「全国大会」 タグの記事
- 次のページ »
- [ 1 / 4 ]
- « 前のページ
第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 1回戦
やや強い風が吹く中、大商学園戦は予定通り9時30分にキックオフされた。気温が低く、肌寒い日であったが、学校関係者、保護者、控えの選手たち、OG、安城学園のサッカー部員、サッカー関係者の応援は熱く、心にも響く。立ち上がりに失点しては相手に余裕を与え、苦しい戦いを強いられる。風下もあり、早速ピンチを迎えるも身体を張り、必死に凌ぎ、主導権を渡さない。ところが、前半10分、ショートカウンターから10番の豪快なミドルシュートがネットに突き刺さる。正直痛い失点に大量失点も頭をよぎる。しかし、落ち込むどころか高い集中力を保ち、いつも以上の動きを見せる。今まで目指してきた全員攻撃・全員守備を実践し、今まで培ってきたものをすべて出し切るかのごとく、動き回る。相手の攻撃にも慣れ、そのまま前半を0対1で折り返す。後半に入ると、大商学園はメンバーを入れ替え、10番をセンターバックに配置。そう、本気モードの選手起用である。この状態から勝負の後半が始まった。相手の攻撃スピードが上がり、一瞬戸惑ったように思えたが、選手たちは落ち着いて対応する。すると、何度も反撃する場面が出てくる。しかし、相手も必死で決定的場面を作らせない。3本のコーナーキックからも得点は奪えず、無情にもそのまま試合終了の笛を聞いた。3年生にとっては高校女子サッカー引退を告げる笛となり、大粒の涙があふれた。悔しさは残るが、悔いはない。それで十分である。雑草軍団は立派に戦い、相手を追い詰めた。キャプテンれい、副キャプテンりほ、はるみ、ももか、みさき、まきえ、さき、本当にお疲れ様。いつも褒めることはあまりしないが、この日は最高で申し分ない。これからも自分の可能性を信じ、前に突き進もう。
?雨上がりの空にそっと架かる虹の橋??
ただ、忘れてならないのは、0対1だろうと0対10だろうとPKだろうと負けたことに変わりない。年末の遠征からこの日の試合まで、色んなチームから課題をいただいた。すぐに解決できるものでもない。そんな中、翌日の12日から新チームは動き始めた。他のチームに比べると相当遅れているし、何も決まっていない。わかっているのは新たな試練が待ち構えていることだけ。覚悟しろ!!
最後に多くの応援、声援、支援、本当にありがとうございました。これからも温かい目で見守ってください。まだまだ未熟な高校生たちだから・・・。
第60回東海高等学校総合体育大会女子サッカー競技
6月15日(土)16日(日)に伊勢フットボールヴィレッジで第60回東海高等学校総合体育大会サッカー競技が行われた。この競技場は人工芝が4面あり、伊勢銘菓の“赤福”などの企業の多大な寄付により、今年オープンした施設である。来年度は愛知県で東海総体が実施されるため、大会準備、大会運営も見せて頂いたが、とてもスムーズな進行で多くの人の関わりを感じた。ここで試合を振り返る。
6月15日(土)14時キックオフの冨田高校戦。試合直前に雨が降り出し暑さから多少解放されたが、ピッチコンディションは時間とともに滑りやすい状況に変わった。結果は12対0で勝利。正直得点は入っているが、外したシュートも多かったことに不満が残った。隣で行われた藤枝順心高校と三重高校の試合は2対0で藤枝順心が勝利。リーグ戦のため、得失点差も視野に入れないとならないが、初日の結果から推測すると、次戦の三重高校に引き分けでは結果的に厳しいと予想した。
6月16日(日)10時キックオフの三重高校戦。この日は朝から快晴で気温がみるみる上昇した。お互いの思惑がぶつかり合う予想通りの好ゲームとなった。最初のビックチャンスは本校。DFラインからタイミング良く飛び出したさおりがキーパーと1対1。これはキーパーのファインセーブもあり、得点できず。続くももかのシュートはゴールインしたが、オフサイドポジションにいたともな(ボールには触らず)がオフサイドとなり無得点。数あるフリーキックも得点には至らず、押し気味のゲーム展開も結局0対0で折り返す。引き分けではなく、勝ちがほしいため後半から攻撃的な選手を投入。立ち上がり、功を奏すかと思われたチャンスがあるもボールはサイドネットへ。そんなゲーム展開の中、カウンターから10番が抜け出し、シュートを放つ。キーパーがはじくもそのボールに対しての反応が相手14番の方がやや早く、失点を許す。同じような展開からまた10番にシュートを打たれ、こぼれたボールをクリアしようとした所を身体ごと押し込まれた。ここで給水タイム。選手を入れ替え反撃を試みるもゴールを奪えない。このまま試合終了のホィッスルを聞いた。勝負を賭けた一戦に敗れた。同時進行で行われていた藤枝順心と富田の試合は22対0で順心が勝利した。このため、本校がインターハイに出場するためには順心相手に大量得点での勝利が必須となったが、過去の対戦成績からも現実は厳しい。それでも可能性がある限り、諦める訳には行かない。14時キックオフの藤枝順心戦。順心も決して手を抜かない。当然ベストメンバーで挑んでくる。前半に3失点、後半は6失点し、0対9で完敗した。三重は13対0で富田に完勝。この結果、2年連続で藤枝順心高校と三重高校がインターハイ出場を決めた。三重高校は男女そろってのインターハイ出場の快挙である。東海地区の代表としての健闘を祈る。
