朝礼の話|聖カピタニオ女子高等学校|校長ブログ

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【朝礼の話②】勉強にとって大切な4つの力

白百合

校内は白百合が見ごろです。

 来週から期末試験が始まります。今日は勉強の仕方について私が思うことを少しお話ししたいと思います。

◇勉強とスポーツの取り組みは相通じる◇

 毎年3月に卒業した3年生の先輩から1、2年生が「受験体験談」を聞くキャリア・ガイダンスがあります。卒業生たちが3年間どのように勉強してきたかを聞いていると、彼女たちが何となく勉強してきたのではなく、それぞれに理に適った方法論と心構えに基づいていることに気づきます。私は常々、勉強とスポーツの取り組み方には多くの共通点があると考えていますので、思わず「いいプレーヤーだな」というふうに感じてしまいます。

◇戦略性◇

 まず第一に彼女たちは共通して確かな戦略性を持っています。3年間をどのように過ごし、どのように学習に取り組むかを踏まえてしっかりと計画を立てています。スポーツで戦略を練ってそれに基づいて練習計画を立てるのと同じです。

◇継続する力(サステナビリティ)◇

 第二に「継続は力なり」という言葉が示すように継続する力が重要です。いわゆるサステナブル(sustain…持続する +  able…できる)、サステナビリティ(sustain…持続する +  ability…能力)です。一気にするのではなく学習計画に沿って繰り返し積み重ねることによって「身に付ける」必要があります。スポーツの世界では「一夜漬け」という言葉自体、存在しないと思います。

◇回復力(レジリエンス)◇

 第三は最近注目されているレジリエンス(resilience)という力です。回復力、弾力性、しなやかさという意味です。継続が重要といっても計画通りに行かないことも多くあります。体調を崩したり、その日はどうしてもやる気が起こらなかったり、睡魔に襲われる、思うように成果が上がらない、など。そんな時あきらめずに状況に合わせて計画を修正しながら粘り強くやり通す力がレジリエンスです。

◇勉強は団体戦◇

 「戦略性」「継続力」「粘り強さ」の三つのほかにもう一つ大切な力があると思います。私がキャリア・ガイダンスでいいプレーヤーだと思った一人の生徒は「受験や勉強は個人種目ではなく、団体戦です」と言っていました。その人は受験科目に小論文があって、3年生の冬、先生に添削をしてもらい、うまく書けずに泣きそうになったりしながらも来る日も来る日も書く練習を続けていました。昼休みもさっと昼食を済ませ、一人で学習室に行って練習をしていたそうです。ふと横を見ると、同じように頑張って勉強をしている人がいる。その時、一人じゃない、孤独な戦いではないんだと、本当に心強い気持ちになったそうです。頑張っている友達がいたから、私も頑張れたという声もよく聞きます。隣で頑張る、よき隣人よき仲間とお互いがなれるよう、頑張っていきましょう。

校長 村手元樹

*2022.6.23 全校朝礼

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【朝礼の話①】愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

パンジー

校内のいたるところにパンジーが咲いています。

 今日は一つの名言を紹介します。この言葉だけでも覚えてください。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉です。ビスマルクという人が言った言葉とされています。

◇愚者は経験に学ぶ◇

 「愚者」は愚かな者、賢者は賢い者ということです。「愚かな者は経験から学ぶ」というと少し違和感がありますね。経験から学ぶことが大切なことは間違いありません。おそらくこの言葉の真意は「愚かな者は自分の経験からしか学ばない、自分の経験だけを頼りにものを考える」ということです。

◇賢者は歴史に学ぶ◇

 「賢い者は歴史に学ぶ」、この「歴史」は広い意味での歴史です。「歴史」=「人の経験、他者の経験」と置き換えると分りやすいです。「賢い者は、自分の経験だけに頼らず、他者の経験をも取り入れてものを考える」ということだと思います。なぜならどんなに頑張っても一人の人間が経験できることは限られています。謙虚に他者の経験をも参考にした方がいいからです。

◇「聞くこと」と「読むこと」の大切さ

 では「他者の経験」はどのように学ぶか。二つあります。一つは「聞くこと」。できるだけ沢山の人と出会い、その人の経験やそこから導き出された考えを「聞く」ことがまず一つ。ただ何となく聞くのではありません。そこから何かを必死に学ぼうと耳を傾けることです。もう一つは「読むこと」。できるだけ沢山の人が書いた文章や本を「読む」こと。そこにはその人が一生をかけて辿り着いた考え方や生き方などの知恵がいっぱい詰まっています。

 「他者の経験」は「聞くこと」「読むこと」によって学べます。「聞くこと」「読むこと」を大切にしない人の「話す」「書く」内容はどうしても浅くなります。なぜなら自分の経験の範囲内でしか物を考えることができないからです。

◇読書週間◇

 さて6月13日から一週間、読書週間が予定されています。この目的は読書の大切さを思い起こす、特に普段あまり本を読まない人には本を読むきっかけにしてほしいというものです。「読書体験」という言葉があるように読書を通して得た他者の経験も、皆さんの貴重な経験の一つとなっていきます。皆さんの経験を広げる、よい本との出会いがあることを願っています。

 カピタニオのHPに私の経験の中から得たおススメの本を紹介していますので、よかったら参考にしてください。

校長 村手元樹

*2022.5.26 全校朝礼

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