので、効果的な質問を使うことの大切さ。Iメッセージが使えるように、自分自身、心の余裕が持てるように頑張りたいと思います。
  • 娘の言葉を遮っていたことに気づきました。何か話しかけてきても、「なんで?」と言っていたことに反省しました。自分自身の気持ちを上向きに、娘と共に成長していきたいと思います。
  • 今日、帰ってからの自分が楽しみです。聞くことの大切さは、色々なところで話を聞いて分かっているつもりですが、すぐに忘れて聞けないでいるので、今日、また、新たな気持ちで始めてみたいです。
  • すごくわかりやすく、大変良かったです。心のキャッチボール、受け止めることはできても、投げ返すことができないと気づきました。子どもとの関係以外にも、他の人との関係にも役立つ講座でした。
  • 子どもに対して、人に対しても耳をひたすら傾けることは、良い関係を築くためにも大切であると再確認しました。
  • 心のキャッチボール、今までできているものだと思っていたけれど、実は全然できていなかったのでは・・・と実感しました。まずは土台作り、勉強になりました。温かい気持ちになりました。

最近、コミュニケーションの取り方や人間関係をうまくする方法に関する本、親子の関係に関する本を、本屋でよく見かけます。人生の中で一番苦労するのは、人間関係でしょうね。私たちは他者との人間関係を重視しがちですが、まず、自分との関係を見つめ直すことが大事だなと、今回講演会に参加して感じました。「心のコップをいつも上向きにしておく方法」と言うのは難しいですね。「自分との関係を良くするために生きている」というようなことを、ある心理学者が書いていたことを思いだしました。

 

 

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今を生きる!

今年の学園祭は、秋空のもとで行うことができ感謝しています。今年のテーマは、「Carita?未来へつなぐ3.11?」でした。初日の講演は、中学3年生の卒業式に被災なさった阿部春香さんからお話を伺うことができました。阿部さんは、現在京都にある大学の1年生です。本校の生徒がオーストラリアに留学していた時に出会った方で、今回の講演会を快く引き受けてくださいました。当時の様子をパワーポイントを使いながら、報道されていないことを話してくださり、時々涙声になりながらも、必死に私たちに語りくださって下さいました。

阿部さんが被災なさったのは、中学校の卒業式が終わった午後。クラスで写した当日の集合写真(もちろん顔はブロックされていました)を見ると、希望に満ち溢れ、まさか人生を揺るがす事態が起きるとは誰も予測していなかったでしょう。阿部さん自身、3日前にも地震があり当日の地震は、その余波じゃないかと思ったそうですが、言葉にできない状態だったそうです。地震から30分後に津波が押し寄せてきたことを知り、すぐ防災袋を抱えて小学校に避難し、そこで耳にしたこと、目にしたことを話してくださいました。

避難所になっている小学校から見た、津波が押し寄せている写真、震災翌日に食パンを1枚配給されたそうですが、1枚は4等分にされた大きさだったこと。阿部さんは防災袋を抱えて避難なさったので、ペットボトルの水は高齢者や薬を飲む人に配って回ったことを話し、「食料がなくてもしばらく我慢できるけれど、水がなければ脱水症になり動けなくなります。」と水の大切さを強調していらっしゃいました。避難所での生活で自主的に動き出したのは、阿部さんたち中学生高校生で、トイレの掃除も進んで行ったと聞きました。非常事態でも周囲の人たちのことを考え行動をとっておられた阿部さんたち。私たちに人間の素晴らしさも教えてくださいました。各学年の感想を抜粋して紹介します。

 

  • 実際に震災を体験した人の話を聞くのは、凄く生々しかったです。ニュースとかで見たり、聞いたりするのとでは、凄い違いだと思いました。阿部さんが防災袋が必要だと言っていたので、絶対に必要なんだと思いました。そして、お話を聞いて、人と人との「絆」が大切だと気づきました。知らない人でも、隣に人がいれば助かる、同じ空間にいれば助け合うという精神を大切にしたいと思いました。(1年生)
  • 今回のお話を聞いて、改めて地震の怖さを感じました。たった1秒でも一瞬の迷いが命取りになってしまう、そんなことを強く感じたし、「自分の身は、自分で守る」このことも大切だと思いました。学園祭テーマである「未来につなぐ3,11」は、東日本大震災を忘れず、そこで学んだことを次に活かさなければダメだと思わせてくれるものだと思います。どれだけ地震の様子をテレビや新聞で見て怖いと思う事があっても、体験しなければわからないものはたくさんあると思います。それを阿部春香さんのお話から少しでも知れてよかったです。「この一日は、誰かが生きたかった一日。」この言葉の重みを忘れてはいけないと思いました。(2年生)
  • 春香さんの口から発せられる言葉一つ一つ、噛みしめながら、涙をぬぐいながら話している姿に強く胸が打たれ、私も自然に泣いてしまいました。卒業式の日、思い出に浸っていたかった時間を何の前触れもなく壊されてしまう。「茶色になった雑巾を、茶色の水で洗い、便器を掃除することや、友達のおばあちゃんの死、食パンを4等分にし、1日にそれだけで過ごした。」など、想像するだけで、今の私の生活がいかに恵まれていて、大切な必要なものが目の前にあるかという事を思い知らされました。春香さんが「震災が起きて1年後、留学先で話した時、初めて涙が出た。」と言う言葉に、最初は何で?と思ったけれど、「生きるために精一杯だった」と言う言葉を聞いて、辛い気持ちになった。(3年生)

