2021年11月|聖カピタニオ女子高等学校|多田の高校女子サッカー奮闘記ブログ

「2021年11月」の記事

第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選 準決・3決

11月14日(日) 20時15分学校に戻る。誰もいない職員室でのブログ作成。準決勝は高校選手権3連覇を目指す絶対王者の藤枝順心高校。メンバーはほぼガチメン。当然ではあるが、一切隙を見せない。ゴール前に張り付いて将棋でいう所の穴熊囲い作戦ではなく、普通に勝負を挑んだ。結果は前半2失点、後半1失点の0対3で敗戦。ある程度の手ごたえはあっても負けは負けである。最後の出場切符をかけて戦うのは吉永先生が率いる神村学園伊賀高校。言わずもがなお互いこの試合の重要性はわかっているだけに激戦必至。愛知県開催ではあるが、会場は名古屋経済大学の施設を借りていることもあり、無観客で実施。当然ホームもアウェイない。試合は神村学園伊賀の徹底した攻撃を跳ね返し、自分たちの攻撃に繋げられるかが焦点であったが、予想以上に圧が強い。さすがとしか言いようがない。前半は0対0で折り返す。後半18分、本校のコーナーキックから逆襲にあい、ゴール前であたふたしている間にゴールを割られる。0対1で飲水タイムも終え、勝負は残り20分。あやねのポジションを1つ上げ、ゴールを奪いに行く。すると、そのあやねが後半29分に負傷退場。残り10分を切り、選手にも焦りが出始めた後半32分、ここまで獅子奮迅な動きを見せていたしいながドリブルで仕掛け、クロスを入れる。バウンドした難しいボールであったが、それをかんなが豪快にボレーで叩き込み、1対1の振り出しに戻す。見事におさえたいいシュートである。カメラマンの石橋さん捉えてましたか?そのままゲームは延長戦へ。予想通りの激闘である。決勝点は延長6分のコーナーキックから。あやかから放たれたボールは直接ゴールに吸い込まれ、勝ち越しゴール。そして、そのままタイムアップの笛。2対1の今大会初の逆転勝利で、2年ぶり10回目の全日本高等学校女子サッカー選手権大会出場を決めた。インターハイ予選で敗れて6ヵ月。カピは終わったと揶揄する声も聞こえる中、本当に長く感じた時間であったが、愛知県予選から接戦続きで勝ち取った全国切符だけに価値は高い。まだまだ綴りたいことはあるが、今は夜の職員室。あまり気持ちのいいものではないので、ここで失礼。ひとまず報告まで。最後に色々な人に感謝。神に感謝。

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第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 東海予選1回戦

 11月6日(土) に第30回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選1回戦がテラスポ鶴舞イーストで行われた。愛知県開催に多くの高校サッカー部顧問の先生方、サッカー協会関係者、南山高校サッカー部の方々の運営協力があり、この日を迎えることができた。対戦相手は岐阜県代表の帝京大可児高校。今年から横幕さんが監督に代わり、新たなスタートを切ったチーム。予選なしでの東海大会出場であるが、インターハイ東海予選に始まり、ミニ国体の経験、皇后杯岐阜県予選優勝と今や岐阜県の女子サッカーをけん引する存在である。

 ゲームは立ち上がりから攻勢に出る。前半1分、コーナーキックからりりのヘディングが相手のOWNゴールを誘い、幸先よく先制。あまりの電光石火ぶりに戸惑いも隠せない。ただ、ゲームが始まったばかりでゲームが落ち着くレベルではない。まだほとんどの選手がボールを触っていない。すると、前半3分、慣れないピッチに足を取られると、ドリブル突破され、あっけなく同点ゴールを決められ、1対1。そこからお互い平常心を取り戻し、攻防を繰り返す。この展開がしばらく続く予感がある中、前半20分、クロスからかんながヘッドで勝ち越しゴールを奪い、2対1と再びリード。ここで飲水タイムがあり、いい時間帯の追加点に喜ぶというよりも、守備に関する指示を伝えられたことが大きい。飲水タイム後も押し気味のゲーム展開も追加点は奪えない。帝京大可児の粘り強い守備と、一体感のある攻撃に手を焼く状況。結局2対1のまま前半終了。後半に入り、お互いが次の1点を狙う攻防が続く。帝京大可児も劣勢の状況を打破すべく、交代カードを切り、システムを変更し、次々と手を打ってくる。ある意味、将棋の世界に似ている。それでも本校の守備陣も落ち着いて対応し、失点は許さない。怖いのは人工芝に足を滑らせることか、と心配している矢先に、ゴールキックで足を滑らせ、ヒヤリとする場面も…。ここは愛嬌で済んだが、今日のゲームでみゆうの存在がチームに安心感を与えたのは間違いない。そして、他の選手全員も最後まで集中力も切らさず、そのまま2対1で勝利した。まさしく全員で掴んだ勝利である。これでベスト4進出。2年ぶりの全国切符を掴むための戦いは続く。

 苦しい戦いであったが、両チームの観戦者が多く見守る中で試合ができたことも大きな喜びである。声援はなくとも思いは強く伝わってきた。スポーツ選手がよく口にしているが、観客のありがたみを強く実感した。チームを代表して感謝したい。ありがとうございました。来週(11月13・14日)も運営の所でご迷惑をお掛けしますが、愛知県の代表として全力で闘います。よろしくお願いします。

追伸:スポーツ観戦が大好きだったおじいさん。天国から見てましたか?じゃあ来週の観戦者リストにも入れておきますね( ´艸`)

 

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