2018年10月|聖カピタニオ女子高等学校|多田の高校女子サッカー奮闘記ブログ

「2018年10月」の記事

高校リーグ最終節 からの …

  10月27日(土) けんぽスポーツの森で愛知県女子高校リーグ(Ⅰ部)の最終節(VS至学館高校)が行われた。前日の雨により、ピッチコンディションは泥濘状態。また、対戦相手の至学館は一部の3年生は残っているものの、ほぼ新チーム。

 試合は前半20分、FIFA U-17女子ワールドカップウルグアイ2018の最終メンバーに選出されたちいなが個人技から挨拶代わりの一発。続く30分にはセットプレーからまいかがヘッドで豪快にネットを揺らし、2対0で前半を折り返す。後半11分にはまこが不利な体勢からシュートを決め、21分にはりあるが飛び込んで4対0。最近のゲームとは違うメンバーが得点を挙げ(ちいなを除く)、最終戦を白星で飾った。他のチームが対戦を終えていないため、まだ最終順位は確定していない。試合後、至学館高校の永井先生と会話を交わしたが、色々と苦労は尽きない様子。上から目線で言うつもりはないが、指導者の熱い思いは確実にチームを強くする。これは間違いない。

 10月25日(木) の夕刻、JFAからFIFA U-17女子ワールドカップウルグアイ2018(11/13~12/1)に出場するU-17日本女子代表メンバーが発表された。その21名の中に本校の神谷千菜が選出された。新聞社の報道によると、380名余りの候補の中から、最終的に選ばれた選手とのこと。それだけに大きな価値と大きな責任もある。2年に1回行われる大会で、日本女子代表は前回大会で準優勝、前々回大会では優勝を飾っている。楠瀬監督にとっても集大成の大会となる。何度も各種大会や試合会場に足を運んでチェックをし、その選手たちにチャンスを与えながら、人選、チーム作りを進めてきた。この年代ならではの苦労も熟知されている。ちいな自身は自信が持てず、代表に難色を示した時期もあったが、今は強い決意を持って本戦に挑む。結果は誰もわからない。1つの目標に向かって、強い気持ちで全力を出し切ればいい。試合を迎えるまではとても長く感じるだろうが、始まるとあっけないものである。誰もが経験できない場所に立てることに喜びを感じてほしい。

 私からの贈る言葉:超集中状態『ゾーン』に入れ!!

 U-17日本女子代表メンバーの詳細はこちら

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高校選手権愛知県予選 決勝リーグ最終節

 10月20日(土) に決勝リーグ最終節が名古屋経済大学で行われた。お互い2勝しており、勝った方が優勝で愛知県第1代表となる。この季節としては肌寒い気温の中、15時10分にキックオフ。

 立ち上がりはお互い相手の出方を伺うようなジャブの応酬。最初の豊川高校のコーナーキックを防ぐと、二進一退の展開。本校のコーナーキックのチャンスはキーパーのスーパーセーブに阻まれ、ゴールを奪えない。結局、最近の豊川の対戦同様、0対0で折り返す。後半勝負と選手を送り出し、その言葉通り選手は攻め続ける。しかし、得点できずにいると、後半6分、警戒していた10番にロングカウンターから得点を奪われる。さすが10番を背負うだけのことはある。今大会初めて先制されるも動揺はあまり見られない。これもチームの成長と言える。しかし、豊川の必死の守りに得点がなかなか奪えない。後半21分、ペナルティーエリア内でちいなが反則を受け、ペナルティキックを獲得。それを自分自身できっちりと決め、1対1の同点。さすが10番を背負うだけのことはある。その後も攻め続けるも、追加点が奪えない。急遽先発したなあも含め、集中した守備で得点を許さない。そして、そのままタイムアップでPK戦に突入。愛知県決勝でのPK戦は、ほとんど記憶にない。ただ、20年前の新人戦の初優勝はPK戦で飾ったものであるのは確かである。本校先攻で、3年生のあかりあゆまいかひろなが決め、GKひろなのファインセーブもあり、4対2でPK戦を制し、5年連続13回目の優勝を飾った。結果が示す通り、今までにない熱戦続きの決勝リーグであった。

 これで、11月11日(日) の第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選(三重県鈴鹿市)は三重県代表との対戦が決まった。岐阜県代表は、昨日全員で愛知の決勝リーグを観戦していた帝京大学可児高校。愛知県第2代表の豊川高校と対戦する。静岡県の代表は、藤枝順心高校と磐田東高校に決まった。インターハイベスト8、皇后杯出場予定の常葉大学橘高校は予選で敗れた。蛇足であるが、三男の高校サッカーも昨日PK戦で敗れ、終わりをつげた。