 

最近のテレビ番組を見ていると、地震についての番組をよく見かけます。先日も南海トラフの地震が起きてもおかしくない状態であることを聞き、私自身も備えの必要性を強く感じました。まず、服用している薬をどこに置いておこうか?外に出てもすぐ取りに戻れる場所にしようか?など真剣に考えるようになりました。阿部さんが家族そろって食事ができたのは、震災後8か月だったと話しておられました。何気なく過ごす毎日、生かされていることに感謝しながら過ごしたいと思いました。

 

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「本物の人」との出会い

2月18日に行なわれました山崎直子さんの講演会後、生徒の感想を掲載すると言っておりましたが、遅くなって申し訳ございません。

年度末になり、目の前にすべきことが次々と現れ、その処理に忙殺されておりました。

 

 

生徒達の感想を読んで感じたことは、「本物の人」との出会いは、生きる意味や勇気を与えてくれるものだということです。生徒の感想は抜粋し、原文のまま掲載させていただきました。

 

【1年生】

  • 山崎さんのお話を聞いて、「日本について知らなかったことが恥ずかしかった。日本のことを知って初めて国際人になる」という言葉が心に残りました。正直、今の日本社会のことを聞かれても、答えられないのが現状で、そんな私について気づかされました。私は将来どんな仕事に就くかわからないけれど、日本について今からでも学んでおくことは大事だなと、改めて思いました。
  • お話を聞いて感じたことは、現場は違うけれど、共通して大切なことは「チームワーク」だと感じました。山崎さんの場合は宇宙ステーションの皆さん、私の場合は学校。実験=学校行事のように思え、やっぱりどこに行っても「チームワーク」というのは大切だなと思いました。そして、私自身の心のメンテランスも必要なんだと思いました。
  • 山崎さんという人は、私の中で最初すっごく立派で堅い人だというイメージでした。すごい学歴で、とにかくエリートで… でも、実際にこうして講演を聞いていると、私たちとさほど変わらない同じ日本人でした。ただただ“宇宙”という無限の世界が好きで、努力された方。でも、一番尊敬したい!と思ったのは、山崎さんの礼儀正しさ、人間として、女性としての心でした。講演初めから終わりまで、何度も山崎さんがされた、あのお辞儀。あったかい感謝がたくさん詰まっていました。そして、質問の時自ら舞台を降り、ちゃんと聞く態度。あの人間らしさには、本当に尊敬したいです。それと共に、同じ人として感動しました。

 

 

【2年生】

  • 山崎さんのお話を聞いて、沢山のことを学べてよかったです。一つ目は、今自分が無駄なことだと思っていることでも、後々活かされてくるということ。二つ目は、自分が本当にできるものとできないものの見極めの難しさ。三つ目は、自分の道を妨げるのも、自分の最大のエネルギーを発揮させるのも感情であるということ。四つ目は、日本の素晴らしさを知れたことです。特に、自分が本当にできること、できないことを見極めの話は、凄いなあと思いました。
  • 今回の講演を聞いて、地球上では体験することのできない宇宙ならではの体験の素晴らしさ、また、宇宙飛行士という職業に就くまでの苦労など様々なことを自分なりに考えました。自分のやりたいことを成し遂げるというのは、本当に難しいと思うし、周りの人にも迷惑をかけてしまうこともあります。ですが、“見方を変える”ことによって、一つのものが違う角度から見れ、より一層その事に興味を持つことができたりと、あきらめず様々な方向から、ものを見る大切さを学びました。
  • 宇宙飛行士とは、あこがれの存在であると共に、宇宙に行くまでには長い年月と厳しい訓練、高い精神力、技術や知識を要するものだと改めて痛感しました。それと同時に、宇宙飛行士が地球にとって重要な仕事をしていることに気づきました。地球を客観的にみることで、様々な問題を見つけることができるからです。海外旅行の際に感じた「真の国際人」についてのお話は、これからとても役に立つと思いました。もっと自分の国のことを知らなければいけないということを感じさせられ、何か日本の伝統文化に触れてみようという意欲を持たせてくださいました。
  • 山崎直子さんのお話を聞いて、どんなに自分の夢が叶うかわからなくても、努力して突き進んでいくことが大切か思い知らされました。それに気づいた時、私は今まで“安定”のあることばかり求めていたなということにも気づかされ、もっと大きなスケールで自分の夢を見つけることもできると思うと、私の可能性が広がるなと思いました。

