2016年10月|聖カピタニオ女子高等学校|多田の高校女子サッカー奮闘記ブログ

「2016年10月」の記事

H28愛知県高等学校女子サッカー選手権大会 続編

 10月23日(日) 熱戦から一夜明け、叱咤激励されながらも結果を残した部員たちを讃えるとともに、少しだけ安堵しながら静かな一日を過ごす。前日の決勝戦の後には監督同士で試合内容やここに至るまでの振り返り。決勝にふさわしいゲーム内容にはお互い手応えを感じつつ、それでもいつもより低いトーンで話す言葉には、中野先生の悔しさが滲み出ていた。当然である。ここで満足しているようでは次は無い。トライ&エラーを繰り返し、東京チャレンジ、北陸チャレンジと銘をうち、本校とは違う方法で選手や自分自身に刺激を与え、チームの成長とともに初めて掴んだ東海大会の切符。本校は東海大会に勝つまでに何年もかかった。そんな所は見習わなくていい。それこそ一気に、“ やっちゃえ、安学 ” 至学館高校の永井先生を初め、多方面から祝福と激励のメールや電話をいただいた。また、審判も含め、運営にも多くの先生・関係者が協力してくれた。多くの犠牲に感謝を忘れず、県予選で敗れた19チームのためにも我々は結果を残さないとならない。

 シード順決定戦・決勝戦にはいつもの顔が見当たらない。1人目は言わずと知れたルネス学園の諸岡校長である。今回は皇后杯の観戦で、藤枝市民グラウンドに出没していたらしい。2人目はこの情報を提供してくれた南山女子部の梅垣先生。どうやら決勝よりも藤枝順心高校の試合?聖和学園高校の試合?に興味があったようだ。その替わりと言ったら語弊があるが、今年度の岐阜県国体監督の今津先生が観戦に訪れた。“ この子も岐阜県の子なんだよねぇ。”  岐阜県も愛知県同様に県外に選手が流出している現状であるらしいが、分母が違うだけに割合は、愛知県のそれよりもかなり高い。それでもゲームを見つめる目は楽しそうで、野心に満ち溢れている。他県のことまで気が回らないが、女子サッカーに関わる選手や仲間が増えてくれることを願う。

 第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選1回戦は11月6日(日) 11:00 kick off で聖カピタニオ女子高校VS富田高校、13:00 kick off で安城学園高校VS三重高校、いづれも磐田市ゆめりあサッカー場で行われる。また、12日(土) に準決勝、13日(日) に決勝・三決が同会場で行われる。3枚の全国切符を掴むための戦いはすでに始まっている。

 

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H28高校選手権大会 決勝

 10月22日(土) 決勝の会場は名古屋経済大学。インターハイ前には毎週のようにお世話になったグラウンドも、文京学院大学女子高校と対戦した8月25日以来の約2ヶ月ぶりとなる。隣のグラウンドでは、全国高校サッカー選手権大会愛知県大会2回戦が行われている。否応がなしに、こちらまで熱気が押し寄せる。その時に安城学園高校監督の中野先生が現れる。予告通り、ハグ攻撃に遭う。それを右から左に受け流すつもりが、不覚にも受けいれてしまった。そんなアクシデントに遭いながらも、学校関係者や保護者、部員たちの声援に後押しされ、予定通りキックオフ。安学はひと夏を越して、チームの成熟度が増し、バランスがよくなっている。スカウティングした以上に個々の成長がはっきりと感じられる。鋭いカウンターからあわや失点かと言う場面は、オフサイドに救われた。先制点は前半24分、サリーからのパスをちいなが流し込む。何度かあるCKも安城学園のキーパーを含めたDF陣の頑張りに追加点が奪えない。そのまま、1対0で前半終了。前半の戦い方としては合格点である。後半の立ち上がりに怒涛の攻めを見せるが、やはり追加点が奪えない。すると、安学も1点を奪いにシステムを変え、交代選手を投入する。流れが傾きかけた時間帯もあったが、そこはGKとDFが耐え、後半32分にたきが決定的な追加点を奪う。その後も諦めずに本校ゴールに襲いかかるが守り切り、2対0で3年連続11回目の優勝を果たした。

 時間がないため、今日はここまででご容赦を。明日の後編に続く。

 

