2016年4月|聖カピタニオ女子高等学校|校長ブログ

「2016年04月」の記事

ご入学おめでとうございます

 平成28年度新入生が入学して早一週間が経ちました。本格的に授業も始まり、新しい生活にも少しづつ慣れてきたことと思います。笑顔で登校してくれ、挨拶を交わすことができる喜びに感謝しています。入学式当日は雨、保護者の方々にはお車のことで大変ご迷惑をおかけしました。当日の式辞を振り返っておきます。

平成28年度入学式 式辞         ???    ???? 2016.4.7

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。聖カピタニオ女子高等学校 教職員 生徒一同、心から皆さんを歓迎いたします。そして、今日から始まる皆さんの高校生活が、より有意義で楽しいものとなるよう願っています。

 また、保護者の皆さまにおかれましては、お嬢様のご入学を心よりお喜び申し上げます。保護者の皆さま方のご期待に応えられますよう、全教職員、力を合わせて一生懸命頑張って参ります。どうかよろしくお願いいたします。また、学校行事などへも足をお運びいただき、お嬢様方の生き生きとした姿をご覧いただいたり、PTA活動にも積極的にご参加いただきますよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 創立者 聖バルトロメア・カピタニオのことばに次の一節があります。

  「私は 常に平和な心を保ち

    明るい笑顔と 優しいことば 優しい態度で

       人に接したいと思います」

  教職員一同この言葉を心にとめて指導に当たって参ります。

 さて皆さんは、マザーテレサという人のことを聴いたことがあるでしょう。物の豊かさを追い求めて、人びとはいつしか心貧しくなっています。その中で彼女が私たちに教えてくれたのは、人間性の中にある美しさ、人の心を満たすものは、愛であり、私たちはいつも、大いなる存在の前に謙虚に生きねばならないということでした。

 そのようなマザーテレサの言葉を、ノートルダム清心学園の理事長であるシスター渡辺が翻訳した「マザーテレサ 愛と祈りの言葉」という本の中から一節を紹介します。

 数ヶ月前のことですが、私たちは夜、カルカッタを見回っていて、街角に捨てられている五、六人の人々を見つけました。死にかけていたので、「死を待つ人、捨てられた人の家」に連れて帰りました。

 その中の一人に、ほとんど臨終の状態にある小柄な老女がいました。そこで私はシスターたちに、「私がこの人を看取るから、あなたがたは残りの人たちの世話をしてください」と言いました。

 ベッドに横たえようとした時その老女は私の手を取り、美しいほほえみを浮かべました。そして「ありがとう」と一言言って息を引き取りました。

 実に、彼女は私が与えたよりも、ずっと多くのものを私に与えてくれました。感謝に溢れた愛を与えてくれたのです。私は彼女の顔をしばらく見つめながら、ふと考えさせられました。

 「もし私が彼女の立場にあったら、私はどうしただろう」と。

 皆さんならどうでしょう。本には彼女の正直な気持ちが書いてありますが、マザーテレサはどう思ったか、また皆さんならどうか、ぜひ考えてみてください。来週のオリエンテーションでもう一度ふれますね。

 この聖カピタニオ女子高等学校で、授業はもちろんのこと、皆さんが出会い、体験する一つひとつの事実、様々な行事を通して、豊かな感覚、知的好奇心を大いに磨き、感性を育てていただきたいと思います。

 そこで、皆さんとともにこんな学校でありたい、という私からのメッセージがあります。

   「喜びの声が響き渡る学校」

 1日のあいさつに始まり、お祈り、聖歌、ありがとう、という感謝。

   学習、友達との会話、部活動、さまざまな行事での笑顔、

    頑張ったね、という声掛け、などなど。

 生きている喜びが学校中に響き渡る、そんな学校でありたいと願っています。

 最後に聖書の一節をご紹介します。

  「いつも喜びを忘れずにいなさい。

     絶えず祈りなさい。

        どんなことにも感謝しなさい。」 (テサロニケ、5章16-18)

 皆さんとともに歩んでいくことができる喜びに感謝し、私の式辞といたします。

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