「2016年06月」の記事
サッカータダイジェスト 夏のインターハイ特集
6月25日(土)午後、インターハイサッカー競技の組み合わせ抽選会が行われた。男子の抽選会に引き続き、女子の組み合わせ抽選会。全国各地の予選を勝ち抜いた16チームだけに1回戦から好カードが目白押しである。注目はやはり神村学園高校(九州1位)対藤枝順心高校(東海1位)であろう。昨年度の全国高校女子サッカー選手権大会の決勝カードが1回戦から実現。超攻撃型の神村とポゼッションサッカースタイルを崩さない順心はどちらに軍配が上がるのか。毎回藤枝順心はくじ運には恵まれない感があるが、ここの戦いを制したチームが勢いに乗るだろう。もう1つの注目カードは、あくまでも編集部多田記者の私見であるが、今年のめぬまカップの決勝カードである聖カピタニオ女子高校(東海2位)対十文字高校(関東3位)の対戦である。十文字高校と言えば、名門でなでしこジャパンの新鋭横山久美(AC長野パルセイロ)を輩出した学校であり、東京のタレント事務所と呼ばれている。(すいません、勝手に名付けました)創部当初から監督を務めるのは石山監督。指導者ライセンスのA級を取得し、サッカーの指導に力を入れるが、波の上、水の中にも絶対の自信を持つ。先輩である多田監督をタダチャンと呼び、常に上から目線であるらしいが、なかなか憎めない人物のようだ。ここで勝ってこそ、まさしくジャイアントキリング。
やっちゃえ
OSSAN
試合は7月29日(金)みよし運動公園陸上競技場で、12時キックオフで行われる。当然他の対戦も見逃せない。まだまだチームとしての完成度が低い時期でもあるが、果たして絶対王者の5連覇を阻止するチームは現れるのか。夏の女王を決める熱き戦いに注目あれ!!
第63回東海高等学校総合体育大会(インターハイ予選)
6月18日(土)に第63回東海高等学校総合体育大会(インターハイ東海地区予選)が岐阜県赤坂スポーツ公園で行われた。対戦相手は三重高校。昨年の高校選手権東海予選で苦汁を飲まされてから約8カ月。とてつもなく長く感じられた。三重高校にとっても昨年のインターハイ出場を阻止されたことは忘れていまい。とにかく、この1戦の結果が今後の展開を左右するのは間違いない。
戦い方はお互いスカウティング済み。シンプルな展開が続く中、前半14分、本校が右からのコーナーキックを得る。キャプテンこなつが放ったシュートが直接ゴールに吸い込まれ、待望の先制点。アモーレポーズも飛び出し、幸先のよい展開。前半31分、今度は三重が右からのコーナーキックを、8番がヘッドできっちり決め、1対1の同点。課題の1つの残り5分を切った所での失点で、ゲームは振り出しに戻った。後半に入ると、三重は得点を奪うために選手交代、ポジションチェンジを繰り返す。勝負に来ているのは明らか。後半28分、私も重い腰を上げる。まいかの投入である。公式戦に1度も出場のない1年生。緊張感は相当なものであったことは顔を見ても明らかである。膠着状態が続き、2分のアディショナルタイムの表示が出た刹那、まいかからちいなにパスが渡り、ちいなからゆなにパスが通る。それをゆなが豪快にシュート。ボールはサイドネットに突き刺さった。劇的なゴールにベンチも応援席も大いに沸いた。当の本人はシュートの瞬間に足がつり、ゴールの瞬間を確認できていないのだから、本当に最後の力を振り絞ってのシュートだったのだろう。最後の最後に、めぬまカップ得点王のイジのシュートであるが、イージーなシュートではない。これが決勝点となり、2対1で重要な初戦をものにした。何か神がかったものを感じるが、これも色々な人の後押しがあったからであろう。ただ、三重高校の粘り、闘う姿勢、プライドすべてに苦しめられた試合であったことは間違いない。
6月19日(日)の第2戦は藤枝順心高校戦。メンバーは違えども昨年度の高校選手権チャンピオンである。もちろん、けが人を除くベストメンバー。前半5分、8分と精度の高いクロスをDFの背後に入れられ、2失点。続く12分にも追加点を奪われる始末。守りの部分での完全な戦術ミスである。後半11分にはコーナーキックから決められ、0対4。15分にちいながゴールを奪い、1対4。また25分にはコーナーキックから失点し、結局1対5で敗戦となった。敗戦理由がはっきりしているだけに全国に向けてのいいシュミレーションとなるゲームとなった。後半に修正できた点は今後に生かせる部分である。第3戦は富田高校戦。出場停止から1人増えても9人での戦いを余儀なくされる富田高校。リーグ戦のため、得点を奪いにいかなくてはならない。結果的には38対0で勝利したが、屈辱的な失点にも選手たちはピッチに立ち続ける。サッカーをする仲間としては心が痛い。どんなに逃げたくとも逃げられない状況でも富田高校の選手たちはやり切ったのである。
藤枝順心対三重は前半0-0、後半4-0の4対0で順心が勝ち、本校が富田に勝ったため、2年連続2回目のインターハイ出場を決めた。教職員、保護者、卒業生、学校関係者、各チーム関係者の方々、本当に応援、サポートをありがとうございました。愛知県の代表としてもうひと花咲かせます。
東海Liga Student 第1節
優勝から一夜明けた6月5日(日)は次のステージに進むべく、静岡県の高校総体女子サッカー決勝を観戦した。会場はエコパスタジアム。大会のレベルはいっしょなのに、昨日との環境の違いに部員たちも「こんな所で試合してみたい」の声。でも君たちはめぬまカップの決勝で、今日よりも多くの観客に見られながら、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場での試合を経験しているのですよ。来年の愛知県の決勝会場は、以前に行われていた豊田スタジアム復活?!
