2012年2月|聖カピタニオ女子高等学校|校長ブログ

「2012年02月」の記事

春を信じて、チャレンジ!

 暦では立春を迎えましたが、寒さはまだまだ本番のさなか。特に今年は寒さが一段と厳しく、実際に春めいてくるにはもう少し先になりそうです。校長室にあるカレンダー(師イエズス修道女会製)の2月のページには、寒椿の絵に「信じ、希望し、春を待つ(Trusting, hoping, waiting for spring)」という言葉が描かれています。まさにそんな心境になる月になりました。

 例年のことながら、この時期は受験シーズンたけなわで、本校(高校)生も中学生もそれぞれ自分の「春」をめざして一生懸命取り組んでいることでしょう。入学試験の功罪はそれぞれあるでしょうが、自分のめざす目標(進路)にチャレンジすることは、その結果(合否)だけでなく、むしろそこに至るまでのプロセスがもっと大事なことなのかもしれません。つまり、私たちは、つい困難な出来事のない、安穏な道を進みたいという思いをもってしまいますが、現実にはそういう道はないでしょう。大なり小なり幾多の困難に出会うことは避けられません。そういう時に力を発揮するのが、結局はそういう壁にぶつかった時にそれにどう臨んだかということとその時にどう考えた(成功したものだけでなく、失敗も課題の発見には役に立つはず)かということかと思います。したがって、入学試験への取り組みが、その後の人生の中でぶつかるさまざまな「壁」にどう立ち向かうか、そのために自分の力をどう養い、どう使うかを考えるチャンスの一つになると考えれば、無駄なチャレンジということにはならないでしょう。

 また、今月下旬から新年度4月上旬にかけての2ヶ月ほど、英語コース1年生が、オーストラリア短期留学に出かけます。多くの生徒が飛行機に乗るのも外国に行くのも初めて、しかも現地の家庭にそれぞれホームステイをするので、期待もあるものの不安も多いことでしょう。まずは言葉(英語)で意思疎通を図ることに苦労はするでしょうが、そこは若者、体ごとぶつかって、身振り手振りを交えて一生懸命ふるまえば、きっと相手に伝わるはずです。そして、お互いの理解が深まれば深まるほど、言葉では乗り越えられない「壁」は低くなっていくことでしょう。

若きチャレンジャーたちの汗と涙が、次の良きステップとなることを願っています。

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