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高校選手権 準決勝
すっかり秋めいた名古屋学院大学で準決勝の時習館戦が行われた。今年のインターハイ県予選では準々決勝で対戦し、4対0で勝利している相手ではあるが、中盤には切れ味鋭い武器を持った選手がいる。試合は立ち上がりから攻め込むもパスの精度が悪く、得点できない。先週とは全く違うピッチ状態でミスを繰り返すようでは・・・と考えながら、ゲームの流れを静かに?見守った。均衡が破れたのは13分、みのりのミドルシュートだった。その後、17分、29分にみさきが、アディショナルタイムにはももかが決めて4対0で折り返す。もしかしてももかってアディショナルタイムの女?! 後半に入ると、ともなが3得点、みさきとみのりが1得点し、9対0で決勝進出を決めた。時習館は1,2年生だけのメンバーであるが、最後まで諦めない姿勢でボールを追い続けた。実際、残り20分の時間帯は得点が奪えていない。新人戦ではもっと力をつけて上位進出を果たすに違いない。本校に敗れたとは言え、まだ東海大会出場のチャンスは残されている。もう1つの準決勝、椙山女学園高校対同朋高校は5対0で、前評判通りの強さで椙山女学園が勝ち上がった。決勝は11月3日(日)の14時から名古屋学院大学で行われる。
決勝進出を果たしたことで、12年連続15回目の全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選の出場を決めた。今年の東海大会は11月16,17日に豊田市陸上競技場、球技場で行われ、本大会のテレビパートナーであるTBSテレビ(CBC)の協力のもとテレビ中継が実施されることとなった。今回、地域予選が放送されるのは、関東大会、関西大会、東海大会の3地域で、大会の盛り上げ、発展にJFAが協力してくれる形となった。当然、入念な準備・打ち合わせが必要となり、運営面での負担が増えるが、高体連女子委員会の結束の固さが大会を成功に導いてくれるに違いない。運営協力する中でどのチームの選手もこの舞台に立って戦いたいという欲求が高まり、それがモチベーションとなり、そしてチームのレベルが向上すれば、ますます愛知県の女子サッカーが発展すると確信する。
もう1つ、静岡の県予選で桐陽高校が常葉橘高校にPK戦で勝利し、決勝進出を決めた。東海大会の日程を尋ねる電話の声からも吉岡先生の興奮ぶりがうかがえた。逆に言うと東海大会のもう1つの枠は、常葉橘と磐田東で争われる。すなわち、昨年度の全国大会出場チームのどちらか一方が県予選で消える訳である。じぇ・じぇ・じぇ
第60回東海高等学校総合体育大会女子サッカー競技
6月15日(土)16日(日)に伊勢フットボールヴィレッジで第60回東海高等学校総合体育大会サッカー競技が行われた。この競技場は人工芝が4面あり、伊勢銘菓の“赤福”などの企業の多大な寄付により、今年オープンした施設である。来年度は愛知県で東海総体が実施されるため、大会準備、大会運営も見せて頂いたが、とてもスムーズな進行で多くの人の関わりを感じた。ここで試合を振り返る。
6月15日(土)14時キックオフの冨田高校戦。試合直前に雨が降り出し暑さから多少解放されたが、ピッチコンディションは時間とともに滑りやすい状況に変わった。結果は12対0で勝利。正直得点は入っているが、外したシュートも多かったことに不満が残った。隣で行われた藤枝順心高校と三重高校の試合は2対0で藤枝順心が勝利。リーグ戦のため、得失点差も視野に入れないとならないが、初日の結果から推測すると、次戦の三重高校に引き分けでは結果的に厳しいと予想した。