藤枝順心高校対常葉学園橘高校との決勝戦はお互い決定機を外し、0対0で延長戦に突入。延長前半、ビックチャンスを常葉橘が迎える。そのキーパーとの1対1を順心GKがファインセーブ。すると、その後に訪れた順心のビックチャンスを今度はきっちりとゴールを決め、そのまま1対0で順心が優勝を飾った。これで6月18日(土)19日(日)の東海総体の出場チームが出揃った。何と県代表は4年連続で愛知県(聖カピタニオ女子高校)、静岡県(藤枝順心高校)、三重県(三重高校)、岐阜県(富田高校)となり、出場校が同じ顔ぶれとなった。
決勝戦観戦後、桐陽高校に移動し、東海Liga Student 2016 第1節を実施した。桐陽高校は初めて本校が東海大会に出場した際に、吉岡先生のご厚意により前日の練習会場として使用させていただいた。その時に目の当たりにした桐陽高校サッカー部のインパクトは強烈なものがあった。それが20年前のことで、すっかりグラウンドの場所も忘れ、桐陽高校校舎に直行したことは言うまでもない。月日の流れは早く、お互い天狗と呼ばれた時期を過ごし、今はともに責任ある立場になっている。これからも東海地区の代表者としてよろしくお願いします。さて、ゲームは朝からの雨でぬかるんだピッチであったが、早い時間帯の得点でリズムをつかんだ本校が7対0でリーガ初戦を飾った。お互い当時のユニホームではなく、真新しいリーガ用のユニホームを身に纏い、久しぶりの対戦を楽しんだ。次節は7月2日(土) 静岡産業大学と対戦する。
第70回高校総体 決勝
6月4日(土)決勝戦。グラウンドは口論義運動公園。天然芝の最高の舞台かと思いきや、ゴール前・センターサークル付近は完全にクレーの状態。色々な所からボヤキの声が聞こえてきてもやむなし。試合前には中野先生と談笑。今回で聖カピVS安学の決勝は4度目とのこと。何か冷静で、こころなしか声も小さく感じた試合前であった。
試合は予定通り12:30 kick off。これまた最高に暑い舞台かと思いきや、曇り空で給水タイムもなしで済んだ。決勝にありがちなゲーム開始からゴール前に張り付いて相手の出方を伺う展開ではなく、中盤でのつぶし合いが続く。そして、最終ラインも簡単にはお互い割らせない。そんな中、試合が動いたのは前半28分、直接フリーキックのチャンスを得、ゴール前のこぼれを大舞台に強いたきがヘッドで押し込んだ。前半を1対0で折り返したが、ゲームの行方は全くわからない。後半に入っても一進一退を繰り返し、安城学園の手数をかけないカウンターを何度も喰らう展開。ここで失点していたら勝負の行方はどうなっていたかわからない。後半27分、細かいパスワークから最後にちいなが押し込んで、待望の追加点を奪った。後半34分にはゆなが珍しく?意地のヘッドで押し込み、後半35分には交代出場のみなが準決勝に続き、ヘッドで決めた。そして、試合終了の長いホィッスル。4対0で4年連続10回目の高校総体優勝を飾った。点差は最後についたが、今までの対戦の中で一番苦しんだゲームとなった。これからも対戦が続き、好勝負を演じる予感が漂う。愛知県のライバル校たちが、チームや私の自己研鑽のためのエネルギーとなる。また、スタンドからの声援や応援もチームのエネルギーとなる。今回も本当にたくさんの応援ありがとうございました。
これで6月18日(土)・19日(日)に大垣市赤坂スポーツ公園で行われる第63回東海高等学校総合体育大会に愛知県代表として出場する。女子サッカーはリーグ戦で行われ、東海地区からは上位2校が広島県で行われるインターハイに出場できる。対戦順は6月7日(火)に長良川スポーツプラザで決定するが、18日には1試合、19日には2試合行うことは毎年決定している。