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H28高校選手権 準決勝

 男子の高校選手権の県大会がスタートしたこの日、愛知県高等学校女子サッカー選手権大会の準決勝が柳川瀬公園サッカー場で行われた。相手は古豪復活を遂げた愛知啓成高校。毎年チーム登録を続け、氷河期を経て、雪割草が咲き、様々な草木が大きく成長しつつあるチーム。監督はもちろん藤原先生。念のために書いておくが、決して藤原組長ではない。試合は、ここん所の傾向であるスロースタート。最初のシュートは愛知啓成の方が先に放った。その後は、本校のチャンスが何度も訪れるが、シュートはゴールネットを揺らさない。均衡を破ったのは前半18分、ななのミドル。続く29分にも、またもななが伝家の宝刀を振り抜いた。3点目はサリーが押し込み、4点目はゆなが蹴り込んだ。そこで前半終了。後半に入っても攻撃の手を緩めず、ゆな2点(ハットトリック)、なな1点(ハットトリック)、まいか1点、みな2点で計10得点。準々決勝の豊川戦とは全員得点者が違う所に価値はある。ところが、好事魔多し。DFとGKの連係ミスから1失点。何度も目にする光景に怒髪天を衝く。ミスをとやかく言っているのではない。プレーに覇気が全く感じられないのである。とにかく、そこをついた愛知啓成の攻撃陣が見事である。しかしこの結果、15年連続18回目の全国高校サッカー選手権東海予選の出場を決めた。

 続く、安城学園高校対同朋高校の試合は安城学園が前半のFKからの得点で、1対0で勝利し、3大会連続の決勝進出を果たした。そしてついに東海予選の切符を手にした。内容的には満足していないようだが、勝利したことに変わりようがない。長い道のりだっただけに喜びもひとしおであろう。苦しみを知っているだけに私も心から讃えたい。同朋も粘り強い守備で耐えていただけに前半の1点が重くのしかかったゲームであった。決勝戦は10月22日(土) 15時キックオフで、名古屋経済大学で行われる。高校リーグでは接戦を演じただけに熱い戦いが予想される。少しだけ対策を載せておくが、まず中野先生のハグ攻撃をいかにかわすかである。出会って目が合った瞬間を特に気を付けたい。

 もう1つ。本日静岡県で行われた高校選手権準決勝(藤枝順心高校対桐陽高校、常葉学園橘高校対磐田東高校)は、1対0で藤枝順心が、もう1つはPK戦の末に磐田東が東海大会出場を決めた。私には常葉学園橘が全国大会を逃した記憶はない。

 

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皇后杯東海予選&高校選手権準々決勝

 怒涛の3連戦を終えた。

 まずは10月8日(土) に行われた第38回全日本女子サッカー選手権大会東海予選(VS  JFAアカデミー福島)。初の対戦に情報はほとんどない。わかっているのは、U-17女子ワールドカップ代表、静岡国体選抜、U-15日本女子選抜が多数いること。心配された空模様だったが、雨もなく予定通り試合は行われた。ただ、グラウンドの横ではF1開催で爆音が響き渡っていた。念のために書いておくが、決して雷ではない。簡単な報告にしておくが、試合は前半0対0、後半30分、34分に失点し、0対2で敗戦。手ごたえは十分で、個では当然劣る部分はあったものの、バーを叩くシュートなど、チャンスを決め切れていたら勝利を手繰り寄せれたゲームであった。

 10月9日(日)は第5代表を決めるための戦い。対戦相手は前日、常葉学園橘高校に0対2で敗戦した、インターハイチャンピオンの藤枝順心高校。後のない順心は前日とは全く違うガチのメンバー。ここで対戦できることに喜びを感じるが、疲労も大きく、苦戦は免れない。東海総体同様に、最初の失点が早過ぎた。この得点が余計に余裕を与え、大きな展開に翻弄される。前半は0対2、後半にも4点奪われ、0対6で敗れた。ひと夏を越して、チームの熟成度が増した感じを受けたが、とにかく、私の闘志に火がついた。この敗戦により、初の皇后杯へのチャレンジは終了した。日程を考えると、初戦がすべてであったが、収穫の多いチャレンジとなった。

 10月10日(月) の体育の日は平成28年度愛知県高等学校女子サッカー選手権大会の準々決勝(VS豊川高校)が行われた。連戦の疲れはもちろんあるが、ここからは負けたら終わりの3年生の引退を賭けた戦いが続く。対戦相手の豊川高校は実質1年目の若いチーム。個に重きを置き、愛知県に革命を起こす。怖いもの知らずというのが、本校にとっては一番怖い。ゲームの立ち上がりから、気力はあるものの身体は相当悲鳴を上げている様子がうかがえる。その重い空気を前半19分、たけの先制点が吹き飛ばす。すると、その後の10分間に3点を加え、4対0で前半を折り返す。後半に入ると、相手の頑張りもあり、ピンチも何度か迎える。それでも失点は許さず、逆に速攻から追加点を奪い、5対0で準決勝進出を決めた。

 最後の目標に向けた気の抜けない日がまだまだ続く。でも今日は早く休みたい!!

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