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3Rを訴える!
穏やかな気候のもと、2月16日(土)オアシス21で、今年のテーマ「プラスチックごみ・生物多様性・温暖化」について発表しました。
プラスチックごみが地球に与えている現状を写真や動画、B紙に書き、来場してくださった方々に説明し、プラスチックの3Rについて共に考える時間になりました。
3Rとは、reduce(ごみ発生抑制)、reuse(再利用)、recycle(再生利用)のことを言います。
生徒たちが調べて得た結論は、reduce(ごみ発生抑制)の大切さです。
私たち一人ひとりが気をつけて行動すれば、海の生物たちにとって生きやすい環境を造ることができます。
それがまわりまわって、私たちの生活も安全で豊かな生活を送ることができます。
来場してくださった多く方々の中に、子供連れの親子の姿や中学生の姿が目立ちました。
説明する生徒たちは最初は緊張していましたが、説明するたびに自信をつけ、目の表情も生き生きしていました。
また、ステージでは生徒達が調べたことを、クイズや劇で表現していました。
回を重ねるごとに、ステージ発表の内容に深まりがあり、生徒たちが持っている才能に感心しました。
今年は3年生の参加者が少なく、1年生、2年生の授業後の活動が主になってしまったので、2月16日に間に合うのか心配しましたが、3年生のチームワークがよく、1年生、2年生を引っ張りみんなで協力してやり遂げることができました。
18日(月)の反省会の時、1年生2年生の生徒たちから3年生に対して、感謝のセレモニーが準備されていてビックリしました。
苦楽を共にした仲間だからこそ、このような形で感謝の心を表現できたのでしょうね。
BEP活動に参加した生徒たちの感想を抜粋して紹介します。
*友人に誘われてBEPの活動に参加した。
最初のBEP塾や谷口先生のレクチャーを受け、地球の現状を知りとてもショックを受けた。
特に、海の生き物たちの写真には、とても衝撃を受けました。
この活動に参加して、地球の現状を知れて本当に良かった。(1年生)
*オアシス21のイベントで、一般の方々と話す機会がたくさんありました。
その時緊張しましたが、それ以上に人に説明する難しさを知りました。
自分は理解していても、相手がどれだけの知識を持っているのかわからず理解してもらうように説明するのが難しく大変でした。
BEPを通して、みんなで協力してやればアイデアも出てくるし、作業も楽しくでき早く進むし、何事も成功することを学びました。(1年生)
*オアシス21のイベントに、耳が聞こえなく、言葉もうまく話すことができない方に説明する機会がありました。
言葉で説明することができないので、B紙を指さしたり、表情やジェスチャーで伝えると、相手の方も私に笑顔でジェスチャーで会話をしてくれました。
この出来事を通して、言葉で伝えること以外のコミュニケーション方法があることを知り、それを今度学びたいと思うようになりました。(2年生)
*BEPは他では味わうことのできない貴重な経験ができます。
生徒達が主体となり企画・運営をし、一般の方々に向けて環境問題について啓発していく活動で、学生の今しかできない活動です。
また、地球上で起こっている環境問題に目を向け、たくさんのことを学ぶことで社会に目を向けるチャンスになります。
また、イベントで多くの方々に学んできたことを直接説明することも、リーダーとしてみんなをまとめていくことの大変さもあり、自分自身を成長させる機会になったと思います。(2年生)
オアシス21の会場での、子どもと共に親子で楽しそうに学ぶ様子を見て、家庭の中で今日見たことや地球環境をよくすることについて親子で話題にしていることを想像し、独りでほっこりした気持ちになっていました(笑)。
地球をよくするためには、一人ひとりの意識改革が大切ですね。
その意識改革のサポートをさせて頂くために頑張った生徒たち自身も、いろいろな意味で意識改革ができた機会になり大きく成長したようです。
ブルーアースプロジェクト開始
2019年、新しい年が始まり早1か月が過ぎました。今年もよろしくお願いいたします。
1月から生徒たち有志のBlue Earth Project(BEP)が始まりました。
今年のテーマは「プラスチックごみ・生物多様性・温暖化」です。
最近話題になっているプラスチックごみの問題について考え、身近なことから何ができるのか生徒たちは話し合い、オアシス21で皆様に伝えたいと活動を開始しました。
まず初めにプラスチックの問題を知るために、学習会を開きました。講師はNPO法人BEPの大学生の方々、そして神戸松蔭高校の谷口先生です。
生徒たちは日ごろ目にしない海の中で起きている世界を知り、心を痛めていました。
