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アンテナと引き出し ―令和4年度一学期終業式のご報告―

MicrosoftTeams-image (22)玄関に可憐に咲くペチュニア

  7月20日、一学期の終業式を行いました。今年度は新型コロナウイルス感染症および熱中症対策のため、オンラインでの終業式になりました。終業式のあと、これもオンラインではありましたが、サッカー部のインターハイ出場壮行会をして、全校でサッカー部へエールを送りました。以下は、終業式で話した生徒たちへのメッセージです。お読みください。

◇夏休みに望むこと◇

 おはようございます。皆さん、一学期お疲れさまでした。いよいよ夏休みが始まります。夏休みに際して皆さんに望むことが2つあります。先ず第一に健康に気をつけて過ごすこと。感染症対策、熱中症対策はもちろん、規則正しい生活を心がけ、心の健康にも気をつけてください。二点目。夏休みは普段より時間的余裕が生まれると思うので、視野を広げて普段できないような、勉強の機会にしてほしいと思います。そこで今日のお話のキーワードは「アンテナと引き出し」です。「アンテナを張る」という慣用句は国語辞典では「情報を集める手段を講ずる」と説明されています。「引き出し」は比喩的に「臨機応変に活用できる、隠れ持った多様な知識や豊かな経験」という意味で使っています。

◇「熱意を示す」とはどれだけ考え、準備してきたかを示すこと◇

 3年生の方は本格的な受験シーズンを迎えます。毎年秋ごろ、小論文指導や面接練習をする際、この方はもう少し早く夏休みくらいから準備をしておくとよかったのになと感じる場合がよくあります。たとえば、私は国語が担当なので、日本文学の学科の人とよく面接練習をします。そのとき、「興味のある作家は?」と質問して「夏目漱石です」という答えが返ってきたとします。次に「一番印象深い作品は何ですか?」「はい、『こころ』です。」『こころ』について一通り聞いた後、「では漱石で他に好きな作品は?」「はい、ありません」「では『こころ』の他に漱石でどんな本を読みましたか?」「はい、読んでません。」ハキハキとは答えてくれるのですが、どうでしょう? 推薦入試では熱意を示すことが大切だと言いますが、熱意というのは「はい、とにかく頑張ります」というテンションの高さではないと思います。熱意を示すとは、日頃からその分野についてどれほど真剣に考え、どれほど準備してきたかということだと思います。こうした準備は受験直前ではなかなかできませんね。

◇進路についてもアンテナを張って探ってみよう◇

 1,2年生の皆さんも、いろいろなところに幅広くアンテナを張って、自分の引き出しをたくさん増やしてもらいたいと思います。いろいろな本を読んだり、いろいろな人の話を聞いたり、進路についてじっくり考えるのもいいかもしれません。進路もただ頭の中だけで考えていてもなかなか答えは出てきません。アンテナを張って探ってみる必要があります。たとえば卒業した皆さんの先輩の一人の例を紹介します。その人は法学部か経済学部か経営学部かどこに行くか迷っていたそうです。そこでどうしたかというと一週間ずつその学部を志望したつもりになりきってみたそうです。「今週は法学部週間」と決めたらまず友達とかにも「私、法学部に行こうと思うんだ」と宣言し、家族とか先生にも「私、法学部を目指します」とか言うと、感想とかアドバイスとか返ってきます。「法学部に行った知合いいるよ」とか「法学部なら何々大学がいいんじゃない」とか。自分でネットでいろいろ調べたり、図書館に行って法学に関する入門書を読んでみたり。で、翌週は「経済学部週間」。友達に「私、やっぱり経済学部にしようと思うだよね」「え、変わったの?」とかいうやり取りで始まるわけです。そうやってアンテナを張っていろいろ動いてみると、見えなかったことがたくさん見えてきます。「思っていたイメージとは違った」とか「こっちの方が自分に合ってる」とか「こんな興味深い研究分野もあるんだ」とか。なかなか面白い試みだなと思ったことを記憶しています。

◇夏休みは自分の世界を広げるチャンス◇

 というわけで皆さん、アンテナを張って引き出しをたくさん作ってください。有意義な夏休みになるよう祈っています。ありがとうございました。

校長 村手元樹MicrosoftTeams-image (24)

 

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