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穏やかな日曜日
第35回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会が行われている中、採点しながら穏やかな休日を過ごす。昨日(11/30)で、サッカー部の3年生10名の進路先が決まった。全員が第1志望に合格し、この上ない喜びとともに、気兼ねなく、第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会に臨むことができる。進路先の内訳は、南山大学4名、中京大学、愛知東邦大学、順天堂大学、聖泉大学、南山短期大学、名古屋柳城短期大学である。それぞれの分野での活躍を期待する。
今回で22回目の開催となる全日本高等学校女子サッカー選手権大会の歴史を少し振り返る。第1回?第10回大会まで神戸で開催。第11回大会は磐田。第12回大会は越谷・妻沼。第13回?第22回大会は磐田。第23回大会以降の開催地は決定していないが、巷では磐田市でなくなる可能性が高いとの噂も…。磐田ボランティアクラブを始め、多くの方の協力・後援なしでは成立しない大きな大会。東海大会を段取りするだけでもひと苦労したが、10年も続けて運営されてきたことには改めて感服させられる。選手たちは何事も準備されているのが当たり前と思わずに、まわりには常に感謝して、高校生らしく気持ちよく戦おう。
小春日和
ただ今、2学期期末試験の真最中。部員たちはグラウンドとは違うステージで、普段から培っている精神力を発揮し、上位進出を狙う。もちろん不認定科目が出た場合には年末の遠征には参加させない。
全国大会出場が決まり、取材を受けたり、準備を進める中で、改めて全国大会出場の重みを感じる今日この頃である。誰しもが経験できることのない瞬間を部員たちは味わっている。これから生きて行く上で、大きな財産になるに違いない。全国大会の抽選会はJFAで12月上旬に行われ、対戦相手、試合会場、試合時間が決定する。2014FIFAワールドカップの抽選会は12月7日(午前1時)に行われるが、それよりも先に決定するであろう。東海地区の第4代表での出場となるため、9地域(東海地区を除く)の優勝校か上位校との対戦が予想される。過去の大会は、湘南学院、成立学園、日ノ本学園、鎮西学院と1回戦で対戦している。この学院、学園シリーズでいくと、今年は常盤木学園、聖和学園、神村学園、大商学園が濃厚?!しかし、私の大胆予想は関東地区の第2代表。果たして結果は?
“よそうはうそよ。”
第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会東海予選
11月16日(土) 7:30。豊田市運動公園球技場に2日間の大会を成功させるため、安藤委員長を始め、総務の長野さん、各高校の先生方が集まった。この日以前にもJFAのマーケティング部の知元さん、野上さんと入念な打ち合わせをするため、時間を割き、準備を進めてきた。まずは安藤さん、先生方、各校サッカー部員に感謝したい。これだけの組織力、協調性があれば来年度の東海総体(愛知県開催)も安心である。
13:00 全国大会出場をかけた桐陽戦が始まった。お互い高ぶる気持ちは十分すぎるほど伝わってくる。闘将吉岡軍団。調子に乗せたら誰にも止められない。そのためには先に失点しないこと。しかし、前半15分、DFの判断ミスから与えてはいけない先制点を許す。時間があるとわかっていてもどうしても縦が強くなり、ロングボールに頼る。愛知の決勝での失敗を繰り返すようなゲーム運びに声も大きくなる。そのまま前半終了。ハーフタイムの指示は精神的なものが中心。そして後半のキックオフ。立ち上がり5分もあっという間に過ぎ、そこで交代選手のアップを指示。その刹那、みさきからのパスをりほがミドルシュート。ここ一番に最高のシュートがゴールネットに突き刺さる。ガッツポーズとともにサポーターをあおり、ムードを盛り上げる。すると同点ゴールから4分後の後半10分、ももかが個人技から逆転ゴールを決める。ここからが長く感じるのが勝っているチームの心理状況。その上、桐陽は激戦区を勝ち抜き、悔しい思いの中から這い上がってきたチーム。簡単には引き下がらない。当然前がかりに攻めてくるが、DF陣は案外冷静に対応する。ここまでの練習、試合、遠征、合宿を通じてチームが成長していることが感じられる瞬間でもあった。追加点は奪えなかったものの、何とか逃げ切り、5年連続5回目の全国出場を決めた。奇しくも昨年同様、前半を0-1で折り返し、後半に2点を奪っての逆転勝利で全国切符を掴んだ。何だか出来過ぎな感じもするが、勝利の女神は我々にほほ笑んだようだ。一番ほっとしたのは誰よりもH美に違いない。
全国に出場できるのは32チームのみ。負けたチームのほとんどの3年生は引退を余儀なくされる。本校は幸いあと2カ月、3年生と一緒にサッカーができる。この上ない喜びとともに、いつまでも頼っていられない1,2年生。今回も3年生の力で全国に出場できるが、全国のほとんどのチームが新チームでのスタートを切っている。肝に銘じよ。
17日(日)準決勝の常葉学園橘戦は0-3で負け。3位決定戦の椙山女学園戦は1-2で負け。ここでは書かないが、敗因ははっきりしている。もう1つはっきりしていることは、選手もチームも確実に成長していることである。どのゲームも手応え十分。お疲れ様。
最後に保護者の皆様、応援して下さった先生方、生徒の皆様、聖カピタニオ女子高校サッカー部を応援して下さったすべての皆様に感謝致します。