更に1月26日に行われた「第8回藤前干潟 伊勢・三河湾のごみと水を考える集い」に参加し、環境をよくするために地道に活動を行っている地域の方々の貴重なお話を伺うことができました。
そこで、ペットボトルが捨てられ、それが川から海に流れ出し、海を汚染していく過程を知りました。
一人ひとりの意識を変えていかないと、自然がますます壊され人間に害を及ぼしてしまうこの現実を、一人でも多くの人たちに伝えたいという思いを生徒たちはもったようです。
そこで、瀬戸市内の様々な店舗に出向き、1月28日~2月12日の間、私たちの活動内容と今の海の現状を書いた小箱の設置とポスターの掲示をお願いいたしました。
例えば、ちょっと立ち寄ったお店に置かれた小箱に書かれてある内容を読んでいただき、自分はどの行動をとって自然を守るか意思表示をしていただきたいと思っています。
店舗に小箱、ポスター設置のお願いに伺った際、私達の活動を応援し協力してくださり、生徒たちのやる気に火がついたようです(笑)。
2月16日(土)オアシス21で、学んだことをブースや舞台で発表できるように生徒たちは取り組んでいますので、ぜひ見に来ていただき、一緒に地球を守っていきましょう。
かけがえのない時間、かけがえのない仲間
2月17日(土)は青空が広がり、晴天になりましたが、風はやはり冷たい一日になりました。
今年もオアシス21で、私たちが学んできた環境問題について発表する機会を頂きました。
今年で3回目になるBlue Earth Projectに1回目から参加していた3年生を中心に、ステージとブースに分かれ
「海の生物多様性を次世代に残そう~聞こえていますか?海の声~」
を伝えました。
ステージでは、司会者が
「陸の上で暮らしている私たちは、海の中の世界について無関心になりがちですが、今、海では大変な問題が起こっているのですよ。」
とアナウンスをした後、海の中の様子を色々な生き物を登場させて、海水温度が上昇すると生き物たちがどのような状態になるのかを見ている私たちにわかりやすく紹介してくれました。
ブースでは、ステージで紹介したことを展示や実験で訪れた方々に分かりやすく説明していました。
今回実験コーナーを設置し、海水の気温が上昇すると水は酸性化、サンゴが壊されていく様子を、本物のサンゴ(沖縄の海辺にあったものを拾って届けてくださった方のお陰)にレモン汁を数滴かけてみると、ジュジュジューとサンゴが溶けていく様子が分かります。
海中で大変なことが起こっていることを、実験を通して実感してもらう事ができました。
MY行動宣言にもたくさんの方々が協力してくださり、大漁旗にも環境を思いやる言葉をたくさんいただきました。
この大漁旗は、アクアトト岐阜、鳥羽水族館、名古屋港水族館に送りしばらく飾っていただくことになりました。
今回の活動に参加した生徒たちの感想を抜粋いたします。
*私がBEPに参加したきっかけは、カリタスホームで先輩方が発表しているのを見て、すごくかっこいいと思ったのと同時に自分もやりたいと思ったことでした。
実際活動を始めると、先輩たちのアイディアや提案に圧倒されました。
最初は意見を言えませんでしたが、途中から自分の意見をしっかり言えるようになりました。
自分の提案したことが採用された時は、本当に嬉しかったです。正直、活動が想像していたよりもハードで辛いこともたくさんありましたが、自分たちが暮らしている地球を自分たちで守らなければならないと思い頑張ることができました。(1年生)
*私は自分にしかできない「何か」を探すことを目標として、BEPの活動を行ってきました。
本来の目的である「何か」を見つけることはできなかったのですが、ヒントとなるようなものを見つけました。
それは、「コミュニケーション」です。
活動を進めていく上でも必要だし、活動報告や記事を書く際にも自分の言葉で伝えていくというのはとても大切だということがよく分かりました。(1年生)
*イベントでは限られた時間の中で、私たちの活動をよく知らない多くの人たちに伝えていかなければならないので、どのような言い方だったら手短に伝わるのかという言葉の選択にも悩みました。
でも、話し合いの回数を重ねるごとにコツがわかり、自分なりにできるようになりました。私がこのBEPの活動を通して一人でも多くの人たちに環境について知らせ、地球の手助けになればいいなと思いました。(2年生)
*学生の今しかできないことだし、何よりも“女子高生が社会を変える”というキャッチフレーズがかっこよくて強く惹かれました。
制作までの過程が想像以上に大変で、なかでも一番自分を成長させてくれたのが店舗アタックでした。
正直言ってしまうと、女子高生だから多分だいたいの店舗の方々はOKしてくれるでしょう・・・と思っていました(笑)。
でも現実はそんなに甘くなくて、私たちの班は3カ所電話して1カ所だけ訪問させていただいたという感じでした。
