「2009年10月」の記事
多田のサッカー教室-2009年10月号
今月は第5回愛知県女子ユース(U-18)サッカー大会についての報告である。
10月10日(土)に松蔭高校と対戦した。
先週の試合では本校は豊田レディースに1対2で敗れ、名古屋FCは松蔭に7対0で勝利している。
本校として当然勝利が必要で、得点も名古屋FCが奪った7点が1つの目安になった。
前半からコンスタントに4点を奪い、後半は3点を奪い、7対0で完勝した。ただ、8点以上を目標に入ったため、決定的な場面でのミスやパスミスなど悪い所に目が行き、言葉も荒くなる。
サッカーとはミスのスポーツとわかっていても冷静になれない自分がいた。選手達にも無理を強いて足がつる者も出た。サッカーの試合でそもそも何点以上取って勝てという事自体間違っている。
昨日ACLの名古屋グランパスとアルイティハドの試合を観戦した。グランパスが決勝に進むためには4点差以上の勝利が必要であった。
そのため攻撃的な選手を先発に多く起用し、いつもとは違う戦術、ポジションでの戦いとなった。結果はカウンターから2点奪われ、1点返すのがやっとの1対2で敗戦した。
プロですらこの結果なのに7対0で勝利した部員に温かい声を掛けてやれなかった事は監督として失格であったと反省した。
続く名古屋FCと豊田レディースの試合は1対0で名古屋FCが勝利して勝ち点6で名古屋が首位に立った。
17日(土)には最終戦が行なわれ、まず豊田レディースと松蔭の試合は6対0で豊田が勝利し、勝ち点6、得失点差が+6で日程を終えた。
この結果、本校が名古屋に勝利すれば、勝ち点6で3チームが並び、得失点差の関係で1位になれる事がわかった。半ばあきらめかけていた東海大会への道を自力で切り開ける事となった。
否が応にもモチベーションが上がった。ただ、名古屋には過去1度も勝った事がない。昨年も同じような状況で0対0で引き分けた。
ところが開始2分、左サイドからのセンタリングをトップ起用のなみが滑り込みながら押し込み、待望の先制点を奪う。願ってもない展開である。
そして前半は1対0のまま折り返し。早い時間帯での得点で、やはり気持ちは守りに入った部分はあるが、ハーフタイムでは0対0のつもりで、カウンターを狙えと指示。
後半に入り、押され気味の展開のまま時間は進む。後半15分、相手のコーナーキックでクリアしたボールをゴール前に大きく放り込まれる。今までも幾度か見てきたシーンがまた起きた。
ゴール前に大きく蹴っただけのボールがゴールに吸い込まれる。同点ゴールである。結局1対1で引き分け、勝ち点4で3位となった。同時に3年生全員の引退が決まった。
ゆり、はな、まき、けい、ふみ、とも子、ぜん、あい子、あんい、あやなと数々の歴史を作ったメンバーがチームを去った。毎年繰り返される3年生の引退。やはり寂しい。
今年のメンバーはそれぞれの個性が融合し合い、チーム内を盛り上げ、結果を残した。本当にお疲れ様。ただ、燃え尽きるにはまだまだ早い。やり残した事もあるはず。 新たな目標を掲げ、それに向かって全力を出してほしい。