近畿総体|聖カピタニオ女子高等学校|多田の高校女子サッカー奮闘記ブログ

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2015 君が創る近畿総体 その2

 夏休みに入り、完全に曜日の感覚を失っている。ただ、8月6日は広島に原爆が投下された日であることは一生忘れない。

 対戦相手は、1回戦で東海大五高校(福岡県)を8対0で圧倒した修徳高校。修徳高校はインターハイ初出場とは言え、すでに全国区で実績も十分。監督の有賀先生とは、“いつか全国大会の舞台で戦えるといいね” と会話を交わしていたが、本校が勝ち上がったことで実現。春先(3月)に福井県の丸岡スポーツランドで合同合宿をしているが、この時は0対8で敗れている。セットプレーの他にも攻撃のスピード、バリエーションが増えていたのを覚えている。

 8月6日(木) 準々決勝当日。メンバーとポジションは変更。前日病院に緊急搬送されたみゆうも頭痛が残り、いつまでもつかわからない状況の中、12:00 kick off。お互いテクニカルエリアで選手に指示を出す。待ちに待った光景である。前半6分、修徳が本校右サイドを突破し、左サイドに大きく展開。その折り返しを平川に決められる。早過ぎる失点に動揺があるものの、切り替えて再スタート。しかし、10分過ぎに心配していたみゆうが限界に達し、ななと交代。耐え続けていたが、前半32分、オフサイドを取れずに追加点を許す。これも痛い失点であるが、前半を0対2で折り返し、ハーフタイム。勝負はこれからであるが、選手の疲労は色濃い。それでも諦めるはずもなく、システムを変更し、得点を奪いに行くと指示。後半に入り、いいリズムの時間帯が増えたが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。球際の強さ、ヘディングの競り合いでも勝てない。中盤のたきの腰も限界に近づき、CBなおも足首を捻り、負傷退場。ひなのみきを投入して、局面打開を図るが実らない。最後のカード、みのりを入れてもみのらない。すると、後半31分、個人技で中央突破され、追加点を奪われ万事休す。そして、試合終了のホィッスル。夏のチャレンジは皮肉にもお互い切磋琢磨してきた修徳高校に敗れた。完敗であったが、現状を見ればこの結果もやむなし。選手たちは悔し涙にくれた。その涙が一過性のものでないことを願う。そして、みのりはこの試合で引退。怪我、手術、リハビリと長期間苦しみ、完全復活とまではいかなかったが、受験の壁に立ち向かい、乗り越えてほしい。みのりの願いがみのりますように!!

 初のインターハイはベスト8で終えた。2試合フル出場は、さおりえみりあやかサリーたきゆなの6人。それぞれが満身創痍であったが、17名の登録選手、残りの18名のサッカー部員で勝ち取ったものである。無論、応援・サポートしてくれた人たちの力はすこぶる大きい。決して上手な選手ばかりではない。それでもここまでは戦える。多くのチーム、サッカー部員に勇気を与えることができたように思う。もう、他のチームは冬の選手権に向けてスタートを切っている。ベスト8はもう過去のこととして、また新たな目標に突き進んで行く。

 これからも応援よろしくお願いします。

 修徳高校は準決勝で大商学園高校と対戦。熱戦も結局PK戦で敗れ、第3位。修徳高校のすごいのは今年に入り、東京都の新人戦、インターハイ東京都予選、関東地区予選、皇后杯東京都予選、インターハイと無敗でここまできていることである(PKは記録上は引き分け)。それでは、お互い全国高校選手権大会に出場し、本校が修徳に黒星を付けるとしよう。待ってろ、有賀!

 『夏の冒険西へ東へ』はインターハイ後すぐに、エスパルスカップに参加して終わった。

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2015 君が創る近畿総体 その1

 長旅を終え、久々にPCに向かい執筆している。

 8月2日(日) 3日(月)にインターハイ最終調整の名目で、何だかホームになりつつある名古屋経済大学Gで修徳高校とAチーム(登録メンバー)はトレーニング(別々)、BチームはTRM(可能な限り)を行った。こんな暑さの中でサッカーをやっていていいのだろうかと思うくらい(きっとダメだろう)の暑さの中での調整。インターハイの開催時期が変わらない限り、どのチームも暑さが最大の敵である。ここまで万全な対策で熱中症は誰も出ていなかったが、まさか本番で出ようとは…。

 8月3日(月)の午後に移動して兵庫入り。暑さは愛知と変わらずと言った所。8月4日(火)の午前に神戸学院大学Gで練習した後に代表者会議。知った顔が並び、緊張感はなし。その後、グリーンアリーナ神戸の体育館で開会式。色々な思いが蘇るとともに、大会関係者のここまでの準備、リハーサル、運営など、多大な苦労があったからこその立派な開会式に感動を覚えた。我々のために本当にありがとうございました。その後、試合会場を視察し、モチベーションをアップし、翌日の試合に備えた。

 8月5日(水) 試合当日。朝から今までと変わりないの暑さ。選手も程良く緊張している。そして、12:00 kick off。

 立ち上がりから積極的にゴールに向かい、スムーズな入り。そして、前半5分、コーナーキックを得る。あやかの弧を描いたボールは相手DFに当たり、ゴールに吸い込まれた。全国大会初得点はOGであったが、幸先のよいスタート。ところが、その2分後、DFまあが足首を負傷。交代を余儀なくされる。突然のアクシデントに交代選手、配置、戦術に手間取る中、前半13分、またもコーナーキックからあやかが自身の成長を見せつけるシュートがゴールネットを揺らし、2対0。この点差の怖さはすでに折り込み済みであったが、まだ時間がたっぷりあることで決して安心できない。ここで、ようやくななを投入。突然の交代に当然プレッシャーはあっただろうが、この試合に賭ける思いは強い。すると、前半25分、このなながミドルをきっちり決める。家族が見守る中、得意の左足を振り抜いた。その後も集中力は切れずに前半を3対0で折り返す。これ以上ない前半である。

 後半に入ると鳴門渦潮のイレブンがギアを最大に入れ攻撃してきた。四国代表としての誇りと意地がそうさせるのであろう。怒涛の攻撃にも対応していたが、後半12分、GKのクリアが相手に渡り、豪快なミドルシュートがネットに突き刺さり、これで3対1。ここでまた、アクシデントが襲う。中盤のみゆうが熱中症で完全にダウン。容易に厳しい戦いが予想される。しかし、交代のいまほを含め、ベンチも控え選手も応援団も一体となって戦う。そして、試合終了を告げるホィッスルが鳴り響き、3対1で勝利が確定した。本当に多くの声援、応援が力となり、前半の3得点につながったように思う。東海地区、愛知県の代表として勝てたことも大きい。試合後の挨拶でようやく、保護者、在校生、教員、クラブチーム、サッカー役員、指導者など多くの方々がいたことに気づく。暑い中、遠方まで本当にありがとうございました。まず、インターハイ1勝(ベスト8進出)の目標を達成した日であった。

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