その1カ所も最終的にうまくいかず、後日断られてしまいました。あの時に、もっとうまくわかりやすく説明ができたらOKをもらえたんじゃないかと、後から後から自分に対する不満や悔しさが出てきました。(2年生)
*BEPで3年間活動を行ってきた中で、日々成長させてもらったと感じています。
人前で話すこと、物を作ること、自ら進んで行動すること、学ぼうとすることなど自分にとって苦手だったものが、BEPの活動を通してできるようになり、また苦手意識がなくなりました。
この活動をやってきて、学年を問わず、いろいろな考えや刺激がもらえました。多くの仲間に出会えて本当に良かったです。(3年生)
*今回参加して、周りの友人が自由登校を楽しんでいる中、社会のために自分が動かなければいけないという事実を実感し、仲間と共に活動をした時間は本当に素晴らしい時間になりました。
イベントでは、お客さんと面と向かって話し、うんうんと聞いてくださる皆さんの姿に感動をしました。
相手が笑顔だと自分自身に自信がつき、話すのが楽しくなりました。(3年生)
*私はBEPに入って、知ることの大切さ、伝えることの大変さ、仲間の大切さを学びました。
BEPに入っていなかったら会えていない友だち、後輩、一緒に頑張れたのは皆がいたからだと思います。
そして環境問題という大きな事について考えられたのは、BEPだったからです。
活動を終えた後でも、ニュースを見て気になったり、普段の生活を改めることができるようになったのもこの活動のおかげだと実感しています。
やりたいと思った人たちが集まった団体。
そんな強い気持ちの集まりだったからこそ、今しかない高校生活をBEPに捧げて良かったと思い達成感と満足感を味わっています。(3年生)
Blue Earth Projectに1期生として参加した1年生の生徒たちが、今年卒業していきました。
その中の4人は、使命感のようなものを感じたのか、ずっとBEP活動を続けていきました。
最初に参加するきっかけになったのは、先生からの呼び出し状でした。募集をかけましたが、踏み出す勇気がない様子だったので、背中を押してみました。
その出会いが、彼女たちを大きく成長させる活動になりました。
そのような生徒たちを見ると、教員はきっかけ作りだけをしてあげればいいことに気づかされました。
今回も私たち教員はいろいろプランを立てていましたが、生徒たちの方からプランが出されたものは、私たち以上に考えられたプランでした(汗)。
そして何より感心させられたのは、次世代を育てることを意識したプランでした。
教員も一緒に活動をし学んだBEPでしたが、生徒たちの秘められたパワーに驚かされました。
生徒たちが主体的に学び、行動し、分かったことを伝達するこの一連の活動が、現在よく耳にするアクティブラーニングだと思いました。
そして何よりこの活動を通して、生徒たちの生活スタイルが変わってきたことです。
地球を思いやる心が、自分と、他者と、自然との関係をよくすることになります。それこそが、神の似姿に創造された人間らしい生き方だと思います。
名古屋港水族館でイベント
3月18日(土)9時30分~17時まで、名古屋港水族館のサンゴ水槽の上の小さなスペースで「Save the サンゴキャンペーン」のイベントをさせてもらいました。
今回はBlue Earth Projectメンバーの1年生、2年生19名だけで、それも、3月の学年末試験が終わった後の1週間で準備を行いました。
名古屋港水族館の来場者は親子連れが多いと聞いていたので、生徒たちの伝えたいメッセージを子どもにも分かりやすく、楽しく伝えるためにはどのようにしたらいいのか、いろいろ工夫をしていました。
エレベータで上がってきたところにあるスペースで、生徒たちはイベントを行いました。
そこはちょうどサンゴ水槽の上で、サンゴを眺めることができる場所です。
生徒たちは手づくりのチラシを配布しながら、
「サンゴキャンペーンをしています。どうぞお越しください。」
「私たちは名古屋です。環境問題に取り組んでいます。」
と明るい声で呼び込みを行っていました。
まず、サンゴの説明を聞き、サンゴの働きと白化の様子を紙芝居で見てもらった後、水槽の中にあるサンゴの前でヨシ紙やサンゴスティックにサンゴメッセージを書いてもらいました。
サンゴキャンペーンを実施してから1,600枚以上のメッセージカードが集まり、そのおかげで万座ビーチに40株以上のサンゴを植えることができました。
ブースの最後は、これまで学んできたことをどれだけ覚えているのかを試すサンゴクイズコーナーです。
4問の質問に答えて全問正解であれば、金メダルがもらえます。
生徒たちは表彰式の時に流れるBGMを口ずさみながら、子どもの首にメダルをかけてあげました。
金メダルを貰った瞬間、子どもたちの嬉しそうな表情。このメダルは、子どもたちの心をつかみました。さすが、生徒たちですね。
