「2012年03月」の記事
若い雛たちの巣立ちに、幸多かれと祈る
3月2日(金)10時より、第47回卒業証書授与式が本校カリタスホームで行われた。
146名(普通コース103名、英語コース43名)の生徒たちが、名残り惜しく、かつ希望を抱き、母校を巣立って行きました。
式は、まず卒業生たちが、ラルゴの曲とともに入学式のときに初めてともしたローソク(このローソクには瀬戸にあるドミニコ会のシスターが一本一本手書きした麦の穂が描かれている)をもって入場するキャンドルサービスで始まりました。そして、聖書朗読の後、ろうそくの灯が会場を照らす中、生徒全員による感謝の歌「ああ感謝せん」の合唱。卒業生たちにとっては、それぞれが3年間のさまざまな思いの詰まった、荘厳で感動的な歌声が会場に響き渡りました。卒業証書は、ご臨席いただいたご来賓や卒業生の数より多い保護者の方々が温かく見守る中、壇上で一人ひとりに渡され、それぞれがこの日の主役としての大役を誇らしく、また無事に終えることができました。
卒業生の皆様、そして特に保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
式辞として、卒業生たちに贈ったはなむけの言葉ーーー
「人間、万事塞翁が馬」(中国の故事)や「変な人相占い師」(高麗時代の随筆)の話のように、今ある状況に慢心することなく、逆にあきらめることなく、時として逆転の発想、反対からみる視点が重要である。そして、聖書「山上の垂訓」にも見られるように、真の人生を歩むためにも同様に考えることが大切ではないか。
現代社会は、さまざまな問題を抱え、その解決を図る必要性が高まっている。男性中心で進めてきた社会の問題解決のためには、女性による発想、女性からの視点が重要な鍵を持っていると思われる。3年間の日々を過ごす中でもらったエネルギーに感謝しつつ、カピタニオで身につけた「一粒の麦」の精神を発揮して、社会のあちこちで、平和な社会づくりに活躍してほしいと願っている。