 サッカーは何が起こるかわからない。そして、まだまだ気の抜けない戦いが続く。3年生と長くサッカーを続けるために…。

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高校選手権愛知県予選 決勝リーグ 第2戦

  10月13日(土) 決勝リーグ第2戦目がテラスポ鶴舞EASTで行われた。そう、高校総体東海予選で歴史に残る激闘が繰り広げられたピッチである。対戦相手は安城学園高校。そう、ここ最近は数々の激闘を繰り返してきたチームである。1戦目に豊川高校に敗れているため、後がなく、勝ちにこだわってくることが予想された。本校としても勝って東海出場をほぼ確定させたい思惑の中、ゲームはスタート。

 開始1分、電光石火の攻撃が光る。左サイドを突破したえみりがクロス。それをちいなが無理な体勢からダイレクトでゴールを決める。このシーンをコーチの梶野は見逃さなかった(前々回のブログを参照)。とにかく幸先良く先制。前半10分には、なるが左足を振り抜き、スピンのかかったボールがキーパーの手を弾き、ゴール(本人曰く、もちろん狙った)。この後も三進一退の展開が続くが追加点は奪えず、2対0で前半終了。後半に入り、後半9分、ちいながドリブルで持ち込んで追加点。後半13分にはコーナーキックから相手のOWNゴールを誘い、4対0。その後交代カードも使いきり、そのまま試合終了。続く、豊川高校対愛知啓成高校は、豊川が4対1で逆転勝利したため、本校の東海大会出場が決まると同時に、安城学園の夢がついえた。若いチームが故に、今後は伸びてくるチームであることに異論はない。

 豊川高校との最終戦で優勝が決まる。3年目で初の東海大会出場を決め、最も勢いのあるチーム。決戦は10月20日(土) に名古屋経済大学で行われる(15時キックオフ)。

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第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会愛知県予選 決勝リーグ

 10月8日(月) 体育の日。快晴のもと、テラスポ鶴舞で第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会愛知県予選の決勝リーグが行われた。一戦目の対戦相手は愛知啓成高校で、着実に古豪復活への道を歩んでいる。

 立ち上がりから選手たちの動きが明らかに重い。天然芝での激闘2連戦が相当こたえている様子。愛知啓成にとっては “そんなの関係ねぇ”。ゲームは二進一退の攻攻防が続く中、お互いチャンスを決め切れない。中盤がうまく機能せず、ベンチも早めに手を打つ。ゲームもボールも落ち着いたが、得点は奪えず、0対0のまま前半終了。ハーフタイムに疲労は認めつつも檄を飛ばす。ひどい監督である。後半に入り、最初のビックチャンスは愛知啓成。狙いすましたシュートは枠を捉え、失点を覚悟したが、満身創痍のひろながビックセーブ。このプレーでようやく目が覚めたのか、攻勢に出る。すると、後半19分、コーナーキックからあかりがヘッドで決め、1対0。後半31分にはあかりからのボールをえみりが受け、中に切れ込んでからのシュートがきれいに決まり、2対0。そのまま試合終了し、苦戦しながらもきっちり勝ち切った。若い年代とは言え、40分ハーフの公式戦3日連続はやはり厳しかったようである。それでも3年生への思いと3年生の部員の思いやプレー、あかりのキャプテンシーがチームを救った。

 残り2戦(10月13・20日)。まだここで負ける訳には行かない。

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皇后杯東海予選 準々決勝

 10月7日(日) 全国出場のかかる大一番を迎えた。試合前から両チームとも気合は十分に伝わる。

 試合開始1分、いきなりビックチャンスが訪れる。左サイドをえみりが突破し、クロスを上げる。それをちいながヘッド。クロスバーを直撃し、ゴールならず。電光石火の攻撃に、コーチの梶野は他ごとをして、このシーンを見逃す羽目に。その後は、一進二退の攻防防が続く。ひろなのファインセーブ、あかりの懸命のクリア、かなえの対応、両サイドバックのカバーリングなどで得点を許さない。均衡が破れたのは前半24分のCK。大きく弧を描いたボールをキャプテン遠藤選手にヘッドで決められる。その5分後にも個人技から遠藤選手に中央から決められ、0対2。この遠藤選手はU-20の日本女子代表で、今年の夏、世界一になったメンバーの1人である。2点は決められたものの、リトリートして完全防御の前半ではなかった。後半に入り、後半2分と23分に富岡選手に技ありと豪快なミドルを2発決められ、また終了間際にも武田選手に押し込まれ、0対5で敗れた。2年前のアカデミーとはサッカーの質、レベルが違い、完敗のゲームとしか言いようがない。公式記録ではシュート6本と14本と差があったが、あわやゴールのシーンが何度もあったことにチームの成長を感じた。連戦で疲れも残ったものの、選手たちは最後までよく戦ってくれた。

 これで残るチームの目標は高校選手権のみ。数多くのチームが予選で敗れ、3年生の引退を余儀なくされた。愛知県予選は明日(10月8日) から決勝リーグが始まる。本校にとって季節は過酷の秋。ただ、どの試合も負ける訳にはいかない。

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