2015年10月|聖カピタニオ女子高等学校|多田の高校女子サッカー奮闘記ブログ

「2015年10月」の記事

CBCテレビ 『イッポウ』

  全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選を3日後に控えた10月28日(水)の午後に、CBCテレビのスポーツ部ディレクターの舟木さんから電話が入った。念のため書いておくが、BBCワールドニュース(英国放送協会の国外向けテレビ放送局)ではない。愛知県大会決勝(聖カピタニオ対同朋)等の様子が10月30日(金) 夕方16:52 ? 19:00『イッポウ』の報道番組の中で、放送される予定である。毎回のことであるが、何か大きな事件が起こると放送は流れる。この日も平和な1日であってほしい。昨年も取り上げていただき、東海予選にも同行していただき密着取材を受けたが、あえなく轟沈した。すいませんでした。30日(金)の夕方には現地入り(岐阜県)しているため、放送は生で見ることはできないが、少しでも多くの人に見ていただき、熱き戦いを知ってもらいたい。プロの編集、期待してますよ。

 部員たちは来たるべき本番に向けて余念がない。

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H27東海予選に向けて

 第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選を翌週に控え、TRMの相手を依頼したのは安城学園高校。安城学園は先の県予選で同朋高校に辛酸をなめさせられ、初の東海大会出場を逃したチーム。3年生は引退が決まっているにもかかわらず、この日に引退することを決め、今まで同様、いやそれ以上にトレーニングを積んできた。横断幕を掲げ、雰囲気は決勝戦そのもの。試合はお互いの持ち味が出て、好ゲームを展開。課題がいくつも浮き彫りになる内容に、無理を聞いてくれた中野先生、部員たちには感謝したい。全国出場が決まった時には、このTRMが大きな意味を持つことになるに違いない。試合後にはプレゼント交換やエールの交換。背負うものがまた1つ増え、女子サッカーで培われた絆に大きな喜びを感じる日となった。立場が変わり、応援する側になった時でも、その人、チームに尽くすことを忘れてはならない。女子サッカーの普及の原点はまさしくここにある。

 各地域で続々と全国高校女子サッカー選手権出場のチームが決まる。東海予選の日程は別掲の通りである。11月1日(日) 代表決定戦の様子はBS-TBSで、18:00 ? 18:54 にテレビ放送される。

2015 選手権 東海組合せ pdfはこちら

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H27高校選手権 決勝

 10月17日(土) 雨の予報が外れ、さわやかな秋晴れの下、決勝戦が行われた。CBCのカメラクルー、高校サッカーダイジェストの大森記者、小幡印刷のカメラマンも含め、観客は200名を悠に超える。名古屋経済大学の大きな敷地だったがゆえに、大きな混乱もなく試合が行われた。ゲームは前半から同朋イレブンの頑張りに得点が奪えない。それどころかカウンターからあわや失点かと思われるシーンも。前半に放ったシュートは13本。すべて空砲に終わった。ハーフタイムにはこのままでは安城学園同様に痛い目を見るぞと檄を飛ばす。ベンチの後ろで見守る安城学園の部員も大きく頷く。その他いくつかの修正点を指示し、後半のピッチに送り出す。試合が動いたのは後半12分。こぼれ球をえみりが身体を投げ出し、泥臭く押し込んだ。FWに転向して1年にも満たないが、ここ1番で貴重なゴールをえみりらしい形で奪った。追加点はその3分後、コーナーキックからこれまたえみりが今度はヘッドで豪快に決めた。3点目はあやかがミドルを叩き込む。後半24分には、難易度の高いさおりのヘッドで4対0。とどめは後半29分、みゆうのミドルがネットに突き刺さる。最後は3年生9人全員(マネージャーのりこは除く)がピッチ上で試合終了のホィッスルを聞いた。どうしても攻撃陣に目がいきそうであるが、GKのみきまゆか、DFのなおこなつの存在が無失点で大会を終える要因となったことを強調しておく。

 10月31日(土)の第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海地区予選の1回戦の相手は岐阜県代表の済美(せいび)高校に決まった。勝てばベスト4になり、静岡県1位(藤枝順心or常葉学園橘)と対戦する。負けたら3位決定戦で残りの1枠を争う。あと2勝すれば2016年1月2日に開幕する第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会に出場できる。昨年全国を逃した悔しい思いは、この大会でしか晴らせない。

 今大会を運営してくださった愛知県高体連の先生方、サッカー関係者の皆様、応援してくださったすべての方々に感謝申し上げたい。ありがとうございました。また、同朋高校とともに愛知県を背負って戦います。これからも熱く、そして温かい応援、サポートをよろしくお願いします。

