2015年9月|聖カピタニオ女子高等学校|校長ブログ

「2015年09月」の記事

いよいよ二学期です

 長い夏休みも振り返ってみれば、あっという間。。。でも多くの皆さんは計画通り、いやそれ以上に充実した日々を送ったことでしょう。今日は二学期始業式、生徒たちは元気よく登校してくれました。式でのお話を紹介します。

平成27年度二学期始業式 校長の話          2015.9.1

 長い夏休みが終わりました。いつまでも休みが続かないのと同じく、暑い暑いといっていた夏も、先週から降り続く雨と、ツクツクボウシの鳴き声に、秋の気配をいっそう感じさせてくれます。

 さて、今日9月1日は防災の日。関東大震災、伊勢湾台風をはじめ、過去の災害を振り返り、二度とこのような被害を繰り返さないようにと思いを新たにする日でもあります。ご家庭でも防災や避難について、今一度確認し合っていただきたいと思います。

 また、今年の夏も猛暑、酷暑の異常気象についての連日の報道がありましたが、これ以上に日本中を震撼させたのは、自分本位の身勝手な理由による犯行です。小学生が、若者が、年配の方々が、犠牲となり、多くのかけがえのない命が奪われました。亡くなられた方々、またご遺族の方々の心中を思うと本当に心が痛みます。謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。

 皆さんが学習に、部活動に、またそれぞれの夢の実現に向かって一生懸命に取り組んでいたこの夏休みの間、長崎・五島へのカトリック研修に参加しました。そこでのお話を紹介します。

 隠れキリシタンの方々が、迫害を受けながらも、不便なところを開拓し、約250年もの間、親子七代にわたって沈黙を守り、命をかけて、どのように信仰を貫くことができたのか。神父様、信徒の方々、学校の先生などから現地でお話をうかがうにつれ、少しずつ考えるきっかけをいただいたように思います。五島にある50もの教会のうち約半数を訪れ、それぞれの場で静かに祈ることもできました。事前に幾冊かの書物を読んではいったものの、その場で説明を受け、隠れキリシタンの方々の当時の暮らしを思うと、その衝撃は計り知れないものでした。

 カピタニオは学習だけでなく、いろいろな行事、体験を通して、人間的な成長を考えています。まさにこの二学期は学習にも、行事にもしっかり取り組むことの出来るよい機会だと思います。まずは学園祭。このテストが終われば、準備もますます本格的になります。また体育祭、音楽会、クリスマス会など、二年生の皆さんは修学旅行もありますね。いうまでもなく準備がしっかり出来てこそ、それぞれの行事は実り多く、楽しむ事ができ、またよき思い出となります。

 様々な行事を通して、自分ができる役割をしっかり果たし、お互いに自分自身の存在を認め合いましょう。お互いに認め合うことが出来ると、存在していることへの自信となり、それが行動する上での自信につながり、また団結が生まれると思います。喜びは大勢で分かち合うのがいいですね。

二学期もまた「喜びの声が響き渡る学校」でありたいと思います。

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