6月16日(日)10時キックオフの三重高校戦。この日は朝から快晴で気温がみるみる上昇した。お互いの思惑がぶつかり合う予想通りの好ゲームとなった。最初のビックチャンスは本校。DFラインからタイミング良く飛び出したさおりがキーパーと1対1。これはキーパーのファインセーブもあり、得点できず。続くももかのシュートはゴールインしたが、オフサイドポジションにいたともな(ボールには触らず)がオフサイドとなり無得点。数あるフリーキックも得点には至らず、押し気味のゲーム展開も結局0対0で折り返す。引き分けではなく、勝ちがほしいため後半から攻撃的な選手を投入。立ち上がり、功を奏すかと思われたチャンスがあるもボールはサイドネットへ。そんなゲーム展開の中、カウンターから10番が抜け出し、シュートを放つ。キーパーがはじくもそのボールに対しての反応が相手14番の方がやや早く、失点を許す。同じような展開からまた10番にシュートを打たれ、こぼれたボールをクリアしようとした所を身体ごと押し込まれた。ここで給水タイム。選手を入れ替え反撃を試みるもゴールを奪えない。このまま試合終了のホィッスルを聞いた。勝負を賭けた一戦に敗れた。同時進行で行われていた藤枝順心と富田の試合は22対0で順心が勝利した。このため、本校がインターハイに出場するためには順心相手に大量得点での勝利が必須となったが、過去の対戦成績からも現実は厳しい。それでも可能性がある限り、諦める訳には行かない。14時キックオフの藤枝順心戦。順心も決して手を抜かない。当然ベストメンバーで挑んでくる。前半に3失点、後半は6失点し、0対9で完敗した。三重は13対0で富田に完勝。この結果、2年連続で藤枝順心高校と三重高校がインターハイ出場を決めた。三重高校は男女そろってのインターハイ出場の快挙である。東海地区の代表としての健闘を祈る。
本校はまもなく試験週間が始まるため、練習はあとわずか。試験後から昨年同様、精神修行のトレーニングが始まる。また、うららとゆかが昨日引退した。メンバー登録が17名で、この2人は最終的にメンバーに残れなかった。2人とも順心戦で失点を重ねても一生懸命にメガホンで応援し続けた。そう“栄光の架け橋”も歌ってくれた。そんな形での引退である。未練タラタラであるが、次に進まなくてはならない。試合後、うららとゆかは同級生や後輩たちにスピーチした。その中の「みんなならもっとやれたと思った。」のフレーズは強く心に響いた。そして、背番号3と背番号12のユニホームをそっと置いた。私も今後を模索するため、ペンをそっと置く。
準決勝
5月26日(日)快晴のもと、準決勝の松蔭戦が名古屋学院大学で行われた。松蔭イレブンが気迫十分に挑んでくる中、前半15分、はるみが長い距離を走りこぼれ球を押し込み、今大会初得点で1点を先制。19分にはともなが、23分にはももかが得点し、3対0で折り返す。後半1分、りほがドリブルから豪快に決めて4対0。攻撃に関わる人数が増え、リズムもよくなり、後半7分にともながヘッドで、8分にももかがドリブルから得点し、6対0と勝利を決定づけた。ところが、ここから悪夢が待ち構えていた。まさしく好事魔多し。前線で自分を犠牲にし、ポストプレーから攻撃の起点として献身的にプレーしていたはるなが、相手との接触プレーで左膝を負傷。この負傷で交代を余儀なくされた。勝手な推測であるが、試合当日から気合いが入り、得点をし、勝利に貢献したいとの強い思いが6対0の状況でもあせりを誘発していたのかもしれない。はるなの退場から選手たちも動揺し、ゴール前のパスミスから得点を許す。ドタバタしたまま6対1で試合終了したが、後味の悪いゲームとなった。準決勝のもう1試合はお互いのよさが出た好ゲームで、最後まで予断を許さない展開であったが、結局3対1で椙山女学園が旭丘に逆転勝利し、決勝進出を決めた。新人戦の決勝と同じ顔合わせとなり、椙山女学園にとってもリベンジと位置付けられるカードとなる。はるなの怪我で背負うものがまた1つ増えたが、目指す所に変わりはない。6月2日(日)15:00 kick off。この日に6月15日(土)16日(日)三重県伊勢市で行われる東海総体に出場できるチームが決まる。
最近、どういう訳か私自身男子高校サッカーにも関心が高まっているが、愛知県のインターハイ出場(2校)をかけた戦いも佳境を迎えている。中京大中京、名古屋、刈谷、東海学園が決勝リーグに残り、2試合を終えた現時点で、名古屋(勝ち点6)、中京大中京(勝ち点5)、東海学園(勝ち点4)、刈谷(勝ち点0)となっている。新人戦優勝の刈谷には残念ながら可能性はないが、残り3校にはいづれもチャンスがある。過去ベスト8が最高の名古屋は刈谷戦を残し、一番有利な状況であることに変わりはなく、悲願のインターハイ出場なるか。中京大中京と東海学園は直接対決。得失点差のこともあり、引き分け(PK戦)になれば中京大中京がインターハイ出場決定。東海学園が勝てば、東海学園がインターハイ出場。とにかく6月1日(土)に雌雄を決する。