ここでサンゴについて学んだ子どもたちは、きっと自然を大切にする人へと成長していくでしょうね。
当日1万人程の人たちが来場したと聞き、多くの方々にサンゴの大切さを伝える機会が与えられて、生徒たちは達成感に満ちた表情をしていました。
最後に行なった分かち合いの中で、生徒たちは次のような感想を述べておりました。抜粋して紹介します。
・冬のBEPで頑張っていない人は誰もいなかった。一人ひとりの頑張りがあって今日のイベントが成功した。
・準備期間が短期間だったけれど、自分たちが伝えたいことを話し合い集中して準備ができた。
B紙に書く時も立体的に工夫して書いたり、前回よりもレベルが上がった作品になった。
・サンゴのことを勉強するまで何も知らなかったけれど、勉強するたびに「知る」ということの大切さをより実感することができた。
・自分たちが学んだことを、人々に「どのように伝えたらいいのか」を話し合ったおかげで、「伝える術」を身につけることができた。これは学校生活を行う上で貴重なことだと思う。
今年のBEPのメンバーは2期生。1期生の活動に惹かれて参加した生徒たちは、自分たちが1年間通して行ってきた活動は間違っていなかったという自信がついたように感じました。
今年は昨年よりもバージョンアップしたテーマで、すべてを自分たちの手で考えて行っていかなければなりませんでした。
サンゴについて勉強し、勉強したことの中から何を人々に伝えていくのか、いつも話し合いながら決めていました。
だから、伝える能力が育ってきたのでしょうね。
子どもたちには子どもたちが理解しやすい話し方をしている生徒たちを見ると、臨機応変に行動できる能力もしっかりと身につけることができたと実感させられたBEPの活動でした。
タラ号乗船
海洋探査船「タラ号」は、3月8日(水)14時に名古屋港に到着しました。
港で出迎えた人々は、報道陣の方々と本校のBlue Earth Project(BEP)のメンバー3年生6名(1年生、2年生は学年末テスト中)の少し寂しいお出迎えになりました。
タラ号から乗組員の方々が船から降りて私たちと挨拶を交わした後、名古屋港関係者の方々からの歓迎セレモニーを受けられました。
私たちはBEPと書いた大きなポスターと本校の旗を持って出迎えていたため、乗船していた方々が声をかけてくださいました。
実は、名古屋港に来る前は神戸港に立ち寄っていましたが、その時に神戸松蔭高校のBEPのメンバーから活動を聞いていたからでしょう、早速、乗組員の方々との記念写真。感激しました。
17時に船内を案内してもらう計画でしたが、人数が少なかったので、早い時間に乗船が許可されました。
先に報道陣の方々、次に私たちが船内に入りました。私たちに説明してくださった方は、グアムから乗船したという日本人のアーチストの方でした。
船内を案内しながら、タラ号の活動を分かりやすく説明してくださいました。その中で、マイクロプラスチックの問題を聞き、胸が痛くなりました。
タラ号は3種類のサンゴに絞って調査をしていますが、汚染されていないと思っていたポリネシアの海でもサンゴが白化している現実を知り驚きました。
また、水中カメラマンの方が撮影した映像を見せてもらいましたが、たくさんの生き物が平和(?)に生きている様子を見てあまりの美しさに感動し、目に涙を浮かべる生徒もいました。
水中カメラマンは、この美しい海を守ることの大切さを強調し、私たちが知らない海の中の自然を絶対に壊してはいけない、そのためには、「教育」が大切だと言われました。
そして、私たちが忘れてはならない自然との関わり方に、3つの方法、「①選択(例えば、物を買う時にエコバックを持っていく。
近所に行くときは車に乗らない等)、②教育(宇宙よりもサンゴや海のことを知らなさすぎ)、③選挙(自然を守ることは一人ではできない。政治家の助けも必要)」があると教えてくださいました。
タラ号と出会った生徒たちは、自分たちの知らない世界を知ることができて感動と刺激を受け、もっと英語やフランス語を学びたい気持ちになったようです。
もし将来タラ号に乗船したら、どんな役割を持って乗れるか将来の自分を想像しながら楽しそうに語り合っていました。
生徒たちばかりでなく、生徒たちの学びに興味を持った教職員がタラ号に乗船し説明を受けて帰ってきた時、職員室はタラ号の話で盛り上がっていました。
生徒たちが帰る時に、乗組員の方々が書いてくださった色紙をプレゼントしてくださいました。
これは、本校の宝物になりました。今後もタラ号と同じように、BEPの活動を通して自然環境保護を人々に伝えていきたいと思いました。
タラ号のHPもご覧ください。本校の生徒たちの写真が掲載されています。
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