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TRMと訪問者

 念のため書いておくが、TRMはトレーニングマッチのことです。タイトルを見てTRFが訪問したと勘違いしないでください。しないか。

 準決勝の翌日の12日(体育の日)に名古屋経済大学でTRMを行った。名経大の三壁さんのマッチメイクで、選手権新潟予選で惜しくも涙を飲んだ帝京長岡高校とインターハイ1回戦で対戦した鳴門渦潮高校とのゲームが実現した。内容はともかく、三壁さんの人脈、人柄、顔の黒さには驚かされる。帝京長岡は県予選で開志学園に残り10分を切った所までは2対0とリードしていたが、1本のミドルシュートがバーを叩いてゴールし、勢いそのままに同点に追い付かれ、延長戦に突入。そこでも流れは変えられず、敗れたとのこと。やはりサッカーは恐ろしい。松野先生いわく、“この冬は厳しくなる”? 気合いが全身から漲っていた。部員の皆様、覚悟しておいた方がいいですよ。一方、鳴門渦潮は仕上がりも順調な様子で、10月24日、25日の四国予選に照準を合わせる。吉成先生の選手権大会での再戦を楽しみにしているの言葉(要はリベンジ)には並々ならぬ決意が感じられた。対戦実現のためにもお互い全国切符を勝ち取らなくてはならない。

 そろそろ試合が始まるかという頃、コートの向こうから黒い影がこちらに向かってくる。目を凝らしてよく見ると、何と安城学園の中野先生。さすがに昨日の準決勝の敗戦が応えたらしく、酒もすすみ、夜も眠れず、ついつい三河を離れ、尾張に向かってしまったらしい。当然、次のステージに進むためのヒントを得、気持ちを切り替えるための犬山ひとり旅であろう。哀愁は漂うが、全く絵にならない。やはり中野先生には豪快な笑い声とぴちぴちのシャツが似合う。私も彼のこの日の訪問にエネルギーをもらった。“ 何だかいけそうな気がする?。”

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H27 高校選手権 準決勝

 準決勝の至学館高校戦。戦前からチームカラーは熟知しており、接戦に持ち込まれると厄介なチーム。永井先生のもと、雰囲気も良く、着実に力を付けてきている。試合は立ち上がりから相手コートに押し込んだまま攻め続けるが、得点は奪えない。ここでしのぎ切られるとサッカーは怖い。過去何度も体験し、また、他のチームのゲームでも何度も目の当たりしている。ところが、部員たちも夏から大きく成長し、攻撃の選択肢が増え、精度が上がっている。期待を込めてゲームの流れを見守る中、得点が生まれたのは前半13分。さおりのつぶれに反応したサリー(日本人)がゴールに流し込んだ。追加点もさおりからのクロスからあやかが押し込み、2対0。30分にはたき、35分にはななが流れの中から決め、4対0で前半を折り返す。後半2分には両足使いサリーが得点。10分にはみゆうが抜け出し、6対0。最後はアディショナルタイムにさおりが抜け出し、7対0で試合終了。決勝進出を決め、14年連続17回目の東海大会(岐阜県)出場を決めた。まだまだ3年生の引退は許さない。

 続く準決勝(安城学園高校 VS 同朋高校)は近年まれに見る大熱戦。詳細は安城学園中野先生の≪顧問の独り言≫で確認してもらいたいが、1対0の前半リードで折り返した安城学園が、フリーキックとコーナーキックから2失点し、逆転を許す。それでもここしかないコースに安城学園10番がシュートを決め、2対2の同点に追いつく。そしてアディショナルタイムには、安城学園がPKのチャンスを得る。プレッシャーのかかる中、しっかりとキックされたボールが無情にもポストを叩く。そして、ゲームはそのまま今大会初の延長戦に突入。その立ち上がりに同朋10番が抜け出し、落ち着いてこれを決め、勝ち越しゴールを奪う。その後、安城学園の猛攻を耐え続けた同朋が初の東海大会出場の切符を手にした。これがサッカーである。お互いこのゲームの重要性はわかっており、ある意味、ここをまず目標にチーム作りをしてきたはずである。ならば、お互い結果はしっかりと受け止め、今後に生かしてほしいものである。しばらくして中野先生が重い口を開く。“ まだまだだな ”? その気持ちを思んぱかると心が痛いが、私は何度同じような思いをしてきたことか。これで3大会連続の決勝での対戦はなくなったが、間違いなくこれからもチームは成長し、先を見据えた指導が実を結ぶ日が来るであろう。

 見事な戦いぶりで初の決勝に進出し、勢いに乗る同朋高校との決勝戦は10月17日(土) 名古屋経済大学Gで行われる。着実に成果を上げる同朋高校の力を肌で感じたい。

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