 

 

【3年生】

  • 今回の講演会では、仕事観というものを私は学ぶことができました。女性として社会に出ることは他人事ではなく、いずれは私に回ってくることです。それでもまだ、私が社会に出るという事がいまいち想像できないし、女性はどのような仕事をしているかもあまり知りません。その中で今回の講演は、私の中の仕事観を大きくしてくれました。努力を積み重ねることで自分のやりたいことが分かってきて、それを仕事につなぐことができる、私達にはやりたい事を探す必要があると思いました。決して自分のやりたい事が実現できるとは限りませんが、山崎さんのように諦めることなく、女性らしく生きるという事を忘れずに生活すれば、いつかやりたいことが実現できるのではないかと思い、今回の講演のお話を忘れずに大学生活をおくりたいと思います。
  • 山崎さんは夢に向かってまっすぐ進んでいて、死ぬリスクも受け入れて、また、自分の夢や仲間に対する誇りを持っていて、とても輝いて見えました。自分の未来がはっきりしていない私にとって、山崎さんの存在は憧れです。壁があっても納得して乗り越え、自信を持って前に進む山崎さんがとってもかっこよく感じました。あの堂々とした姿は、裏での想像もできないような努力が山崎さんを支えていることに気づきました。いつでも夢を追いかけていて、絶えず目標を持っているところが素敵だと思いました。また、地球は本当に青く、宇宙は広いことを改めて実感しました。まだ、人間にはわからないことがたくさんあることに希望を感じました。ほんの少しでしたが宇宙から見た森林伐採の写真が印象的で、宇宙開発をするとともに地球を守っていくことの必要性も感じました。
  • 山崎さんのお話を聞いてまず思ったことは、山崎さんの夢に対する想いや気持ちがすごく強くて、そこから山崎さんの強さを一番に感じました。宇宙に興味を持つことは、大半の人が経験すると思いますが、そこで宇宙飛行士になろうと思ってもなれないのが現実で、そんな中でなりたいという想い一つで、人一倍努力のできる山崎さんは本当にすごいなぁと思いました。たくさんの葛藤があったにもかかわらず、最後までぶれない意志の強さに心が惹かれました。山崎さんのお話の中に、最大の敵は『感情』であり、自分を動かすのも『感情』であると知り、どんな敵も味方にしてしまえば、進んでいけることを知りました。山崎さんの意志の強さ、輝き、努力、すべてにおいて自分にないものを感じ、自分ももっと頑張ってみたいと思いました。
  • 山崎さんが最後に言っていた「一歩一歩の積み重ねがなければ、何もできない。毎日を大切に」という言葉がとても心に残りました。今は地味なことかもしれないけれど、それをいっぱい積み重ねることが大切なんだと思い、これから頑張って一つひとつコツコツとやっていこうと思いました。

 

 

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宇宙飛行士 山崎直子さんとの出会い

山崎直子さんの講演会が盛況のうちに終わり、皆さんにその様子をお伝えするのが遅くなり申し訳ございません。

昨年から心待ちにしていた2月18日(土)の朝、私は山崎直子さんをお迎えするために、長坂先生の運転する車に乗り名古屋駅に向かいました。定刻前に到着してホッとして約束の場所に行くと、山崎さんの方が早く到着なさり私の方に近づいてきてくださいました。お会いした時、自然体の女性の方という印象を受け、とても親しみを感じました。

名古屋駅から瀬戸文化ホールまでの約1時間、本校の名前の由来や学校生活について、山崎さんがシスターたちの幼稚園で過ごされたことなど、私は親しい友人に久しぶりに会った感じで話していました(山崎さんはどのようにお感じになったかわかりませんが・・・笑)。

山崎直子さんのお話を伺いながら、毎日の生活を大切にしていけば、自分の夢がかなえられることを私たちに教えていただいたように思います。

私たちがより良い人生を送るように、神様は人や出来事を通して私たちに呼びかけておられます。今回の山崎直子さんの講演を聴く機会、出会いによって、会場に集まった人たちは、自分に与えられた人生を勇気と希望を持って歩む力をいただいたのではないでしょうか。

次回は、生徒たちの感想を載せますので、お楽しみに!

 

 

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