「2015年04月」の記事
第69回愛知県高等学校総合体育大会 予選リーグ
4月29日(水)小坂井高校にて、予選リーグがスタートした。今大会のオープニングゲームである。TRMで実戦経験を積んできたとしてもやはり公式戦は緊張感が違う。普通緊張感はプレーするごとに薄れていくものだが、当の本人たちはどうだったのだろうか。
ゲームは立ち上がりから相手コートで展開される。シュートも数知れず。ところが、小坂井イレブンの気迫、本校の様々なミスも重なり、前半は0対0で折り返す。ハーフタイムに選手交代と戦術的な指示をするも、後半の立ち上がりから前半同様の展開が繰り返される。小坂井イレブンも得点を許すものかと必死に耐える。均衡が破れたのは後半8分。コーナーキックからこなつの放ったシュートが相手DFに当たり、先取点はまさかのOWNゴール。後半9分には、まあが押し込み、16分にはえみりが強引な突破からゴールして3対0。その後、たき、ゆな、さおりが追加点をあげ、最終的には6対0で勝利した。最終的には点差はついたが、小坂井高校の頑張りが目につき、本校にいい刺激を与えてくれた。
次は5月3日(日)の高蔵寺高校戦。予選リーグを1位で通過すれば、決勝トーナメントは5月17日(日)の準々決勝からとなる。課題の多いチームだけにこの期間はありがたい。
タダ園の提言
すでに新学期に入り、今年もサッカー部顧問として活動を続けている。新入部員は11名。マネージャーを含む35名で新たな戦いに挑む。めぬまカップを終えてからすでに10チームとのTRMを終えている。高校チーム、クラブチーム、大学チームと対戦相手は様々であるが、部員たちはいい実戦経験積んでいる。ゲームごとに成長する姿を見れることもあるし、考えてプレーしていない選手を見ることがあるなど多種多様である。ただ、最近感じることであるが、選手たちは試合の出来る環境をどう感じているのだろうか。練習試合を組むには顧問同士の交流がなくては成立しない。学校によっては顧問の先生が初めてサッカー部を受け持つこともあるだろう。地域によってはグラウンドはあるが、対戦相手がいないこともありうる。試合をしたくともグラウンドがない学校もある。幸い愛知県には、NGU名古屋FCレディースをトップに中学クラブから一般まで50近くのチームが存在する。切磋琢磨出来る環境にあることは間違いない。タダ園の提言であるが、とにかく何も考えず、ただ試合に出ているだけでは意味がないということである。サッカーはミスのスポーツ。どんどんチャレンジしてミスすればよい。その中で、何が足りないかを感じて考えて練習すればいいのである。その練習には指導者の力も必要となる。そして忘れてならないのは感謝の気持ちを常に持ち続けることである。では、その感謝とは…? 以下は 『最後のロッカールーム完全燃焼』 講談社からの抜粋である。これは、マネ園の提言であるが、参考にしてほしい。
プレーするのは自分自身。しかし、サッカーは11人いなければできない。
監督やコーチ、マネージャーがいなければ上達しない。
理解ある学校関係者がいなければ環境は整わない。
協力してくれる親、友人がなければ気持ちが持たない。
それらの事実をすべてひっくるめて伝えたい、みんなに対する「けじめ」の念。
4月17日(金)に第69回愛知県高等学校総合体育大会の抽選会が行われ、日程が決まった(別掲)。引退を賭けて戦うチームもある。試合の出来る環境は整った。あとはその中で、高校生らしく最後まであきらめずに、全力を尽くして戦う姿勢を見たいし、見せたい。愛知県の女子サッカーの盛り上がりを伝えるためにも。
NGU名古屋FCレディースがチャレンジリーグで2連勝(通算2勝1敗)した。当初は1勝できるのか、関係者は心配していたが、良い方に予想は外れた。とは言え、長丁場の戦い。“挑戦” はまだまだ続く。頑張れ!!
本校の“挑戦” もまもなく始まる。
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