「2011年12月」の記事
クラブワールドカップ2011
世間がクラブワールドカップのサントスFCvsFCバルセロナで興奮している中、第33回全日本女子サッカー選手権大会のベスト16の戦いが行われていた。男子で言う所の天皇杯である。各県で予選が行われ、その上位チームで地域の予選を行い、そのまた上位が本戦(全国大会)に出場する。当然、高校にもチャンスがあり、本校は9月の県予選で敗退している。本戦には高校チームが6校出場しており、ベスト16に3チームが残っていたが、なでしこリーグ勢に敗れた。当然と言ってしまえばそれまでだが、ここまで勝ち上がったのはさすがである。 12月27日(火)の準決勝と1月1日(日)の決勝はNHK BS1で生中継される。女子サッカー史上初のことである。
少しだけクラブワールドカップについて触れる。私もバルセロナの勝利を予想していたが、まさかそこまでの差があるとは…。そう感じた人は多かったに違いない。指導者でバルサのサッカーを目指すと言う人がどれだけいるのか想像を絶するが、私はと言うと、ヒミツで・・・<(_ _)>当然世界一のサッカーを目標にしたいが、今の個の力では現実的ではないと言うのが正直な所である。
最後に余談だが、12月14日に豊田スタジアムでサントスFCvs柏レイソルの試合が行われた。私用で観戦できなかったが、梶野と本校教員がネイマールのプレーを目の当たりにした。実にうらやましい。記念にと梶野に電話してサントスFCのマフラータオルを買ってきてもらった。すべて売り切れており、テント内に展示してあったものを見つけ、慌ててそれを購入したらしい。翌日、貴重なものですよ。と渡されて、袋の中にある黒と白の色合いのマフラータオルに喜ぶ私。早速広げて見てみると、見慣れぬエンブレムとアラビア語?らしき文字。その横にはAl-Sadd Sports Clubの文字。そう、それは、何と、アルサッドのマフラータオル(*_*)。日本人でどれだけの人が持っているのか、計り知れないある意味記念のタオルである。確かに貴重なものだ。もちろん、2000円のマフラータオル代とともに感謝の言葉を、いつもコーチとして活躍の梶野くんへ伝えた。本当にいつも『いい仕事、ありがとう』
多分今年最後のブログ。来年が皆様にとっていい年でありますように!!
チームは12月23日から3日間トレーニングマッチ、26日から29日まで第2回なでしこハイスクールカップに参加する。
訪問者
12月9日(金)突然西川司(元グランパス)さんが練習に参加した。実に半年ぶりのことであったが、切れはさすがに落ちていなかった。彼は現役時代、本田圭佑とともにプレーし、昨日トヨタカップ初勝利を上げた柏のネルシーニョ監督のもとでトレーニングしていた経歴を持つ。その彼は自分の事を“キャプテン司”と呼ぶ。((+_+))? 今日は個人戦術中心のトレーニングであったが、1,2年生の部員の成長ぶりに驚いていた。自分自身は毎日見ているので、さほど感じてはいなかったが、指導者にとって部員の成長程嬉しいものはない。ただ教えることはまだまだ山積みである。
話はかわるが、3年生の進路(サッカー部員)が続々と決まっている。例年になく、カトリック系、体育系、看護系、音楽系、教育系、美術系など進路は多岐に渡り、国公立大学、私大受験のために今も努力を続けている生徒がいる。頑張れ、受験生!!吉報を待つ!!!