今日から5人の教育実習生が来た。全員本校の卒業生であるが、その内3人はサッカー部で初めて全国高校女子サッカー選手権大会に出場したメンバーで保健体育を担当。メンバーのもう1人は来週から中学校で実習予定である。3週間の短い間ではあるが、いい経験と苦労をして教員でないと味わえない瞬間を実感してほしい。放課後はサッカー部員がグラウンドで待っている。自分の仕事は後回しにして、生徒がいる間は生徒と関わろう。私が今でも実行していることの1つである。
第21回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選
11月17日(土)12時、雨の降りしきる中、とこはグリーンフィールドGで、田中監督率いる三重高校と対戦した。お互いがけん制し合うような静かな立ち上がり。そんな中、前半12分、パスミスからボールを奪われ、ミドルシュートを打たれる。これがDFの足に当たり、ふわりと浮いたボールはポストに当たり、ゴールに吸い込まれた。ミスがあったとは言え、アンラッキーなゴールに一同は静まりかえる。ただ、失点した時間帯が早く、まだ時間があることと、半年間苦しんできた経験が選手達を奮い立たせる。すると、前半26分に個人技からかなみが同点ゴール。このゴールにはラッキーが含まれていた・・・。県の予選から好調を持続するかなみのゴールにベンチも応援席も湧いた。勢いそのままに前半31分、左サイドのしおりから逆サイドにクロスが入る。ゴール前でフリーのかなみが丁寧に押し込み、逆転ゴール。ゴールへの嗅覚はもう見事としか言わざるを得ない。そのまま2対1で前半を折り返す。後半は大きいボールに頼り、ポゼッション率が落ち、攻め込まれるシーンも増えたが、何とか2対1で逃げ切り、4年連続の4回目の全国出場を決めた。正直、今回の全日本高等学校女子サッカー選手権大会出場には格別な思いがある。今年から男子同様に夏はインターハイ、冬は選手権と全国出場のチャンスは2回に増えた。ところが、本校はインターハイの県予選で敗れた。それにより、チームは早い時期から冬の選手権に目標が切り替わり、じっくりとチームを熟成することができた。とは言え、チーム内は常にけが人、病人が付きまとう。不安だらけの半年間であったが、今振り返ると夏の遠征がすべてだったように思う。理不尽な要求にも選手達は前向きに取り組んだ。本当に負けや失敗、困難は人間を大きく成長させる要因となることを痛感した年でもあった。“失敗は成功のもと” 古い言葉だが、こんなポジティブな言葉はない。
11月18日(日)9時30分、準決勝の常葉学園橘戦。開始早々に失点するが、ももかの個人技から得点し、1対1の同点。ところが、得点後にすぐに失点を許してしまい、結局1対6で敗れた。続く、3位決定戦の磐田東戦は試合前からGKが負傷し、DFも熱発し、ダウン。満身創痍でのスタートとなり、不安だらけの中、ゲームが始まった。ところが開始2分にかなみが先制ゴールを決める。喜びもつかの間、サイドからのクロスに対応が遅れ、同点ゴールを許す。今度はしおりがDFの背後を抜け、勝ち越しゴールで2対1とするも、コーナーから失点し、2対2の同点で折り返す。後半もドタバタし、落ち着かないゲーム展開であったが、選手が踏ん張り、2対2のまま延長戦へ。しかし、延長後半5分にミドルが決まり、2対3で敗れた。1日2試合でフル出場の選手は160分間戦った。これは選手を責められない。層の薄さと言ってしまえばそれまでだが、試合日程にも一石を投じる結果となった。
4位という結果での全国出場となったが、色々な方からメールや電話を頂いた。気に掛けてくれるたくさんの人達に幸せを感じた。本当にありがとうございました。ただ、ここまでは過去のチームと結果は同じであることを忘れてはならない。
チームはすでに次の山に挑戦する準備に入っている。
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