本校はまもなく試験週間が始まるため、練習はあとわずか。試験後から昨年同様、精神修行のトレーニングが始まる。また、うららとゆかが昨日引退した。メンバー登録が17名で、この2人は最終的にメンバーに残れなかった。2人とも順心戦で失点を重ねても一生懸命にメガホンで応援し続けた。そう“栄光の架け橋”も歌ってくれた。そんな形での引退である。未練タラタラであるが、次に進まなくてはならない。試合後、うららとゆかは同級生や後輩たちにスピーチした。その中の「みんなならもっとやれたと思った。」のフレーズは強く心に響いた。そして、背番号3と背番号12のユニホームをそっと置いた。私も今後を模索するため、ペンをそっと置く。
準決勝
5月26日(日)快晴のもと、準決勝の松蔭戦が名古屋学院大学で行われた。松蔭イレブンが気迫十分に挑んでくる中、前半15分、はるみが長い距離を走りこぼれ球を押し込み、今大会初得点で1点を先制。19分にはともなが、23分にはももかが得点し、3対0で折り返す。後半1分、りほがドリブルから豪快に決めて4対0。攻撃に関わる人数が増え、リズムもよくなり、後半7分にともながヘッドで、8分にももかがドリブルから得点し、6対0と勝利を決定づけた。ところが、ここから悪夢が待ち構えていた。まさしく好事魔多し。前線で自分を犠牲にし、ポストプレーから攻撃の起点として献身的にプレーしていたはるなが、相手との接触プレーで左膝を負傷。この負傷で交代を余儀なくされた。勝手な推測であるが、試合当日から気合いが入り、得点をし、勝利に貢献したいとの強い思いが6対0の状況でもあせりを誘発していたのかもしれない。はるなの退場から選手たちも動揺し、ゴール前のパスミスから得点を許す。ドタバタしたまま6対1で試合終了したが、後味の悪いゲームとなった。準決勝のもう1試合はお互いのよさが出た好ゲームで、最後まで予断を許さない展開であったが、結局3対1で椙山女学園が旭丘に逆転勝利し、決勝進出を決めた。新人戦の決勝と同じ顔合わせとなり、椙山女学園にとってもリベンジと位置付けられるカードとなる。はるなの怪我で背負うものがまた1つ増えたが、目指す所に変わりはない。6月2日(日)15:00 kick off。この日に6月15日(土)16日(日)三重県伊勢市で行われる東海総体に出場できるチームが決まる。
最近、どういう訳か私自身男子高校サッカーにも関心が高まっているが、愛知県のインターハイ出場(2校)をかけた戦いも佳境を迎えている。中京大中京、名古屋、刈谷、東海学園が決勝リーグに残り、2試合を終えた現時点で、名古屋(勝ち点6)、中京大中京(勝ち点5)、東海学園(勝ち点4)、刈谷(勝ち点0)となっている。新人戦優勝の刈谷には残念ながら可能性はないが、残り3校にはいづれもチャンスがある。過去ベスト8が最高の名古屋は刈谷戦を残し、一番有利な状況であることに変わりはなく、悲願のインターハイ出場なるか。中京大中京と東海学園は直接対決。得失点差のこともあり、引き分け(PK戦)になれば中京大中京がインターハイ出場決定。東海学園が勝てば、東海学園がインターハイ出場。とにかく6月1日(土)に雌雄を決する。
今日から5人の教育実習生が来た。全員本校の卒業生であるが、その内3人はサッカー部で初めて全国高校女子サッカー選手権大会に出場したメンバーで保健体育を担当。メンバーのもう1人は来週から中学校で実習予定である。3週間の短い間ではあるが、いい経験と苦労をして教員でないと味わえない瞬間を実感してほしい。放課後はサッカー部員がグラウンドで待っている。自分の仕事は後回しにして、生徒がいる間は生徒と関わろう。私が今でも実行していることの1つである。
中間試験直前
明日(21日)から1学期中間試験が始まる。となると、先週の17日(土),18日(日)は練習が休みとなる所が、高校総体の準決勝(5月26日名古屋学院)が今週末に行われることもあり試合を組んだ。部員たちにとっては過酷な日程であるが、勉強に関しても日頃から言っていることなので乗り越えてくれるであろう。
17日(土)は東海プリンセスリーグと銘打って試験的に実施している試合が行われた。第1節は磐田東に0-2で敗れており、この日が第2節の豊田レディースU-18戦。豊田は翌日東海リーグを控えており、けが人も多いことも重なり、ベストとは程遠い布陣となったようである。前半はともなの得点で1-0で折り返す。後半に入ると、ともな、みのり(2点)、はるみ、ももか、あさなが追加点を奪い、7対0で勝利した。18日(日)は名古屋FCとの練習試合。結果は前半0-0、後半0-3で敗れた。ミスとセットプレーからの失点であったが、本番を前にいい教訓になったに違いない。同じミスを繰り返すようでは成長は無い。失敗を次に生かすのが反省である。相変わらずメンバーが固定できずにチームの熟成というレベルではないが、チーム全体の質が上がっていると信じたい。
- 次のページ »
- [ 1 / 4 ]
- « 前のページ