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なでしこリーグ&予選リーグ
10月5日(土)瑞穂公園ラグビー場で行われた伊賀フットボールクラブくノ一対INAC神戸レオネッサ戦は前半にフリーキックとひねりの利いたヘッドから伊賀が2点を先制。神戸の前節の3年ぶりの敗戦を引きずっているかのような立ち上がりに、伊賀の金星を予感させる。石原監督としても心中穏やかでないのはベンチからの態度、言葉からも察知できた。しかし、コーナーキックから鮮やかに1点を返すと、右サイドから川澄が縦に突破し、同点ゴールを叩き込む。前半を2対2で折り返すと、後半の立ち上がりに神戸の南山が勝ち越しゴールを奪う。その後、ゴーネル・ヤネズが押し込んで4対2で神戸が逆転勝利した。神戸の前半の選手交代がゲームの流れを大きく変えたように思う。1対1の局面での強さ、高さ、ファーストタッチ、ヤネズのポストプレーが明暗を分けた。伊賀もスピードでは対抗する場面も何度かあり、前半をリードしたまま折り返せば、違う結果になっていたかもしれない。なでしこリーグの選手を間近で見たが、プレー自体最後まで諦めず、フェアに戦い、マスコミ、ファンへの対応も丁寧に行っている。感心したのは両チームの選手ともどんなスタッフに対しても挨拶をし、笑顔で応えてくれる点である。注目されると驕る選手も多く見かけるが、どの選手も謙虚である。なでしこジャパンの強さの一面を見た気がする。
10月6日(日)は予選リーグの2戦目。対戦相手の清林館高校は今年から本格参戦したチームで、本校とは初対戦。チーム事情でメンバーは11人揃っていない。本校は初スタメンの選手も含め、2,3年生中心のメンバーで臨んだ。選手にとっては生き残りをかけた大事な試合。もちろん手を抜くことなど許されない。攻め続ける場面が多く、試合に勝利したが、どんなゲームであっても課題が見つからない事はやはりない。何点取られても清林館の選手は諦めなかった。本校以上に学ぶべき事は多かったに違いない。
“あきらめたら、ここで試合終了だよ。” by 安産先生
なでしこハイスクールカップin堺
12月26日?29日まで堺ナショナルトレーニングセンターで第2回なでしこハイスクールカップが行われた。雪の影響で到着は若干遅れたものの、4日間とも気候が暖かく、大会関係者の方々も温かく、充実した日を過ごす事が出来た。本当にありがとうございました。
試合結果は、35分ハーフの試合で神村学園(0-10)で負け。大商学園(0-6)で負け。鳴門(2-1)で勝ち。京都精華(0-8)で負け。作陽(0-8)で負け。福井(0-5)で負け。U?18の本番を控えてベストのチームと、これからチームを作ろうというチームの差を差し引いてもレベルの差は歴然であった。ただ、チームにとって大きな収穫が得られたのも確かである。特に守備に関しての課題はより明確になった。今後、この課題を克服できなければ全国大会での勝利など到底あり得ない。
第3回大会は全くの白紙の状況らしいが、大商学園の竹内先生のメガネの奥の眼光は、何かをやり遂げるぞと鋭く輝いていた。その際にはまたよろしくお願いします。
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流行語
今年の流行語大賞は≪なでしこジャパン≫になった。暗い話題が多い中で、国民に希望と勇気、感動を与えた意味でも妥当な選考と言える。ただ、流行には『一時的急に世界に広がり、増えること』の意味がある。なでしこジャパンが今年だけのはやりで終わらせないためにも新しい環境作りも必要となる。東電の選手をJ1の仙台が受け入れ、なでしこリーグの2部にあたるチャレンジリーグは東西に分けず、2回戦総当たりで来年度は実施される。これらが選手の底上げにつながり、ロンドンオリンピックでの活躍につながることを願う。我々高校の指導者は上のカテゴリーに選手をつなげる役割を担うことも要求されるが、一番の目的はサッカーを通じての人間教育にある。様々な困難や失敗を克服する中で、現実逃避しない忍耐力を身につけ、選手、監督、保護者、関係者、出会う人に対して心からの挨拶ができ、あらゆる場面で人の話が素直に聞ける女性に育てていきたい。チームスポーツにおいてわがままは許されない。この年代において我慢させる事も重要なキーファクターになると思う。どんな形であれ、社会に貢献できる女性になれるよう、これからも指導を続ける。サッカー部員はもちろんの事、本校生徒のために…。