流行語
今年の流行語大賞は≪なでしこジャパン≫になった。暗い話題が多い中で、国民に希望と勇気、感動を与えた意味でも妥当な選考と言える。ただ、流行には『一時的急に世界に広がり、増えること』の意味がある。なでしこジャパンが今年だけのはやりで終わらせないためにも新しい環境作りも必要となる。東電の選手をJ1の仙台が受け入れ、なでしこリーグの2部にあたるチャレンジリーグは東西に分けず、2回戦総当たりで来年度は実施される。これらが選手の底上げにつながり、ロンドンオリンピックでの活躍につながることを願う。我々高校の指導者は上のカテゴリーに選手をつなげる役割を担うことも要求されるが、一番の目的はサッカーを通じての人間教育にある。様々な困難や失敗を克服する中で、現実逃避しない忍耐力を身につけ、選手、監督、保護者、関係者、出会う人に対して心からの挨拶ができ、あらゆる場面で人の話が素直に聞ける女性に育てていきたい。チームスポーツにおいてわがままは許されない。この年代において我慢させる事も重要なキーファクターになると思う。どんな形であれ、社会に貢献できる女性になれるよう、これからも指導を続ける。サッカー部員はもちろんの事、本校生徒のために…。
リニューアル
HPがリニューアルされました。形式は変わりませんが、これからもご愛顧の程よろしくお願いします。
11月20日(日)の試合でU-18の大会はひと区切りとなった。今後U-18に代わる大会がどのようなカテゴリーで、どの時期に開催されるかは未定である。クラブチームの高校、大学年代の選手達で争うU-22というカテゴリーの大会を設ける案もあるようだが、いづれにせよ高校年代のサッカーをする女性たちのモチベーションとなるものをJFAは考えて頂きたい。ただ、高校チームにとっては同世代の仲間と日頃の練習の成果を試し合う機会が増えていることには感謝したい。ただ、先人たちの苦労、女子サッカーに携わってきた人たちの思いは計り知れない。何よりも女子サッカーのためにご尽力されている全国高体連委員長の日野先生、同副委員長の床爪先生の日頃の活動を決して忘れてはならない。
11月26日(土)の(財)愛知県サッカー協会女子委員会の役員会では来年度の事業について話し合いが持たれた。高校に関する事だけを挙げると、5月に第66回愛知県高等学校総合体育大会、6月の第3週に東海総体(岐阜県開催)が実施され、上位2チームが7月31日(火)?8月4日(土)まで長野県で開催される全国高校総体(インターハイ)の出場権を得ることとなる。毎年行われていた愛知県高等学校女子サッカー選手権大会は10月の開催(未定)になり、11月の第21回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選(出場枠、期日、組み合わせ未定)の出場権を賭けることとなるであろう。第21回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は2013年1月11日(金)?17日(土)に磐田市で実施されることは決定している。新人戦に関しては例年通り(2月中旬)の開催予定である。別件ではあるが、来年度の国体は岐阜県で開催される。岐阜県は開催県として出場権を持っているため、残りの2枠を愛知、三重、静岡で争う事となる。どの県にもチャンスは増える訳で、県の代表選手になれるような選手を育成し、愛知県を盛り上げていきたい。
先日、第18回「めぬまカップ“2012”」の招待状が届いた。今年の大会は大震災の影響で中止となったが、現在のなでしこジャパンやなでしこリーグ、チャレンジリーグ、大学で活躍している選手の過半数以上がこの大会を経験していると言っても過言ではない。そして、芸人チームを破った言わずと知れた高校No.1の常盤木学園も毎年参加している。その大会に11年連続で招待されていることは光栄である。実行委員会の筑井委員長、ありがとうございました。そしてよろしくお願いします。大会は2012年3月25日(日)?29日(木)まで埼玉県熊谷市の利根川総合運動公園サッカー場、妻沼運動公園で行われる。
もう1つ、第2回なでしこハイスクールカップに2年連続で招待され、参加する。大商学園の竹内先生が委員長で、日ノ本学園の上嶋先生、大阪桐蔭の天野先生他、関西のチームの協力のもと行われる大会である。今回はチーム数の都合で東のチームとして西のチームと戦う。さすが風見鶏。この大会は12月26日(月)?29日(木)まで堺ナショナルトレーニングセンター人工芝ピッチで行われる。昨年は施設の充実ぶりと強風による寒さ、日本代表のメンバーの練習に驚愕したが、今年も1年を締めくくる充実した遠征にしたい。メンバーが少なく、厳しい内容になるとは思うが、試合のできる喜びは何ものにも代え難い。